2005年 6月

――敬称略・逆日付順――


6月17日 10日 03日


6月17日
2005年06月17日(金)

切絵図〔近江屋板〕の誤植

発信:管理者の西尾から―――

池波さんが小説執筆に当たって机脇に置いていた江戸切絵図は〔近江屋板〕がほとんどで、〔尾張屋板〕はほとんど使っていません。

その証拠の一つ………。

『鬼平犯科帳』文庫巻20の[怨恨]に、〔洩らし屋〕の〔桑原〕の喜十の煮売り屋〔信濃屋〕の位置を説明して、

南八丁堀五丁目の、京橋川に架かる中ノ橋の袂に〔信濃屋〕という煮売り屋がある。そこが、元盗賊・桑原の喜十の店であった。(略)
南八丁堀は、一、二、三丁目から、五丁目へ飛び、四丁目がない。


南八丁堀に「四丁目」がないのは池波さんが見ている〔近江屋板〕の切絵図である。

南八丁堀「四丁目」が「同 五丁目」に誤植されて、さらにその東に「五丁
目」が置かれている〔近江屋板〕


もう一方の〔尾張屋板〕は、一、二、三、四丁目、五丁目と並べている。

南八丁堀「四丁目」がちゃんとある〔尾張屋板〕

余談をいうと、文庫巻9に収録の[鯉肝のお里]でも、

この夜。
鯉肝のお里は、南八丁堀五丁目にある西尾隠岐守下屋敷の仲間部屋で………

と、四丁目の下屋敷を、〔近江屋板〕の切絵図どうり、五丁目としている。



6月10日
2005年06月10日(金)

ビストロ鬼平〕の軍鶏鍋

発信:管理者の西尾から―――

〔明神〕の次郎吉(文庫巻8所載)の生地・下諏訪町(長野県諏訪郡)を訪れた夕刻、松本市のKさんに教わった(2005.03.07[お手軽書き込み帳])〔ビストロ鬼平〕(松本市浅間温泉2丁目)へ立ち寄り、ご店主おすすめの「軍鶏鍋」を注文しました。

「軍鶏鍋」は、〔坊主しゃも〕(本所)と〔かどや〕(本所 [週刊掲示板]2003.12.08掲載)の味噌炊き、〔茄子〕(静岡市鷹匠町 [お手軽書き込み帳]2005.03.07)の水だきを経験していました。

〔ビストロ鬼平〕のは、「たれ」で炊くので、味噌炊きよりあっさりめで、その分、ブルゴーニュの赤…オート・コート・ド・ニュイとよくあい、いくらでも食べられる感じでした。
店名はご他聞にもれず、ご店主が大の池波ファンによります。



〔ビストロ鬼平〕全景。午後6時開店なので夕陽がいっぱい。


〔たれ〕で炊く軍鶏鍋 1人前 2,500円



6月03日
2005年06月02日(木)

「ブログで楽しむ鬼平」

発信:管理者の西尾から―――

わたくし事ですが、『夕刊フジ』に「ブログで楽しむ鬼平」という見出しで、ニフティのココログで1日1盗人でつづけているブログ[盗人探索日録]が紹介されました。
内容は、お読みいただくとして、自負しているのは、記事内リンクを縦横に張って、過去の記事を読みえられる仕掛けにしているところ。
書き捨てのブログが多い中では、異色です。





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