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2006.08.28

Who's Who 28日のハイライト

文庫巻5-6 [山吹屋お勝]をアップ。

〔夜兎〕の角右衛門という首領は、『鬼平犯科帳』シリーズ『オール讀物』に連載されるほぼ2年半前、『別冊小説新潮』1965年夏号の[白浪看板]で主役をはった。

もちろん、長谷川平蔵もちらっと顔を出すが、特筆すべきは、〔夜兎〕がこの篇で初めてお目見えした、真(まこと)のお盗(つと)め3ヶ条の厳守を心に決めていたこと。

〔夜兎〕の配下だった〔関宿〕の利八も、一味の信条にしたがって身を処しているが、〔山吹屋〕お勝---というか、〔天久(?)〕のおしののほうは、急ぎ盗(ばたら)きをいとわない〔霧}〕の七郎の組へ加わっている。

このあたりの経緯を深読みしながら鑑賞すると、人間の性(さが)が読めて、おもしろい。

蛇足:[白浪看板][看板]と改題されて『谷中・首ふり坂』(新潮文庫)に収録。

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コメント

夜兎の角右衛門のときに、例の有名な、盗賊の掟・三か条が作られたと知り、お昼休みに市ヶ谷駅前の書店で、『谷中・首ふり坂』を買って、読んでしまいました。

いい盗賊をご紹介くださり、感謝です。

でも、置き去りにされた角右衛門の奥さんや子どもさんのが可哀そう。

投稿: 練馬の加代子 | 2006.08.28 17:29

あ、お求めになりましたか?

ええ、[白浪看板]は、池波さんの、長谷川平蔵&盗賊たちへの---というより、鬼平シリーズについての編集者への---ラヴ・コールだつたのだとおもいます。

ところが、気づいた編集者がいなかった。

それで、『オール讀物』の花田編集部員との運命的な出会いがあったのですね。

投稿: ちゅうすけ | 2006.08.28 18:58

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