ウグイス(鶯) | ||
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にっこりと笑った長谷川平蔵が居間へ入っていった。 居間の障子が閉まった。 奥庭の白梅が満開となり、その香りが微(かす)かにただよっている。 何処かで鶯(うぐいす)が鳴いた。 長三郎と万七は、茫然と、夢を見ているような眼つきになっていた。 [21―4 討ち入り市兵衛]p169 新装版p194 他に、 [3―5 宇津谷峠]p252 新装版p262 [22 迷路―11 引鶴]p350 新装版p331 など |
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西尾:「討ち入り市兵衛」の季節は、陰暦2月。いまでいえば3月。 |
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各務:ウグイスは、立春のころから囀りはじめ、五月には山野の林床のササ藪などで繁殖する。都内の公園や人家の庭に現われるのは初冬で、藪鴬と呼ばれるようにチャッ、チャッと笹鳴き(地鳴き)をしている。 ホー、ホケキョウ(法、法華経)のききなしは江戸時代からはじまった。幕府と仏教の強い結びつきもあって、ウグイスはありがたい法華経をとなえる鳥としていっそう有名になった。 |
亜種ハシナガウグイス。小笠原のウグイスは社交的。地鳴きを真似ると1メートルの距離で音の主を探し回っていた。 小笠原諸島・母島 1999.11. |
文芸評論評家&バードウォッチャー 各務三郎
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・ウグイス(鶯) ・ツル(鶴) ・ガン(雁) ・ツバメ(燕) ・ヒバリ(雲雀) ・シラサギ(白鷺) ・モズ(鵙) ・スズメ(雀) ・トビ(鳶) ・クイナ(水鶏) ・ホオジロ(頬白) ・ヒタキ(鶲) ・カラス(鴉) ・ウグイス(鶯) ・コマドリ(駒鳥) ・ヒワ(鶸) ・バン(鷭) ・ムクドリ(椋鳥) ・チドリ(千鳥) ・タカ(鷹) |
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