正解と説明  問1〜24
問1
長谷川平蔵が19歳で入門した剣術道場は?
正解 (a)一刀流の高杉銀平道場
 本所・出村町にある。
(文庫庫巻1[本所・桜屋敷]p52)
参考 (b)
念流の坪井主水道場  
息:辰蔵が通う。市ヶ谷・左内坂上
(c)
無外流の辻平右衛門道場
『剣客商売』の秋山小兵衛が通った。
問2
剣の師:高杉銀平が死去した年齢は、
正解 (c)67歳 
(文庫巻6[剣客]p87)
問3
家督を継いだ平蔵の最初の職場は、
正解 (c)西の丸書院番
長谷川家は両番(小姓組と書院番)の家柄。
(文庫巻1[唖の十蔵]p46)
問4
平蔵が組頭へ抜擢された時の年齢は、
正解 (a)41歳
平蔵が火盗改メ・助役に任命されたのは天明7年(1787)秋。文庫巻1[本所・桜屋敷]は翌春が舞台。
p60に43歳になったとあり、組頭へ抜擢は2年前の天明6年。
問5
御先手組組頭の役料は1500石だが、
正解 (a)2斗
文庫巻6[礼金二百両]p10に
「役扶持四十人分」とある。
1人扶持は1日玄米5合。40人扶持ならその40倍。
問6
火付盗賊改メの役料の四十人扶持の米の量は、
正解 (c)
家禄と役料との差をプラス。
これを「足高(たしだか)」という。
問7
『犯科帳』に登場する長谷川組の与力の延べ総数は、
正解 (c)24人
筆頭
佐嶋忠介   [1-1 唖の十蔵]p10から131話に登場
秋元惣右衛門[9-7 狐雨]p276 から 2話
天野甚造   [1-3 血頭の丹兵衛]p109 から14話
天野源助   [11-4 泣き味噌屋]p159 から 4話
天野源右衛門 [12-6 白蝮]p276
石川金助   [12-6 白蝮]p280
今井友右衛門 [15-1 雲竜剣 赤い空]p27
岡島新三郎  [21-3 麻布一本松]p98
加藤半十郎  [6-7 のっそり医者]p247
金子勝四郎  [19-5 雪の果て]p234 から 3話
小林金弥   [15-4 流れ星]p168 から14話
左右田万右衛門[11-4 泣き味噌屋]p142
佐々木徳五郎 [1-4 鬼火 闇討ち]p142 から 2話
田村市五郎  [16-5 見張りの糸]p236
遠山猪三郎  [12-6 白蝮]p277 から 3話
馬場綱太郎  [16-3 白根の万左衛門]p129
原為之助   [18-4 一寸の虫]p153
古川伝八郎  [15-1 雲竜剣 赤い空]p41から 2話
堀口忠兵衛  [17-7 鬼火 汚れ道]p298
三浦助右衛門 [8-4 流星]p140
村松忠之進  [1-2 本所・桜屋敷]p80
死亡した与力
秋本源蔵   [22-1 迷路 豆甚にいた女]p44から 6話
高田万津之助 [14-1 あごひげの三十両]p8
富田達五郎  [13-2 殺しの波紋]p62から 2話
問8
『犯科帳』に登場する長谷川組の与力・同心の延べ総数は、
正解 (c)45人前後
筆頭
酒井祐助  [1-3血頭の丹兵衛]p99から83話に登場
木村忠吾  [2-2 谷中・いろは茶屋]p62から 107話
小柳安五郎 [1-3 血頭の丹兵衛]p110 から52話
竹内孫四郎 [1-1 唖の十蔵]p32から17話
山田市太郎 [1-3 血頭の丹兵衛]p100 から22話
沢田小平次 [5-5 兇賊]p214 から68話へ
佐藤庄七  [2-6 お雪の乳房]p256 から 2話
久保田源八 [5-4 おしゃべり源八]p125
田中貞四郎 [5-7 鈍牛]p254
金子半助  [8-2 あきれた奴]p59
原田一之助 [8-4 流星]p137 から 3話
川瀬粂三郎 [9-7 狐雨]p276
川村弥助  [11-4 泣き味噌屋]p131
寺田金三郎 [12-1 いろおとこ]p8 から 2話
三井忠次郎 [12-2 高杉道場・三羽烏]p103
松永弥四郎 [13-3 夜針の音松]p102 から29話
青木助五郎 [14-1 あごひげの三十両]p9
大下    [14-3 殿さま栄五郎]p127
吉田藤七  [15 雲竜剣 急変の日]p210 から 7話
玉井広之進 [15 雲竜剣 流れ星]p168 から 3話
岡村啓次郎 [15 雲竜剣 落ち鱸]p284 から 4話
桑田伴造  [15 雲竜剣 秋天晴々]p293 から 3話
橋本広吉  [17 鬼火 丹波守下屋敷]p219 から 3話
島田慶太郎 [17 鬼火 旧友]p105 から 3話
山口平吉  [14-3 殿さま栄五郎]p127 から 2話
細川峰太郎 [18-1 俄か雨]p14から18話
伊藤清兵衛 [18-1 俄か雨]p16から 3話
山崎庄五郎 [18-4 一寸の虫]p124
松波金三郎 [20-1 おしま金三郎]p11
矢島庄平  [20-4 怨恨]p156
杉辰次郎  [21-3 麻布一本松]p113
大島勇五郎 [21-5 春の淡雪]p178 から 2話
杉村六郎  [22迷路 高潮]p283
西沢貴三郎 [22 迷路 高潮]p283から 2話
雨宮秀蔵  [22 迷路 高潮]p296
白石勝太郎 [22 迷路 高潮]p298
山田小三郎 [24-1 ふたり五郎蔵]p102
死亡した与力
小野十蔵  [1-1 唖の十蔵]p7
今井助次郎 [2-4 妖盗葵小僧]p192 など
佐々木新助 [4-5 あばたの新助]p164 など
寺田又太郎 [12-1 いろおとこ]p11
片山慶次郎 [15 雲竜剣 赤い空]p19から 2話
金子清五郎 [15 雲竜剣 赤い空]p61から 4話
黒沢勝之助 [16-2 網虫のお吉]p56
[23 炎の色]で病臥中の同心2人が死亡。p111
問9
長谷川家の紋でないのは、
正解 (a)四ッ目結
佐々木家の家紋。佐々木家へ養女にだされた『剣客商売』の佐々木三冬がつけている。
参考 (b)
左藤巴
(文庫巻16[白根の万左衛門]p110
(c)
釘抜
(文庫巻6[大川の隠居]p183
問10
平蔵が人足寄場の責任者として与えられた肩書きは、
正解 (c)寄場取扱
(文庫巻1[むかしの女]p255 )
参考 (b)
寄場奉行 この肩書きを与えられたのは、平蔵の後任の村田鉄太郎昌敷で、長谷川家より数ランクも下、将軍家へ       御目見もかなわない御家人だった。(文庫巻2[蛇の眼]p29)
問11
平蔵が建設した人足寄場の場所は、
正解 (b)隅田川河口の石川島
(文庫巻1[むかしの女]p256 )
参考 (a)
隅田川河口の佃島
石川島の南隣の漁師村
(c)
深川・木場の一隅
ここの茂森町には人足寄場の前身の養育所がおかれたが運営に失敗
問12
人足寄場の敷地は、
正解 (a)6000坪
当初。のち3万2000坪に拡張。
(文庫巻1[むかしの女]p256 )
問13
鬼平は笑うと……
正解 (b)右の頬にふかい笑くぼができる
文庫巻1[唖の十蔵]p27。
問14
久栄が嫁入りしてきたときの齢は、
正解 (a)18歳
文庫巻3[むかしの男]p256
問15
平蔵と妻女・久栄の年齢差は
正解 (c)7歳
文庫巻3[むかしの男]p258  これは寛政5年(1793)の事件。久栄41歳。平蔵は2年後に享年50歳で病死しており、このときは48歳だった。
問16
久栄の実家・大橋家の家禄は?
正解 (b)200俵
文庫巻3[むかしの男]p256
問17
剣術道場で大橋与惣兵衛は銕三郎(のちの鬼平)よりも、
正解 (c)32歳年長
文庫巻3[むかしの男]p258  ただし、剣術の筋は、あまりよくはなかった
問18
入江町の大橋家が屋敷替えで引っ越した先は、
正解 (a)神田・小川町
文庫巻3[むかしの男]p258
参考 (b)
外神田・和泉橋通
入江町も神田・小川町も池波さんの創作。史実は外神田・和泉橋通(JR秋葉原駅の東側)にあり、子孫の代に小石川大塚吹上へ移転。
問19
嫡男・辰蔵の生年は、
正解 (c)明和7年(1770)
問20
嫡男・辰蔵が生まれたとき、外祖父にあたる大橋与惣兵衛は生存して、
正解 (a)いた
注)大橋与惣兵衛親英は寛政 8年(1796)まで生存していた。享年83歳。
問21
「どう見ても、三十四、五歳」に見られていた妻女・久栄のこのときの実際の年齢は?
正解 (a)41歳
文庫巻3[むかしの男]p256
問22
長女・初の嫁ぎ先、河野家の家禄は?
正解 (a)300石
文庫巻22[迷路 法妙寺の九十郎]p140
ただし史実は 650石。屋敷も小説の芝・愛宕下ではなく、下谷・長者町1丁目。
問23
天明8年(1788)、留守宅をとり仕切ることになった松浦用人の年齢は?
正解 (a)44歳
文庫巻3[むかしの男]は寛政5年(1793)の事件。
このとき松浦用人は「50歳」とある。
p256 平蔵が火盗改メの本役を下命されたのはその6年前の天明8年10月3日。
問24
春に役宅の庭で咲くのは、
正解 (c)山桜桃
文庫巻17[見張りの日々]p266で、平蔵は、可愛らしく咲いている白い花に気づく。

問25〜52

問53〜74

問75〜100


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