カラス(鴉)
寒鴉が、荒れつくした庭の柿の木にとまっていた。
平蔵は、門内へふみ入った。
[1-2 本所・桜屋敷]p52 新装p55
(季節:天明8年(1788)小正月)

彼方の渋谷村の丘陵へ、陽が沈みかけていた。
しきりに、木立の鴉が鳴きわめいている。
[4-3 密通]p106 新装p111
(季節:天明8年(1788)11月末から12月)

各務:カラスはスズメとならんで、人間の生活と深く結びついてきた鳥である。そのために伝承説話、文芸などに多く登場してきた。
 現代の東京23区で見られるカラスはハシブトガラスがほとんどだが、江戸時代には町なかでもハシボソガラスが共存していたそうである。ホソガラス、ハシブトガラスと呼んでいたらしい。その他2種があると分類していた。


ハシブトガラス 福岡・和白干潟 2001.12.31



キビタキ・雄 杉並区和田堀公園 1997.05

カラスについての詳細は、兄弟HPの、
『剣客商売』の彩色『江戸名所図会』
「有朋(UFO)」コーナーの、
各務さんの野鳥写真館

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文芸評論評家&バードウォッチャー 各務三郎





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