この辺り、前は堀川、うしろはかの十万坪埋立地で、一面の葦原と耕地が展開し、田園と水郷の風趣濃厚な風景である。
 その百姓家に住み暮すのは、なんと八人の浪人であった。


十万坪の東が砂村新田。そこに、のちに[霜夜]の果たし合いの舞台となった砂村の元富岡八幡宮が鎮座している。

砂村富岡元八幡宮(『江戸名所図会』)


深川洲崎十万坪(『名所江戸百景』)

(c)copyright:2000 T.Nishio All Rights Reserved.