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2005.08.28

〔名幡(なばた)〕の利兵衛

『鬼平犯科帳』文庫巻9の、名作との評価が多い[本門寺暮雪]に登場する、大坂の盛り場をとりしきる香具師の元締・〔名幡(なばた)〕の利兵衛。一旦は引き受けた仕掛けを断った、井関録之助の命をしつこく狙う刺客をさしむける。その刺客と、鬼平が本門寺表門の石段で対決することになる。

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年齢・容姿:老人。品のよい顔だち。小さく痩せこけている。口ききようもおだやか。
生国:越中(えっちゅう)国砺波郡(となみこうり)蟹谷(かんだ)郷名畑村(現・冨山県小矢部(おやべ)市名畑)
『旧高旧領』にも『大日本地名辞書』にも「名幡」はない。郵便番号簿を(ナバタ)で検索して「小矢部市」をえた.同市は、池波家の先祖の出身地・井波町から北へ20キロメートルしか離れていない。ここの「名畑」を「名幡」と変えたともおもえる。

探索と結末:ともにしるされていない。すべては闇から闇。

つぶやき:越中から大坂へ出て、香具師の元締までのしあがるには、それなりの智謀と姦計と暴力を用いたろう。想像するだけでも一篇のバイオレンス小説が誕生しそうだ。

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