日本橋川へ出た舟は、行徳河岸を右へまがり、三つ俣から新大橋をくぐって大川へ出た。
文庫巻6[大川の隠居]

この橋の完成で深川の開発がすすみ、『犯科帳』の舞台がひらけた。絵は大川の上手――深川がわから浜町方面を望んで描かれている。
巨鯉「大川の隠居」は実在していて、幕末に近隣の衆に捕獲され、新堀川ぞいの竜宝寺(台東区寿 1-20-4 )の池へ放たれたが傷がもとで死んだ。供養の鯉塚がいまも境内に建つ。池波さんは新堀川対岸の永住町で少年時代をすごした。
新大橋東詰(『江戸名所図会』)





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