Who's Who 30日のハイライト
文庫巻6-1[礼金二百両]をアップ。
火盗改メの長は、裕福と見られるが家禄は1,500石以下、先手組頭(約34名)をつとめている幕臣の中から選ばれた。
火盗改メの組は、先手組の通常任務である江戸城内の5つの門の警備を免じられて、盗賊・放火犯追捕に専念する。また、格も、先手34組の中で最上位として遇される。
物いりな職務で、長は、幕府からくれる40人扶持の職務手当てではまかないきれない。ひっきょう、持ち出しになる。
この篇は、そのことをわきまえている筆頭与力・佐嶋忠介と鬼平の、心をわった交流を描くのが主眼とみる。
佐嶋与力はこの篇ではじめて、心底から、「このお頭となら生死をともにしていい」と決めたのである。
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