0594亀戸邑 道祖神祭
『江戸名所図会』巻之七 揺光之部
キャプション
毎歳正月十四日にこれを興行す。この地の童子(わらわべ)多くあつまりて菱垣(ひがき)造りにしたる小さき船に五彩(いついろ) の幣帛(みてぐら)を建て、松竹なども粧飾(そうしょく)し、その中央に「宝舟」といへる文字を染めたる幟(のぼり)を建てたるを荷担 (にな)ひ、同音に唄ひ連れて、この辺りを持ち歩行けり。その夜童子集会して遊び戯るるを恒例とす。
朝日カルチャーセンター 2110
島川富男