なにを勘ちがいしたのか、いきなり幸助が小判一枚を紙に包んで、おろくの胸もとへ押しこみつつ、
「これでかんべしておくれ……」
おろくはこれで味をしめ、かつて彼女におぼれこんだ男たちをゆすって歩くこと思いつく。
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尾張屋版
『江戸買物独案内』(文政7年 1824)
仏具屋
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