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0455錦袋円

キャプション

池の端仲町、勧学屋大助これを製す。その始祖勧学坊了翁僧都、一代蔵経建立の志願によりて、正保三年(1648) 摂の勝尾寺および和州長谷寺、清水寺等の大悲の尊前に参籠して、指灯を燃やし、一篇の願書をこめ奉る。その翌(あく)る年、 かの一指おほいに腫れて、苦痛堪えがたし。時に夢中、肥前州興福禅刹の開山如定禅師、錦袋のうちより一霊薬を取り出だして授けらるると見ゆ。 夢覚めて後、速やかにかの薬を服せしかば、その指の病、とみに愈へぬ。その後衆人の患(うれ)ふる者に用ひるに、 百人必ず百癒せずといふことなし。ここにおいて、この地に店を開き、万病錦袋円と号け、かの霊薬を製し鬻(ひさ)ぎてつひにその価(あたえ) の余計をもって一切経建立の料に充て、志願の全きことを得たりといへり。


コメント

格子が牢屋みたいですが、お店の安全性のためなんでしょうか。
ほかの店と比べても建物の作りがまったく違いますね。

道で、子供が持つ魚を狙っている鳥がいいですね。
まわりのリアクションもいいですねー。

真ん中の足しかみえない人は何を持っているのでしょう?

左下のやっと歩いた年頃の男の子が、もう袴を着ているのに驚きました。
仕立てるのもたいへんそうです。

本当にみんな生き生きとしていますね。
見ていてこちらも、ワクワクしてきました。

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