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0393波切不動堂

『江戸名所図会』巻之四 天権之部

本伝寺境内 日蓮宗(文京区大塚4-42-23)

 

『鬼平犯科帳』に登場

[19-4 逃げた妻]p152 新装p157

つぶやき:

不逞浪人と駆け落ちした妻のりつが指定してきたのは、波切不動堂の「鳥居前の茶店」。 画面右手の茶屋であろう。

『江戸名所図会』を玩味している読み手は膝を打つ。

 

                                                                                                        鬼平熱愛倶楽部 2019  みやこのお豊

 

コメント

4月22日~5月20日まで地下鉄馬喰横山駅プロムナードギャラリーに
(「江戸名所図会」坂)というテーマで、23景の絵が展示されます。
この絵もその一点です。{富士見坂}です。

今ある波切不動堂のそれ(場所)とは違います。富士見坂はもっと狭かったのだろうから、本伝寺前の交差点の真ん中あたりにあったのだろうと推測しています。
坂を下れば護国寺、人通りが多いのも頷けます。
波切不動の謂れは面白かったなあ。

太兵衛様、可愛く楽しい想像ですね。
連れの二人に「僕たちも①へ行って遊ぼうよ」と誘っているような。

私はこんなことが気になります。
「重ね重ね悪うございました。
すぐに連れて逃げてくださいませ。お願いでございます、お助けくださいませ。
旦那様         りつ」
逃げた妻からこんな結び文がきたら
現代の男性はどうするのでしょう、と。

北は板橋宿、西には富士見坂、南は大塚中町から小石川へ通じ、正面に茅葺屋根の茶店、左手に鳥居、石段をあがると黒塀と小さな門、その奥に本堂がある。

真に「江戸名所図会」の通りで、池波さんがこの絵を見て書かれていることが
よく理解できます。

この絵で気になるところが2箇所あります。
1)鳥居の左の幼い子供が2人むしろに座って折り紙か、切りえ人形をつくってもらっています。
2)鳥居の右に「手習い所」帰りの子供が3人いますが、そのうちの一人が右手を上げて何か言っています。1)の子供に声をかけているように見えますが、なにをいっているのでしょうか?

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