浪人・塚田要次郎
『鬼平犯科帳』文庫巻7に収められている[泥鰌の和助始末]で、〔泥鰌(どじょう)〕の和助(60がらみ)を助(す)ける剣客・松岡重兵衛(50前後)らが、南新堀(中央区)の紙問屋〔小津屋〕に押し入り、2000両近くを盗みとり、亀戸村の一軒家へ引き上げてきた。
(参照: 剣客・松岡重兵衛の項)
待っていたのは、仲間とおもった〔不破(ふわ)〕の惣七(45,6)が手配した、浪人・塚田要次郎らの横取り組みだった。
(参照: 〔不破〕の惣七の項)
年齢・容姿:40前。精悍な容貌。
生国:越後(えちご)国蒲原郡(かんばらこおり)村松(現・新潟県中蒲原郡村松町)。
村松藩(3万石)は、村上藩(5万石)から分知された外様の藩。
探索の発端:坪井道場へ現れた剣客のことを辰蔵(20歳)から聞いた鬼平は、かつて高杉道場の食客で剣を教えてくれた松岡重兵衛と推察。重兵衛が現れた市ヶ谷田町1丁目の鰻屋を見張るが、〔不破〕の惣七は、まんまと消えられた。
しかし、惣七の女房が天現寺へ出した女房の茶店から、あらたな糸口が開ける。
結末:塚田要次郎たちの動きを監視していた火盗改メは、〔泥鰌〕の和助たちの盗め金の横取りをたくらんだ惣七や塚田一味を斬ってすてる。
つぶやき:高杉道場がらみの剣客のリスト。
岸井左馬之助
谷五郎七
大橋与兵衛(久栄の父親)。
井関録之助
菅野伊助
松岡重兵衛(剣客。道場の食客)
春慶寺の和尚=宗円
小野田治平(多摩郡布田の郷士の三男)
妾の子:鶴吉。
長沼又兵衛 盗賊の首領。
先輩:野崎勘兵衛。
小野田武吉(鳥羽3万石の家臣)
御家人:八木勘左衛門(50石取り。麻布狸穴住)
堀本伯道(師:高杉銀平の試合相手)
池田又四郎(兄は 200石の旗本)。行方知れず
滝口丈助
井上惣助
横川甚助(上総・関宿の浪人)
| 固定リンク
「116新潟県 」カテゴリの記事
- 〔暮坪(くれつぼ)〕の新五郎(2005.04.15)
- 〔馬越(まごし)〕の仁兵衛(2005.01.20)
- 〔強矢(すねや)〕の伊佐蔵(2005.03.15)
- 〔荷頃(にごろ)〕の半七(2005.01.15)
- 〔稲谷(いなたに)〕の仙右衛門(2005.07.03)
コメント