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0358小金井川堤

『江戸名所図会』巻之四 天権之部

キャプション

小金井橋は、小金井邑の地に傍ふて流るるところの玉川上水の素堀(しらほり)に架(わた)すゆゑに、この名あり。 岸を挟む桜花は数千株の梢を並べ、落英繽紛(ひんぷん)たり。開花のとき、この橋上より眺望すれば、雪とちり雲とまがひて、 一目千里前後尽くる際をしらず。よって都下の騒人遠きを厭はずして、ここに遊賞するもの少なからず。橋頭、 酒を煖(あたた)め茶を煮るの両三店あり。遊人あるいは憩ひあるいは宿す。 

春の夜はさくらにあけてしまひけり 芭蕉

『鬼平犯科帳』に登場

多摩川上水の桜並木
 [2―7 埋蔵金千両]p290 新装p306

 

                       朝日カルチャーセンター〔鬼平〕クラス  2111 小金井の住人

 

                                                                                                         鬼平熱愛倶楽部 2020  茶木登茂一

 

                                  2024   所沢のおつる 鬼平熱愛愛倶楽部

 

コメント

この絵の、小金井橋を渡った左手の縁台で花見酒をやっている坊主頭が、絵師の長谷川雪旦です。

彼、映画のヒッチコックより130年も早く、自分がチラッと出る、遊びを考案していたんです。

そうそう、もう一つのメイ句を忘れていました。
  鬼平に狂うて雪の花見かな

この「小金井堤」を見るとちょうど5年前のウォーキングが思い出されます。鬼平犯科帳の「埋蔵金千両」を歩くコースでしたが、忘れもしない2001年3月31日はまれに見る大雪でした。小金井公園ではおりしも咲き盛る桜に雪が霏々と降りかかり、それはそれは夢幻の眺めでした。
当時作った駄句をご紹介します。
  枝垂れたる桜に遊ぶぼたん雪 
  風来れば紅と白とが競いあい

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