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寛政元年(1789)夏から秋かけての物語。盗賊・〔いすか〕の喜左衛門の配下の岩五郎(35歳)は、中風を病んでいた父親のこともあって火盗改メの密偵となり、三好町・御厩河岸の渡船場に〔豆岩〕という居酒屋を開き、女房のお勝(41歳)にやらせていた。 新堀ぞい薬師橋たもとの浄念寺の寺男をしている老爺・彦蔵が誘いにきた。正統派の大盗・〔海老坂〕の与兵衛のこんどのおつとめを手伝わないかというのだ。 与兵衛の人品に惚れた岩五郎は、あやうく自分の使命を忘れかけたが……。 [浅草・御厩河岸]が発表された『オール読物』は1967年12月号で、このときには『鬼平犯科帳』の通しタイトルはまだついていなかった。 |
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