2006年 3月

――敬称略・逆日付順――


3月25日


3月25
2006年3月25日(土)

[甕割り小僧]コース

発信:鬼平熱愛倶楽部 おまさ
出発地点は「神谷町駅」。昔、この駅の上はこれから向かう第1ポイント『天徳寺』の敷地だったらしい。広大だったんだね。


第1ポイント『天徳寺』。


天徳寺の門前

         
夢殿を模した2層の本堂


樹間ごしに夢殿

境内に文化財があって、最初は見つからず「どこだ?どこだ?文化財だから大事に見えないように保管されているのかもね」などと諦めかけた時に境内の隅っこに立っているのを見つけた。

思っていたよりも小さかったので見つけにくかったわけで・・・。
高さが68センチ、幅が29センチ。緑色の石製の板碑で、上部が山形になっていて、二段の切り込み線が彫ってある。
この板碑は「弥陀種子板碑」という名前らしい。

蓮華座上に梵字(キリーク・阿弥陀仏)が彫ってあった。
「永仁六年七月日(1298年)」ともあった。

引っこ抜いて持って帰れそうなくらいなので、「こんな保存で良いの?」と逆に心配になっちゃった。

西尾センセが「ここからは散歩コースに最適ですよ」と言っていた「城山ガーデン」をテクテクと。


城山ヒルズの散歩道

ここは大田道灌の城があったらしい。桜の散歩道になっていて、お金持ちそうな人たちや、外国の人や、犬のお散歩とすれ違った。

桜はまだちょっとしか咲いてなかったのが残念。あと何日かしたら満開だよね。
上ばかり見てたら、地面に「犬のう○ち」があった。気をつけねば!

城山ガーデンから泉ガーデンを抜ける。
松平左金吾の鉄砲組の組屋敷があったあたり。


坂を下りると、第2ポイント『我善坊谷』。

徳川家光の奥方が火葬されたところで、京都では火葬場・焼き場のことを「火前坊(かぜんぼう)」と言うらしい。
妖怪「火前坊」は鳥山石燕の「画図百鬼夜行全画集」にも載ってたよね。

三年坂を上って、「霊友会」の裏手、麻布郵便局、通りを渡ってロシア大使館の前をテクテク。

ロシア大使館の隣に「狸穴(まみあな)坂」。
昔、この辺りに魔魅(まみ)←狢(むじな)が出るという噂があって、探してみたら狸の穴しかなかったんだって。だから「まみあな」。


狸穴坂の先には第3ポイント『鼠坂』。

江戸時代はネズミが通るくらいの狭い坂だった。ちょっと急な坂道。雨の日や雪の日には避けたい道だな〜。

下りて上っての時間が無いので、スタミナとやる気のあるメンバーは「1分間で下りて、1分間で上ってきなさい」と西尾センセ。

ワタクシおまさは、興味はあってもチト面倒だったので、30秒程下りて、駆け上がって戻ってまいりました。


鼠坂を下り登りする

坂の上には植木屋があったんだよね。

飯倉あたりをセッセと歩く。

レストラン キャンティ飯倉本店前を通り過ぎる。

このイタリアレストラン、一度は入りたいトコだったんだ。
昔、大人になったら絶対に来るんだ〜と思っていたんだけど、いまだに果たせずじまい。憧れの場所だったんだけどね。

伝説のレストラン。常連が三島由紀夫・黛敏郎・岡本太郎・勅使河原宏・加賀まりこ等そうそうたるメンバーたち。オーナーは川添浩史とタンタンこと川添梶子夫妻。

今は誰でも入れるらしいし、神田うのなんかは「常連で〜す」とか言ってるみたいなので、チトばかし行きたくなくなっちゃってることは確か。
わはは。あまのじゃくなワタクシおまさ。

西尾センセに聞いてみたら、軽く「行った事あるよ」。うへ!

さすが、コピーライター! センセが行ってた頃って全盛期だったころじゃないの?仕事も遊びもバリバリってことかぁ!

レストランキャンティの歴史は、野地秩嘉:著「キャンティ物語」に詳しいから、機会があったら読んでみるとよいよ。面白いから。超おすすめですぞい。


話を元に戻して、第5ポイント『光照寺跡』。

跡地だから何もないの。単に説明があっただけでおしまい。


順序が逆になったけど、第4ポイント『ZEST CANTINA』コーヒータイム。

入口にサボテンがあって、外壁も内壁も「トタン張り」。
アメリカとかメキシコの西部劇にでも出てきそうな酒場の雰囲気のお店だった。

http://www.zest-cantina.jp/jp/casual/home/index

ワタクシおまさは「SHAKE5 チョコレート」というアメリカントラディショナルシェイクを注文いたしました。

銀色のカップにドーンと入って出てきて太いストローがさしてあんの!
凄い迫力!これは700円だった。

目の前に座った靖酔さまに「花瓶みたいだね〜」と言われる程の大きさ。
そんなことをのたまった靖酔さまの注文したのは「紅茶 A POT OF TEA」400円だったんだけど、出てきたら、ポットに4杯から5杯分の紅茶が入っていた!
飲みきれずに挫折。代わりにワタクシおまさが飲んであげましたとさ。エヘヘ。

お腹がガボガボじゃ〜っ!と、トイレに入ったら、水を流すヤツがタンクで鎖を引っ張るタイプのだった。どこまでもレトロな雰囲気。

気に入っちゃった。また来よぉ〜っと!

コーヒータイムが終わって、散策再開。

ロアビル前を通って、芋洗坂、饂飩坂、六本木ヒルズ方面へと向かう。

麻布警察署の裏あたりを通って、六本木ヒルズ・ノースタワー。

長〜い行列が見えて、「なんなんだぁ?」と思って見たら、

今、話題になっているアイスクリームショップ。

「コールド・ストーン・クリーマリー」。

冷たい石板の上で「アイスクリーム」と「チョコ・ナッツ・フルーツ」を混ぜて練って、ワッフル生地のコーンに入れてだしてくれるの。

美味しそうだよね〜。でも、こんなに並んでいたら、いつ食べれるのかがわからないよね〜。

http://www.coldstonecreamery.co.jp/about/index.html

トーフカフェ フジノとメトロハットの前を横切って、階段を降りて、六本木通りテレビ朝日通り。

けやき坂通りを横目に見ながら、妙善寺。

妙善寺を通り過ぎて急遽『桜田神社』を追加ポイントにする。

こんな六本木ヒルズの目の前に神社があるなんて知らなかったよね。

ここは「剣客商売」に出てくるらしい。

入口に鳥居があって、階段下の両脇には桜の木が1本ずつ、2本。
ソメイヨシノだから、江戸時代には無かったんだろうけど。

この神社は丁度どっかのカフェ・レストランの裏手らしく、向こう側のお客さんからもよく見えていて、お互いに顔を見合う形になって変な気分。お互い何やってんだろ〜って感じかな。

神道系で、桜田稲荷なのにもかかわらず、入口には狛犬が2匹。
狛犬の台座の石には「桜田久保町」と彫られていて、センセに聞いたら、この辺りは昔は窪地(くぼち)だったから、久保町なんだって。へ〜。

狭い境内の右側にはお稲荷さんもちゃんとあって、狐さまが2匹。お稲荷さんをお守りしておりました。

そういやぁ、さっきのコーヒータイムの「ZEST」の壁にも「きつねのレリーフが2匹」あって不思議な感覚だったんだ。

通りの反対側は専称寺。いつもだったら通りを突っ切るところなのに、今回は目の前に「おまわりさん」が警備しているので挫折。

ここから先、何回も「おまわりさん」に遭遇したんだよ。だから信号無視が出来ずにイライラが募ったのでありました。きゃはは!


専称寺の前を入ったあたりが、第6ポイント『永倉家屋敷跡』。

平蔵のお祖父ちゃんのお兄ちんが永倉家にきたんだって。

長谷川家は病弱だったらしい。結核系?

時間がまだ余ってたので、またもやポイント追加。


『松平左金吾屋敷跡』。

って中国大使館なのよ。だから入れない。し、警備が強固。

またもやおまわりさんに遭遇。っていうか西尾センセ、尋問されるの巻。笑!

テコテコと中国大使館裏を歩いていたら、2人のおまわりさんが近づいてきて、
「何やってるんですか?」と。

大人数で地図を持ってるから散策だってわかるはずなのにね。
おっ、現代の同心たち、いちお仕事やってるね〜。暇なのかしらん?

そこは負けずにひるむことなく、我らが西尾センセ、

「ここはね、松平左金吾の屋敷跡でね・・・。」と説明しはじめる。えっ?マジで?

おまわりさんの頭の上にゃ、「はてなマーク」が「??????????」と10個くらい浮かんでいたのが見えたぞい。

「長谷川平蔵のね、鬼平のね・・・」と西尾センセ。

「あ〜そうなんですかぁ〜。鬼平なら知ってます。」とおまわりさんたち。

ホントにわかったのかフリをしたのか、親切そうな?迷惑そうな?おまわりさんは正面入口を教えてくれて途中まで案内してくれました。

中国大使館正面を確認して、広尾駅方向へ。

それにしても中国大使館の目の前は「あかすり 男女サウナ」。
こんなのあってもよいの?昔は芸能人が多く通ってたらしい。

テレビ朝日通りを「有栖川宮記念公園」の方に向かって歩く。

広尾駅前に到着。ここで解散。

西尾センセは用事があるとのことで、ここでおつかれさま。


メンバー数人も帰路に。残りのメンバーたち、会食場所の恵比寿までメトロに乗るか、頑張って歩くかを協議。

「頑張ってみよう」とのことで、再び歩きはじめる。

これがとっても無謀だとは知らずにね。楽天的なメンバーたち。

外苑西通りを天現寺橋の方向にテクテク。

天現寺橋歩道橋を渡るあたりで、怪しいことに気がついた。
確実に恵比寿方向の道を知っているメンバーはいなかったのでした。

メンバー「地図は持ってるんだけど江戸時代の近吾堂版なんだよね〜」爆笑!

渋谷方向と目黒方向の間を抜ければいいんだよね。と、とにかく歩きはじめる。
渋谷川を越えて、ズンズン歩く。

アバウトな道しか知らないのにもかかわらず、堂々と一番前を歩いちゃったワタクシおまさ。

適当に歩いていたけど、恵比寿に近くなった模様。よかった〜。

さっきのコーヒータイム「ZEST恵比寿店」の目の前を通り過ぎる。
こんなとこにもあるんだね。いつか来よぉ〜っと。

無事に恵比寿駅に御到着。西口へと抜けて、駒沢通りの裏手、会食場所の目印は「恵比寿神社」。

とってもこじんまりとした雰囲気の「恵比寿神社」横を抜けると、桜の木が1本。
大島桜かな。満開ではないけれど、咲いていて、見ごたえ充分。


桜の木の目の前が今回の会食場所『信州戸隠そば 奥社 なゝ樹』。

「鹿のタタキ・馬の刺身・馬のタテガミ下」とか揚げ物が出て、「鴨鍋」がメイン。
これでもかっていう位に食べちゃった。
お腹がイッパイなトコに最後に「蕎麦」。ザルに大盛りだった。負けずに食べた。

おつるさまが差し入れで持ってきた日本酒で大盛りあがり。

なんと46度もあるんだよ!

「玉川酒蔵 越後 さむらい 清酒」。初めて飲んだ。っていうか、なめた。

http://www.yukikura.com/mezurasii.html

お腹イッパイになったので、メンバーたちはいつもの2次会にも行かなかったみたい。

お店の前の桜の木がライトアップされていて綺麗だったので、記念撮影。

広尾駅にて解散。みんなおつかれさまでした〜。

これでレポートはおしまい。初めてメモを取りながら歩いた割には中身が無いレポートだな〜。長いばっかりでさ。
読んでいただいてさんきゅ〜でした。

BY おまさ


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