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2006年03月08日

0510楊枝店

キャプション

境内楊枝を鬻ぐ店、はなはだ多し。柳屋と称するものをもて本源とす。されどいまはその家号(いえな)を唱ふるもの多く、 つひにこの地の名産とはなれり。僧祇律に楊枝に五つの利あることを載せたて云く、「一に口苦からず、ニに口臭からず、三に風を除き、 四に熱を去り、五に痰をのぞく」とあり。

 

小林清親 浅草夜店

 

つぶやき:

『仕掛人・藤枝梅安』。楊枝づくりの彦次郎が納める〔卯の木屋〕は、「柳」 をばらした屋号である。楊枝は止血の薬効をもつ黒文字という種類の柳の枝でつくる。

 

投稿者 nishiot : 2006年03月08日 17:28

コメント

黒文字の先端を叩きつぶして、繊維状にした房楊枝が、舶来の歯ブラシにとってかわられたのは、いつごろのことかなあ。 明治文化史でもひもといてみようか。 鬼平のころには、浅草寺の境内に床店をだしていた柳屋は、それぞれ、看板娘を配して競いあっていたのだろうなあ。そのころ、覗いてみたかった。

投稿者 西尾 忠久 : 2006年03月09日 11:11


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投稿者 nishiot : 17:28 | カテゴリー : f巻之六 /江戸名所図会 | コメント (1)