幕府御米蔵のたちならぶ西岸から東岸の本所へ、大川をわたるこの渡船は一人二文、馬疋についても二文の渡銭をとった。


御厩の渡しは、いまの厩橋から100メートルほど下流を往復していた。
『江戸名所図会』は、浅草側から描いている。対岸の右手に描かれている駒留橋は、両国橋の脇の入り堀にかかり、ここに群生していたのが、本所七不思議の「片葉の葦」。
対岸左手の「椎木やしき」が七不思議のひとつ、「落ち葉なしの椎の木」。九州・平戸館山藩(1万石)の松浦家の本邸。

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尾張屋版


御厩河岸の渡し(『江戸名所図会』) 


御厩橋
写真師 国光 浩之
学習院大学・生涯学習センター〔鬼平〕クラス

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