0311府中六所宮
『江戸名所図会』巻之三 天璣之部
キャプション
小野の宮と分倍の境、府中より関戸へ行く道は、往昔(むかし)奥州より鎌倉への通路にして、これを陣海道と称しはべるは、元弘 (1331-34)より永享(1429-41)の間、しばしば戦争の地にてあり、かくは字せるとなり。
当社随身門より外の列樹には、鵜あるいは鷺、その余さまざまの水禽(みずどり)巣を作り晒す。日ごとに品川等の海浜よりその巣へ運び、 その雛を育せり。しかれども随身門より内へは一羽といへども入ることなきを、当社七奇事の一とす。また寒中に至れば、一羽も宿ることなく、 翌(あく)る年の寒明けに至り、また来ってねぐらせり。
『鬼平犯科帳』に登場
[8―6 あきらめきれずに]p251 新装p264
『御宿かわせみ』に登場
六所大明神(くらやみ祭り)
[16-8 春や、まぼろし]p228新装p230
[26-7 玉川の鵜飼]p200