与力筆頭・佐嶋忠介について




2003年07月13日(日) 6:05

佐嶋忠介は高橋悦史

発信:長屋の隠居さん

「消えた男」のビデオを繰り返し見て、やはり佐嶋忠介は高橋悦史さんだと、追慕の念を強くしました。
配役上も長谷川平蔵の中村吉右衛門さんよりも年配で、しかも出しゃばらず、忠実で素朴、謹直の人であり、苦労人で怠らず、統率力もあり長谷川平蔵の信任を裏切らず、第6シリーズまで登場し、不幸にして途中で亡くなった方。「佐嶋で保つ堀帯刀」と長谷川平蔵がとくに願って貰い受けた人を忠実に演じ、のちにほかの役者に代替えしてもイメージがつづかないというのは本当に寂しい気がします。役者は沢山いるけれど、原作に忠実にその雰囲気を実現できる役者はあまりいません。
 わざと惚けたり、野暮な態度をとるのも高橋さんの演技の中だったのでしょう。


管理者:西尾からのレス

佐嶋忠介役は、

佐嶋役 鬼平役
平田昭彦 松本幸四郎
黒川弥太郎 松本幸四郎
小泉 博 丹波哲郎
高松英郎 萬屋錦之介
高橋悦史 中村吉右衛門

と、なっています。
ご隠居のおっしゃるとおり、高橋悦史さんがもっとも原作の雰囲気に近かったようにぼくも思います。高瀬監督に聞いたところでは、高橋悦史さんの死を悼んで佐嶋忠介役は永久欠番にすると決まったそうですが、鬼平が変わればまた、新しい佐嶋忠介が誕生してもいいともおもいます。
『「鬼平」を極める』(フジテレビ出版 1994.05.20)で高橋悦史さんは冗談めかしてこんな発言を。

「長年筆頭与力をしているのに、佐嶋は血のめぐりが悪い(笑)。鬼平に何か言われて『ハァ』ということがある。脚本によっては、ちょっと三枚目な時もあってね。イメージが定まらない役でして」

名参謀的な発言は、たしかに少なかったですね。
堀帯刀組から借りられていますが、堀組は先手弓の第1番手で、そのときの佐嶋の住まいは、いまの新宿区二十騎町です。あそこは2組の与力屋敷でした。





必要事項を入力して送信ボタンを押してください。
タイトル
お名前(ニックネーム可)
メールアドレス
メッセージ

  




(c)copyright:2000 T.Nishio All Rights Reserved.