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0496不動滝(正受院)


『江戸名所図会』巻之五 玉衡之部

キャプション

泉流の滝ともいふ。正受院の本堂の後ろ坂路(はんろ)を巡り下ること数十歩にして飛泉あり。滔々(とうとう)として峭壁に趨(はし) る。この境(ち)はつねに蒼樹(そうじゅ)蓊鬱(おううつ)として白日ささへ、青苔(せいたい)露なめらかにして、人跡稀なり。

広重『名所江戸百景』[王子不動之滝]

 

『御宿かわせみ』に登場

 [2-8 王子の滝]p229 新装249

                                          鬼平熱愛倶楽部 2011   おまさ

 

鬼平熱愛倶楽部 2020   茶木登茂一

コメント

一人の画家が、いくつもの顔(スタイル)を持っていることはわかる。

しかし、[王子不動の滝]で突然みせた、広重のポップな画風には驚いた。
このときの広重の心情は、世間の求めるいい子ばかりしてられるかと、仮面をはいで、チラッと、芸風の極限を見せた感じ。

王子の滝は、渇れて、いまはない。なごりは正受院。

水子供養で有名。子を失ったカップルの悲痛な表情での供養詣でが多い。

飛鳥山の目と鼻の先にこんな幽邃の地があったのですね。秋の景色をと思ったのですが、色鉛筆の彩色では原画はそこそこなのですが、この画面ではなかなか上手く色が出ませんでした。反省です。

おまささん、アップされている絵はどれも、テーマをとても大事にとらえていて、色ずかいが素晴らしいです。
丁寧な塗り方にもいつも、感心させられています。
スクロールしていたらこの彩色の絵に目が点になりました。絵の具も違うのかしら・・・。

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