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0297千駄ヶ谷八幡宮

『江戸名所図会』巻之三 天璣之部

鳩の森八幡神社(渋谷区千駄ヶ谷1-1-24)

『鬼平犯科帳』に登場

 [2―7 埋蔵金千両]p269 新装p284
 [8―3 明神の次郎吉]p121 新装p128
 [21―1 泣き男]p9 新装p9
 [24―2 ふたり五郎蔵]p90 新装p75

『御宿かわせみ』に登場

千駄ヶ谷八幡宮(鳩森八幡神社)
 [4-5 鬼女]p142 新装p150
瑞円寺
 [4-5 鬼女]p142 新装p150

つぶやき:

境内の富士山は、江戸の神社にあった50いくつかの富士の中で、 いつでも登れる数少ない富士。

 

                                         鬼平熱愛倶楽部  2006   豊 麻呂

 

 

                                                   鬼平熱愛倶楽部 2020  茶木登茂一

コメント

[お松さん〕展のために塗り絵師九段の豊 麻呂さんが担当したのは、この千駄ヶ谷八幡宮(現・鳩森神社)の鈴懸(すずかけ)松。

説明---鈴懸けの命名は、将軍家光の愛鷹〔鈴〕がとまったため。

鳩森神社へ実地検証へ出かけた豊 麻呂さんのリポート---「境内には巨木が多く残っているので〔鈴懸け松〕の何代目を期待したが、それらしき松が見当たらない。
宮司さんに尋ねると、江戸名所図会のお話は聞いたことがあるが、〔鈴懸けの松〕のことは初めて。戦災で資料がすべて焼滅してしまい、先代でもいればお手伝いできたかもしれないが---とのことで、残念ながら現存してませんでした」

作家の平岩弓枝さんご父君は、鳩森神社から代々木八幡へ養子にきた人。その平岩さんの半自伝『極楽とんぼの飛んだ道』(講談社文庫 2002.2.15)にある、空襲で炎につつまれた本殿で、大祓(おおはら)いの祝詞(のりと)を朗々とあげながら逝った喜久伯母さんが、先代の宮司だろう。

なお、豊 麻呂さんの塗り絵にみえるミニチュア富士山は、平岩弓枝さんが従兄妹たちと登って遊んだところと。

江戸郊外代々木村の長閑な風景です。家のほとんどがわら葺き屋根ですね。
代々木八幡は言わずと知れた平岩弓枝さんのご実家ということで、『「御宿かわせみ」読本』を本棚から取り出して読み出したら面白くて止まりません。「私の作家修行時代」というインタビュー記事の中の、戸川幸夫先生に紹介されて作家の勉強を始めるくだり、とくに売春禁止法施行直前の吉原を取材に行くくだり、ご主人となられた伊東昌輝さんの作品を新鷹会の席上でけなした話などなど、読み始めたらついつい時間がたってしまって、この書き込みが遅くなってしまいました。

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