« 0594亀戸邑 道祖神祭 | メイン | 0596入神明宮大平榎 »

2006年03月21日

0595梅屋敷

『江戸名所図会』巻之七 揺光之部

キャプション

白雲の竜をつつむや梅の花 嵐雪 如月(きさらぎ)の花盛りには容色残(のこ)んの雪を欺き、余香は芬々(ふんぷん)として四方 (よも)に馥(かんば)し。また花の後、実をむすぶを採り収めて、日に乾かし塩漬けとしてつねにこれを賈(あがな)ふ。 味はひことに甘美なれば、ここに遊賞する人かならず沽(こ)ふて家土産(いえづと)とす。

廃絶

広重『江戸名所百景』[梅屋敷]

小林清親 亀戸梅屋敷

 

『御宿かわせみ』に登場

梅屋敷
 [128 梅の咲く日]p142 新装p142
 [21-8 富貴蘭の殺人]p269
 [25-1 冬鳥の恋]p16
 [25-3 宝船まつり]p80
 [28-1 江戸の植木市]p9
 [28-3 佐助の牡丹]p103

 

 

投稿者 nishiot : 2006年03月21日 13:05

コメント

亀戸にあった「梅屋敷」(現在は廃園)。 ここの人気樹は、臥竜梅とよばれて、八方へ地を這うように広がった枝ぶりの巨樹であった。 雪旦は、実をそのまま、仔細に描いてくれているので、いまでもその雄姿を江戸人のように偲ぶことができる。 広重は、ごつごつとした古梅の枝ごしに、鑑賞者の姿をとらえる。近遠の構図はすばらしい---が、臥竜は影も形もない。どこの梅園にも通じる景色でしかない。

投稿者 西尾 : 2006年09月05日 14:53


向島百花園ではないと後で聞き「やってしまった」と思った図会ですが、香取神社から北十間川に沿って浅草通りを歩いたところに梅屋敷趾の碑があるとのこと。 ウォーキングで確認できるといいな。 呉服商伊勢屋彦右衛門の別荘で「臥龍梅(がりゅうばい)」という梅の木が有名。 広重の手前にあるのは臥龍梅ではないんですよね。 ゴッホが模写したと言われているのは広重作なんでしょうか? 臥龍梅は明治43年の水害が原因で枯れてしまったそうです。

投稿者 豊島のお幾 : 2006年09月01日 11:39


向島百花園 http://www.tokyo-park.or.jp/kouen/park.cgi?id=64 佐原鞠塢(さはらきくう)が文化元年(1804)に開き、大田南畝らの文人が育成した。 昭和13年に東京都へ寄付。 昭和24年に一般公開となった。

投稿者 豊島のお幾 : 2006年03月25日 00:16


コメントしてください

サイン・インを確認しました。
さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?