Who's Who 31日のハイライト
文庫巻6-2[猫じゃらしの女]をアップ
密偵・伊三次と提灯店〔みよしや〕の娼婦およねとのつながりは、やがて[五月闇]へとつながっていく。
[五月闇]と関連するものがもう一つ、秘められている。
上野 1丁目の蕎麦屋〔福山〕がそれ。 〔型師〕卯之吉が、〔福山〕の二階で、〔伊勢野〕の甚右衛門配下の小助と彦造との商談が決裂。
読み手としては、見逃しできないロケーションである。
[五月闇]で、伊三次が〔福山〕を出たところで伊佐蔵に声をかけられたのだから。
タイトルになっている玩具「猫じゃらし」は、銀座のバーの猫を飼っているホステスが、池波さんちの猫のために余分に買ってきて進呈したのがヒントと。
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コメント
お気軽書き込み帳にも記載しましたが、本日より、書き込み帳が一時停止していますので再記載します。
池波さんの生原稿「猫じゃらしの女」を見ますと当初は「伊三次の女」であることを池波正太郎記念館で知りました。
投稿: 大島の章 | 2006.08.31 12:28
三条市のミク友のレンさんから、文庫巻10[五月雨坊主]に登場する〔荷頃〕(現・栃尾市の町名)の半七についての文章をいただき、[五月雨坊主]を再読していたところでした。
伊三次が、提灯店の〔みよしや〕のおよねのところで眠りこけたために、およねが人相書を見てしまい、谷中の寺の僧・善達が割れます。
いや、およねの再度の活躍ですが、この篇では、客の腰に「猫じゃらし」をまきつれることもしなくなったと。(笑)
[伊三次の女]より[猫じゃらしの女]のほうが、読み手の興味をひきますね。伊三次ファンより、猫好き人口のほうが多いから。
猫好きは、700万人だったかなあ。
投稿: ちゅうすけ | 2006.08.31 13:01