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2012.03.29

ちゅうすけのひとり言(90)

先手組頭ついでに、平蔵が仲間に加わったときの組頭たちの家系のかつての所属を調べたものを公開しよう。

大久保弥三郎忠厚(ただあつ)  66歳 1550石  譜代
村上内記正儀(まさのり)     70歳  1550石  譜代
長田甚左衛門繁走堯(しげたけ) 64歳 1300石  譜代
倉橋三左衛門久雄(ひさお)   78歳  1000石  譜代
万年市左衛門頼意(よりもと)   68歳 1000石  譜代
杉浦長門守勝興(かつおき)   67歳  620石  譜代
柴田三右衛門勝彭(かつよし)  63歳  500石  譜代
安藤又兵衛正長(まさなが)   41歳   330俵  譜代

長谷川平蔵宣以(のぶため)   41歳  400石  今川
清水権之助義永(よしなが)    66歳 1000石  今川・武田

市岡左大夫正峯(まさみね)    82歳 1000石  武田
大井大和守持長(もちなが)    72歳 1000石  武田
安部平吉信富(のぶとみ)     57歳 1000石  武田
酒依清左衛門信道(のぶみち)  69歳  900石  武田
新見豊前守正則(まさのり)    59歳  700石  武田
河野勝左衛門通哲(みちやす)  63歳  600石   武田
篠山吉之助光官(みつのり)    72歳  500石   武田

土方宇源太勝芳(かつよし)    43歳  1560石  織田 
堀 帯刀秀隆(ひでたか)      5 1歳 1500石  織田
松波平右衛門正英(まさひで)  65歳   700石  織田
中山伊勢守直彰(なおあきら)  71歳   500石  織田

山中平吉鐘俊(かねとし)     66歳 1000石   佐々木
浅井小右衛門元武(もとたけ)   77歳  540石   佐々木

田屋仙右衛門道堅(みちかた)  72歳 300俵   紀伊
浦上近江守景邦(かげくに)    58歳   300俵   紀伊

遠藤源五郎常住(つねずみ)   70歳 1000石   足利
一色源次郎直次(なおつぐ)    67歳 1000石   足利

清水与膳豊春(とよはる)     78歳  380石   山名

柘植五郎右衛門守清(もりきよ) 68歳  330石   伊賀

三上与九郎季良(すえかた)   73歳  600石   豊臣
清水与膳豊春(とよはる)     78歳  380石    増田

黒川友右衛門正香(まさか)   50歳 1800石   上杉

押田信濃守岑勝(みねかつ)   66歳 1000石   北条


こうしてリストを眺めてみると、先手組頭という平時はほとんど用のない番方系のポストも、各名門系家臣団から不満がでないように、いかにも公平らしく登用しているように思える。

その実、損耗率の高い先手組には、譜代は少なめに配置しているのだ。

それはさておき、今川・徳川系は長谷川平蔵ただひとり。
派閥を好むわけではなく、分をわきまえながら親しい仲間と助けあうことを亡父・宣雄(のぶお)からきつくいわれている平蔵とすると、むしろ、組頭の席に永く居座る覚悟をきめている年配の好人物とこころを割って話し合いたいとおもっていたのではなかろうか。

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