« 奉行・備中守の審処(しんしょ)(4) | トップページ | 奉行・備中守の審処(しんしょ)(5) »

2009.11.09

[鬼平クラス]リポート 11月7日編

静岡SBS学苑[鬼平クラス]の11月は、日曜日でなく第1土曜日の7日でした。
教室でなく、お江戸ウォーキング。
第一目標は、浅草寺の宝物館と本坊・伝法院の小堀遠州の庭園の拝観。

両所とも、同寺教化部の藤本先生の解説つきという、まさに豪華版(ぼくはただついているだけというラクちんの1日となりました)。

_360
(シャツ姿の方が藤本先生。宝物館には、戦災をまぬがれた名品のかずかずが---)

写真は、館の入口の部屋。巨額に関羽の絵が(館内は撮影禁止なんです)

_360_2
(大板碑を読んでくださる藤本先生)

どっちを向いても、国宝・重文級の芸術品・工芸品--。

_360_3

_360_4
(五代将軍・綱吉は玄人はだしの絵描きでもあった。白衣観音像)

撮影禁止では---? そうですよ。撮影はしていません。

『江戸名所図会』の挿絵でおなじみの長谷川雪旦の彩色「桜井駅の別れ」の正成・正行もありました。

宝物館から降りていくと伝法院の小堀遠州の庭園。

「浅草のど真ん中に、こんなに静寂で美しい場所が何百年もたもたれていたのか」と、くちぐちに。

_360_5

_360_6


庭園で心があらわれたあとは、池波さんがご贔屓のティールーム「アンヂェラス」(浅草・オレンジ通り)であわただしくお茶をのんで、
「池波正太郎記念文庫」で、鶴松顧問から親しく解説を。


_360_7

来年は、池波さん歿20年ということで、特集企画がどっさり---とお忙しいのに、最後までつきあってくださいました。鶴松先生、ありがとうございました。


_360_8

で、仕上げはは、これまた、池波さんご愛用の銀座・{煉瓦亭}で明治の洋食の味を賞味。
16時10分から、行列の一番先頭を占拠すること、30分。隣の店から苦情がきたほど。


|

« 奉行・備中守の審処(しんしょ)(4) | トップページ | 奉行・備中守の審処(しんしょ)(5) »

199[鬼平クラス]リポート」カテゴリの記事

コメント

なんと、ぜいたくなウオーキングであることか。
垂涎という言葉は、まさにこういうときに使うのですね。
数十年、東京に生きていますが、伝法院のお庭はおろか、宝物館があることも知りませんでした。すごい体験でしたね。うらやましい!

投稿: 文くばり丈太 | 2009.11.09 06:17

>文くばり丈太 さん
小堀遠州は、長谷川家とも薄いゆかりがあるんですよ。
彼は、父の跡を継いで、備中国松山城を守っていましたね。
松山藩(5万石)に転封されたのが水谷(みずのや)家。
もっとも、数代後に世継ぎの不手際で取り潰され、水谷家は幕臣(3000石)に。
浪人になって藩士の娘が宣雄を産みました。
宣雄の叙爵k備中守はそれが関係しているのかもしれませんね。

鬼平・宣以が出仕した西丸書院番組の番頭も水谷伊勢守勝久で、旧松山藩士の娘が祖母ということで、目をかけたとおもいます。

投稿: ちゅうすけ | 2009.11.09 07:43

清清しい秋晴れの下素晴らしいお江戸ウオーキングでしたね。

伝法院のお庭は拝見した事があるのですが、宝物殿は入ったことがありません。
それも完全解説付きで、羨ましい限りです。

伝法院の紅葉の木の間から見える五重塔、私の観たのは雪の五重塔でした。

投稿: みやこのお豊 | 2009.11.09 09:03

今回の鬼平クラスの下調べは池波さんの書斎の様子と煉瓦亭のメニューのみ。当日、時間に余裕があるということで思いがけず宝物殿を拝見、さすが浅草寺さん オタカラばかり、ただ感心するばかりでした。二度と拝見することはできないと思うと、もっとしっかり見ておくべきでした。「池波正太郎記念文庫」では池波さんの秘書をされていた鶴松顧問から池波さんのことをいろいろ伺えてこれも儲けものでした。勿論、煉瓦亭さんも期待通りで予想以上の満足でした。先生、ありがとうございました。

投稿: パルシェの枯木 | 2009.11.09 09:07

>みやこのお豊 さん
そうでしたね。お豊さんがメンバーだった江東区・森下文化センターの自主クラス[鬼平熱愛クラブ]が、浅草寺の[豆まき]の塗り絵を奉納した日は、朝から雪で、伝法院の庭園から観た五重塔も雪をいただいた、荘厳な景色でした。
学苑のこの日は、晩秋の秋晴れで、雲一つなく、これはこれで見事な風景がえられました。

投稿: ちゅうすけ | 2009.11.10 04:26

>パルシェの枯れ木 さん
浅草寺の宝物館も伝法院のお庭も一般には開放されていませんから、お金を払えば拝観できるというところではありません。
SBS学苑の[鬼平クラス]だからこそ、可能になったスポットでした。いい眼福になりました。

投稿: ちゅうすけ | 2009.11.10 04:32

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 奉行・備中守の審処(しんしょ)(4) | トップページ | 奉行・備中守の審処(しんしょ)(5) »