この〔はなし〕を平蔵にしたのは、日本橋・鉄砲町に住む御用聞の文治郎である。


この〔はなし〕とは、女掏摸についてのこと。
長谷川組に与力10人、同心30人、密偵が十数人いても、町方の情報はやはり御用聞のほうが早耳。『鬼平犯科帳』に登場する御用聞きは、〔鉄砲町〕の文治郎のほか……
〔坂本町〕の多吉 (下谷) [4―4 血闘]p141
〔中島町〕の勝平 (深川) [5―7 鈍牛]p266
〔仙台堀〕の政七 (深川・今川町) [6―6 盗賊人相書]p218
[8―1 用心棒]p44など
  手下〔桶富〕の富蔵 [19―1 霧の朝]p7
〔妻恋町〕の金蔵 (湯島) [10―4 五月雨坊主]p139
〔鮫ケ橋〕の富七 (四谷) [11―4 泣き味噌屋]p147
  下っ引き・庄太(四谷伝馬町二丁目)
〔桝形横町〕の伊三郎(巣鴨) [14―4 浮世の顔]
〔芝・田町〕の芳蔵 [15 雲竜剣]p20など
〔若松町〕の定吉 (牛込) [15 雲竜剣]p79
〔神田仲町〕の孫七 [24―2 ふたり五郎蔵]p66

悪臭ふんぷんのご用聞きは、
〔藪の内〕の甚五郎 (浅草) 元・火盗改メの御用聞き。
[10―3 追跡]p97

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尾張屋版

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