0572二軒茶屋雪中遊宴之図
『江戸名所図会』巻之七 揺光之部
キャプション
この地は江都東南の佳境にして、月に花に四時(しいじ)の勝趣多かる中に、取りわきて初雪の頃などには、 都下の騒人ここにつどひ来つつ亭中の静閑を賞し、一杯を酌みかはしては酔興のあまり冬籠もる梅の木(こ)の本、秋ならば尾花苅りたき一夜 (ひとよ)の夢を結ぶもまた多かりぬべし。
『鬼平犯科帳』に登場
[2-4 妖盗葵小僧]p134 新装p142
『御宿かわせみ』に登場
[22-2 蝦蟇の油売り]p46
[26-2 江戸の湯舟]p36
鬼平熱愛倶楽部 2001 相州藤沢宿の秋山太兵衛
鬼平熱愛倶楽部 2029 むらい
鬼平熱愛倶楽部 2030 足立の山勝
投稿者 nishiot : 2006年03月17日 03:39
コメント
鬼平犯科帳2-4「妖盗葵小僧」では、葵小僧に妻お千代が恥かしめを受けた夫善太郎が、その苦悩を兄に語る場所として、富岡八幡宮境内の茶屋が選ばれています。
塗り絵の宴会場面とは違う使われ方ですが、他人には聞かれたくない話をする時には、茶屋の離れなどが使われたのでしょう。
投稿者 むらい : 2006年05月14日 22:19
平岩弓枝さんは、『御宿かわせみ』文庫巻22に所載の[蝦蟇の油売り]で、富岡八幡宮の境内には伊勢屋、松本の2軒の料理屋があったが、あるときの緊縮政策のとき、伊勢屋がつぶれたと。
文庫巻26の[二軒茶屋の女]では、雪見が有名だが、水べりで寒いため、この節は月見のほうが人気があると、〔松本〕に30年勤めた玄関番にいわせている。
投稿者 西尾 忠久 : 2006年05月01日 17:39
北原 亜以子 『深川澪通り木戸番小屋』に登場
「6 名人かたぎ』p173
投稿者 みやこのお豊 : 2006年04月11日 00:25
旦那の雪見酒でしょうか。江戸時代の豊な雰囲気を出せればと思い、塗りました。料理は、鯛の尾頭付きや、お寿司(?)、お吸いもの等が豪華な器で出されており、お酒も大きな杯で豪快に飲まれています。登場人物は、お金持ちの旦那、太鼓持ち、相撲取り(?)、芸者衆、長谷川雪旦(?)と、塗りながらいろいろ想像させてくれます。
投稿者 むらい : 2006年03月17日 09:56