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2006年02月12日

0040鎧之渡

『江戸名所図会』巻之一 天枢之部

広重『江戸名所百景』[鎧の渡し小網町]

 

『鬼平犯科帳』に登場

 [2―4 妖盗葵小僧]p126 新装p133
 [23炎の色―4 おまさとお園]p171 新装p16

『御宿かわせみ』に登場

 [8-2 恋娘]p38 新装p39

つぶやき:

都筑道夫さんの秀作、『なめくじ長屋捕物さわぎ』シリーズの第1席[よろいの渡し] (角川文庫『血みどろ砂絵』に収録)が、渡し舟を密室の見立てていますね。

  山本一力さんの初期の連作『損料屋喜八郎始末控え』(文春文庫 2003.6.10) のカヴァー絵は、文  月    信画伯が[鎧の渡] から部分アレンジしたもの。構図はほとんど元絵のとおりだが、渡し舟は元絵よりもすこし進んでいることは、 対岸の河岸倉の間の桟橋の位置からいえる。流れに流されているのかも。

 物語には、この渡しは登場しないようにおもったが。

 

 

 

  

 

                                                                        

                                         鬼平熱愛倶楽部 2032 mahola

 

投稿者 nishiot : 2006年02月12日 12:43

コメント

>なめくじ長屋捕物さわぎ 探して読んでみます。都築道夫・・・家にありそう。

投稿者 豊島のお幾 : 2006年03月14日 10:13


都筑道夫さんの『なめくじ長屋捕物さわぎ』(角川文庫)シリーズの第1集『血みどろ砂絵』第1席[よろいの渡し]は、雪旦のこの絵をヒントにしたものです。 それほど、作家の創作意欲をくすぐる絵といえます。 物語は、渡し舟の乗客が1人、川の真ん中で蒸発するという不可能犯罪です。 都筑さんお得意の純粋推理短篇で、喝采を浴びた作品です。 純粋推理捕物帳にはほかに、久生十蘭の『顎十郎捕物帳』があります。

投稿者 西尾 忠久 : 2006年03月13日 11:25


現在は日本橋川に架かる鎧橋として跡地のみ残っています。(日本橋兜町1-3あたり) 一番最初に塗った江戸名所図会で、薄く塗ったため、全体的に濃く塗り直しました。今もまだまだ拙いですが、江戸の頃を思いながら塗るのは楽しいので色々な形・場所の図会に挑戦してみようと思います。 左の桟橋にいる男が背中に背負っているのは猿廻しの猿だと聞いて驚いたのもいい思い出です。

投稿者 豊島のお幾 : 2006年03月13日 11:02


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