0465正月三日 大黒講
『江戸名所図会』巻之五 玉衡之部
キャプション
毎歳正月三日は都下の諸人東叡山護国院の大黒天へもうづ。この御影は土佐の信実筆なり。世に霊験著し。 この日供物の鏡餅を湯にひたして参詣の輩(ともがら)にあたふ。俗にこれを呼んで御福の湯といふ。
『御宿かわせみ』に登場
[6-2 迎春忍川]p45 新装p43
つぶやき:
参詣した〔かわせみ〕の面々のうち、番頭の嘉助が「御仏供の湯といっても、 仏に供えて埃の積もった餅を湯に入れるのだから不衛生だ」といった意味の、至極まともなことを口にして、東吾にたしなめられるのが、 おかしい。
鬼平熱愛倶楽部 2018 田無の弱法師