葛飾区
中川釣鱚
(荒川の西だが、とりあえず所載)

春鱚は三月の末より四月に入りて盛んなり。春釣りといふは寛文(1661〜73)の頃南総伍大力の船頭仁兵衛をはじめとす。岩崎兵太夫といふ人これに継ぐ。いま岩崎流といふはすなはちこの人に始まりて、これより後春鱚を釣ること世に盛んなりしといふ。秋鱚は八月の末より九月なかばを節とす。しかれども十月に至り寒気にうつれば沖に出づるがゆえ川釣りに幸なし。漁人海に産するを白鱚と呼び、川にあるを青鱚と唱う。また鱚に大小の差あり。当歳は腹白く、五、六寸なるを二歳す。腹すこし黄色を帯びて背通り黒みあり。七寸より八寸までを三歳と呼ぶ。腹黄色にして赤みを帯び背の通り黒し。九寸以上を鼻曲がりと号す。鱗あらし。尺に越ゆるを寒風と唱ふるよし漁人の説なり。

鬼平は釣りはしないが、父:宣雄は釣道具屋〔浜屋〕伊四郎をひいきにしていた。
[12―4 密偵たちの宴] p184 新装p194
木村忠吾は釣りには年期が入っていると自慢。
[6―3 剣客] p96 新装p103





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