カテゴリー「220目の愉悦」の記事

2006.11.16

サン・ルイの文鎮 アガメムノン

1981年 400個制作

_1981_365_1

ツタンカーメンのときより、さらに多くの面カットがほどこされて、像の映じ方が複雑になっているのにご注目あれ。

Photo_244友人G・アンゴルド氏の著書より真上からの映像を借用。

「アテネ美術館所蔵の葬送用マスク(1876年にミケーネのアクロポリスでシュリーマンが発見したもの)を原型とする金彩象嵌」との説明が付されている。


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サン・ルイの文鎮 ツタンカーメン

1979年  オレンジ胎300個制作
       ターコイズ・ブルー胎300制作

1975_365

1979_365_1

英雄の肖像を文鎮の中にとじこめることは、かねてからおこなわれていた。
しかし、ツタンカーメン像のように、高温で溶けたクリスタル胎の中に黄金(24カラット純金)像を封じこめる技術は、そう古いものではなさそうだ。

そして、世界の愛好家たちは絶賛をもって受け入れた。

色違いの2個を見てしまうと、財布のことは忘れて両方に手がのびてしまった。

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2006.11.15

サン・ルイの文鎮 吊り鐘草の花

1986年 250個制作

1986_365

オレンジ色の吊り鐘草の花

この年は、9パターン制作されているが、個数はそれぞれ250個におとしているところから推量するに、全世界の収集家は1000名ほどか。

値付けは、それぞれの国で異なるだろうが、日本では和光や三越で、これまたパターンごとに違うが、1個18万円から27万円の値札がつけられていた。

この年、9パータンのうち、きのう掲出した「表面(コンパクト)ミレフィオリ」とあわせて2個入手できたのは、幸運というべきであろう。

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サン・ルイの文鎮 立ち花

制作年も個数も未調査

立ち花

365_2

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サン・ルイの文鎮 いちご

1982年 400個制作

_1982_365_1

レース地に4つのいちご

側面を5角にカットしているので、多様に見える。

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2006.11.14

サン・ルイの文鎮 表面ミレフィオリ

1981年 500個制作

マセトゼニアン・タイプのミレフィオリ。
(北イタリア地方で発祥したミレフィオリを昇華)。1981_370

Photo_237
花にするためのクリスタルの細い色棒は、工房の庭を、
アシスタントが金テコで火玉をつかんで走る---走る。

友人・G.アンゴルド著『クリスタルガラスのぺいぱー・ウェイト』(美術出版社 市川慎一訳)より
アンゴルド氏には、パリ東駅から4時間乗ってサン・ルイ工房へ案内・解説していただいた。

Photo_243
ミレフィオリづくりの工程(上掲書)

Photo_245色棒を並べる(上掲書)

Photo_246
色棒を整える(上掲書)

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サン・ルイの文鎮 十文字の古典的なミレフィオリ

1981年 500個制作(輸入されたのは1個のみ)

_1981_365

4分割それた古典的なミレフィオリ(千の花)

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サン・ルイの文鎮 黄色い蝶

1989年 制作個数未調査

_1989_365

バラと黄色い蝶

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サン・ルイの文鎮 青い蝶

1982年 300個制作

_1982_365

畝模様の白地に青い蝶

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サン・ルイ文鎮 緑のハーモニー

1988年 制作個数未調査

360_4

頂点の花芯に、クリスタルでつくられたサン・ルイのS・L
そして制作年号を示す1,9,8,8の数字が埋めこまれている。


1974 このタイプ(「蜂の巣状」とも表現されている)は、戦後、サン・ルイ社が文鎮の製作を再開してすぐの1974年に、「赤いミレフィオリ」と名づけられて400個つくられている。
それが好評だったので、1988年の「緑のハーモニー」として再登場した。
「赤いミレフィオリ」は輸入と同時に、愛好家の目を引いたらしく、ぼくの手にははいらなかった(図版はG・アンゴルド著『クリスタルガラスのペーパーウェイト』より)。
「緑のハーモニー」は幸運にも、ぼくのものとなった。

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