ちゅうすけのひとり言(90)
先手組頭ついでに、平蔵が仲間に加わったときの組頭たちの家系のかつての所属を調べたものを公開しよう。
大久保弥三郎忠厚(ただあつ) 66歳 1550石 譜代
村上内記正儀(まさのり) 70歳 1550石 譜代
長田甚左衛門繁走堯(しげたけ) 64歳 1300石 譜代
倉橋三左衛門久雄(ひさお) 78歳 1000石 譜代
万年市左衛門頼意(よりもと) 68歳 1000石 譜代
杉浦長門守勝興(かつおき) 67歳 620石 譜代
柴田三右衛門勝彭(かつよし) 63歳 500石 譜代
安藤又兵衛正長(まさなが) 41歳 330俵 譜代
長谷川平蔵宣以(のぶため) 41歳 400石 今川
清水権之助義永(よしなが) 66歳 1000石 今川・武田
市岡左大夫正峯(まさみね) 82歳 1000石 武田
大井大和守持長(もちなが) 72歳 1000石 武田
安部平吉信富(のぶとみ) 57歳 1000石 武田
酒依清左衛門信道(のぶみち) 69歳 900石 武田
新見豊前守正則(まさのり) 59歳 700石 武田
河野勝左衛門通哲(みちやす) 63歳 600石 武田
篠山吉之助光官(みつのり) 72歳 500石 武田
土方宇源太勝芳(かつよし) 43歳 1560石 織田
堀 帯刀秀隆(ひでたか) 5 1歳 1500石 織田
松波平右衛門正英(まさひで) 65歳 700石 織田
中山伊勢守直彰(なおあきら) 71歳 500石 織田
山中平吉鐘俊(かねとし) 66歳 1000石 佐々木
浅井小右衛門元武(もとたけ) 77歳 540石 佐々木
田屋仙右衛門道堅(みちかた) 72歳 300俵 紀伊
浦上近江守景邦(かげくに) 58歳 300俵 紀伊
遠藤源五郎常住(つねずみ) 70歳 1000石 足利
一色源次郎直次(なおつぐ) 67歳 1000石 足利
清水与膳豊春(とよはる) 78歳 380石 山名
柘植五郎右衛門守清(もりきよ) 68歳 330石 伊賀
三上与九郎季良(すえかた) 73歳 600石 豊臣
清水与膳豊春(とよはる) 78歳 380石 増田
黒川友右衛門正香(まさか) 50歳 1800石 上杉
押田信濃守岑勝(みねかつ) 66歳 1000石 北条
こうしてリストを眺めてみると、先手組頭という平時はほとんど用のない番方系のポストも、各名門系家臣団から不満がでないように、いかにも公平らしく登用しているように思える。
その実、損耗率の高い先手組には、譜代は少なめに配置しているのだ。
それはさておき、今川・徳川系は長谷川平蔵ただひとり。
派閥を好むわけではなく、分をわきまえながら親しい仲間と助けあうことを亡父・宣雄(のぶお)からきつくいわれている平蔵とすると、むしろ、組頭の席に永く居座る覚悟をきめている年配の好人物とこころを割って話し合いたいとおもっていたのではなかろうか。
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