9月9日のハイライト
文庫巻7-4[掻掘のおけい]をアップ。
〔掻掘(かいぼり)〕とは、また、すざましい「通り名(呼び名)」をつけられたものである。
男の精をとことん掻(か)いだす女---ともとれる。
ちょっと趣向を変えて、〔一本うどん〕を紹介する。
数年前、ある雑誌が『鬼平犯科帳』の食べ物の特集を企画し、相談を受けた。
鬼平各クラスでのアンケートで、「食べてみたい鬼平の料理」のトップは「しゃも鍋」、2番が「一本うどん」。
で、特集にはぜひとも「一本うどん」を入れたいとおもい、手打ちうどんの〔高田屋〕のご主人に相談をもちかけた。
快く引き受けてくださった。
で、出来たのが写真の極太うどんである。
ただ、〔高田屋〕さんのいわく。「これは商売になりません。茹でるのに30分かかります。客は待ってくれません。
予約制にして、あらかじめご来店の時刻を聞いておき、その25分前から茹ではじめるんなら、やっていけます」
そういうことだと、小説にある〔豊島屋〕は、どう折り合いをつけているかとおもう。江戸の客はのんびりしていたのか、それともゆったりと商売していたのか。
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