堀留町の醤油酢問屋・山崎屋の大番頭に出世している藤蔵や、本町一丁目の扇問屋・近江屋の番頭で徳太郎。浅草花川戸の料理屋・うろこ亭の主人で兼右衛門など、いずれも世間体を気にする小心者で物堅い男たちをえらび……


文政期のベストセラー『江戸買物独案内』は、池波さんが机脇から放さなかったデータ集のひとつ。業種、屋号、所在などを参考にした。業種別に2,622枠の広告をばらして町ごとに集めおし、切絵図に貼ると江戸の商店街が出現する。

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尾張屋版


堀留(『江戸名所図会』)


『江戸買物独案内』(文政7年 1824)
 醤油酢問屋

『江戸買物独案内』(文政7年 1824)
 扇屋問屋

『江戸買物独案内』(文政7年 1824)を合成
 日本橋本町1〜4丁目商店図
 (隣り合った同色のドットは同一問屋)

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