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「……明夜五ッ(八時)貴台が金を持参の上、深川・藤ノ棚、専光寺裏空地へまいられたい。他言無用、供は一人のみ」
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池波さんは、芝居の台本作家だったころ、美園座での演出仕事で名古屋に滞在。古書店で尾張屋版の揃いの切絵図を購入、掌中含味した。この尾張屋版には「深川・藤ノ棚」は記載されていない。金吾堂版に、仙台堀に架かる亀久橋東詰、東平野町の河岸ぞいが「俗に藤ノ棚ト云」とある。『鬼平犯科帳』執筆のころには金吾堂版も入手していたのだ。 専光寺は双方の切絵図にないから、架空の寺院だろう。 |
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尾張屋版
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画像内 |
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