0606瓦師
『江戸名所図会』巻之七 揺光之部
キャプション
中之郷の辺、瓦師の家多く、これを業(なりはい)とするもの多し。
『鬼平犯科帳』に登場
[19- 1 霧の朝]p17 新装p18
『御宿かわせみ』に登場
瓦師
[2-5 宵節句]p136 新装p145
鬼平熱愛倶楽部 2030
山勝
コメント
他に競作者はいなかろうとおぼしき10景を選んだつもりでしたが、[山勝]さんという強敵と相まみえてしまいました。
[瓦師]を描く時に一番、気をつかったのは窯から噴き出す紅蓮の炎を、どう描くかでした。全体にうまく仕上がったと思っていますが、床の色は、もう少し濃かってもよかったかなと反省しました。
「鬼平犯科帳」文庫巻[19−1 霧の朝]には「六十をこえた松野順庵は、平蔵の質問にこたえはじめた。それによると、幸太郎を生んだのは、本所の瓦焼き職人吉造(きちぞう)の女房おきねという。吉造は大酒のみの上に、稼ぎをほとんど博奕(ばくち)へ入れあげ、(これでは、生まれた子も育たない。何処かで貰ってくれたら……)おもいあまった女房のおきねが、近くの成願寺(せいがんじ)の和尚へ相談をした。この成願寺が、松野順庵の菩提所(ぼだいしょ)だったところから、「たれか、よい人はおりませbゥな?」和尚が、寺へ訪ねて来た順庵に、このはなしをした。そのとき、順庵がおもいついたのは桶富の夫婦であった。」と描写されている。
投稿者: 上尾宿のくまごろう | 2006年04月10日 12:22