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2006.10.15

プロデューサーの思惑

『鬼平犯科帳』は、ビデオもDVDもよく売れているらしい。
昨10月14日は鬼平熱愛倶楽部の教室日で、テキストは[4-4 血闘]だった。
テキストに入る前に、テレビ化にあたり、故・市川久夫プロデューサーはどういう思惑で最初の5本を決めたろうか、を考察してみた。
そこで、視聴者の判断がくだされるとおもったからである。


松本幸四郎=鬼平
1.血頭の丹兵衛
2.四度目の女房*
3.谷中いろは茶屋
4.蛇の眼
5.怪談さざ浪伝兵衛*
 (注:幸四郎丈のときには、原作が少なく、*短編からもとられた)

丹波哲郎=鬼平
1.用心棒
2.雨隠れの鶴吉
3.盗みの掟
4.だましあい
5.魔剣

萬屋錦之介=鬼平
1.本所・桜屋敷
2.血闘
3.血頭の丹兵衛
4.一本眉
5.谷中いろは茶屋

中村吉右衛門=鬼平
1.暗剣白梅香
2.兇賊
3.霧の朝
4.雨乞い庄右衛門
5.浅草御厩河岸

こうして見ると、吉右衛門のシリーズがもっとも充実したスタートを切っているように採点するのは、独断にすぎるだろうか。

まあ、放送順序は放映や撮影の季節も考慮に入れるべきかもだが、撮影時期のデータは手許にない。

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コメント

役者の違い
鬼平犯科帳で長谷川平蔵を演じた4人の役者
の印象
松本幸四郎
モノクロ版なので他の者と比較するのは酷で
あるが、落ち着いた演技、動きは殿様の印象
が強く、封建時代の旗本はこのようだったら
しいと思われます。
身分の違いがハッキリし、密偵を汚らわしい
存在のように扱って一緒に酒を飲むような
雰囲気はありません。 殺陣は吉右衛門には
劣る。
丹波哲郎
カラーなので見易い、殺陣は抜群、剛胆さを
見せてくれ、時代劇の雰囲気を満足させて
くれますが、現代劇の俳優らしく幸四郎に比
べ貫禄では劣るように思えました。
萬屋錦之介
役者の背の低さを意識してか、他の役者と並
ぶ場面は少なく、セリフが長く、動作で示す
ところを長ったらしく喋っているようで貫禄
は感せられません。
中村吉右衛門
以上の三人の悪いところを全て補って最高だ
と思いました。
やたらに顔の大写しが多く、吉右衛門を押し
出すために無理をしているのではないかと
思います。 密偵とは友達同士のようで親し
みは持てますが、身分の違いを示していない
だけに時代劇離れはしています。
以上が私の遠慮のない批評です。

投稿: edoaruki | 2006.10.19 09:46

吉右衛門版
鬼平犯科帳の与力・同心や密偵の配役は非常に
工夫され、一番見応えがありました。
配役が決まっているので、おまさ、彦十、粂八
伊三次はこのようでは無かろうかと想像させる
楽しみを与えるのと与力・同心も充実していて
特に佐嶋忠介、沢田小平次、木村忠吾は良かっ
たと思います。

投稿: edoaruki | 2006.10.19 09:55

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