0355鞍掛松
キャプション
鞍懸の松は大宮八幡宮の馬場先の大路（たいろ）、民家構への外にあり。鬱蒼（うっそう）として繁茂せり。 根より一丈ばかり上に至りて屈曲せるゆゑに、土人和田の曲がり松と称し、あるひは腰懸の松とも呼べリ。相伝ふ。 八幡太郎義家朝臣奥州の逆徒征伐の頃、この松が枝に鞍をかけられしより、しかいふと。また、このところよりニ、三町東、 道の傍らに古松一株あり。土人一本松と唱ふ。昔、八幡宮の一の鳥居ありし旧地なりといふ。
鬼平熱愛倶楽部 2020 茶木登茂一
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鞍懸の松は大宮八幡宮の馬場先の大路（たいろ）、民家構への外にあり。鬱蒼（うっそう）として繁茂せり。 根より一丈ばかり上に至りて屈曲せるゆゑに、土人和田の曲がり松と称し、あるひは腰懸の松とも呼べリ。相伝ふ。 八幡太郎義家朝臣奥州の逆徒征伐の頃、この松が枝に鞍をかけられしより、しかいふと。また、このところよりニ、三町東、 道の傍らに古松一株あり。土人一本松と唱ふ。昔、八幡宮の一の鳥居ありし旧地なりといふ。
鬼平熱愛倶楽部 2020 茶木登茂一