« 〔志度呂(しどろ)〕の金助 | トップページ | 仏具屋〔今津屋(いまづや)〕佐太郎 »

2006.02.21

浪人・石島精之進

strong>『鬼平犯科帳』文庫巻3の所載の[麻布ねずみ坂]で、指圧医師・中村宗仙(62歳)から、お八重(29歳)の見受け金(?)500両をうけとり送金するように大坂の香具師の元締〔白子屋(しらこや)〕菊右衛門(50男)にいわれていながら、230両をネコばば、高崎に剣術道場の開設資金としてしまった。
(参考: 〔白子屋〕菊右衛門の項)
お八重は〔白子屋〕の愛妾で、京都の東寺の境内に〔丹後や〕という料亭をまかされていたが、宗仙とできてしまったのだ。
石島は、菊右衛門には「宗仙にはもう、支払う意志はない。妾とうまくやっている」と報告していた。

203

年齢・容姿:30男。肩がはっていていかにも強そう。
生国:上野(こうずけ)国緑野郡(みどりのこうり)藤岡村(現・群馬県藤岡市藤岡)

探索の発端:金持ちから法外な治療料をとる中村宗仙宅を、鬼平の命で見張っていた同心・山田市太郎が、出入りした石島浪人を見かけて尾行すると、両国の元締・〔羽沢(はねさわ)の嘉兵衛とつながった。
(参照: 〔羽沢〕の嘉兵衛の項)
同心・酒井祐助と彦十が石島浪人を追っていくと、高崎で道場を開いていることがわかった。
宗仙が約束をやぶったというので、〔白子屋〕はさらに、〔川谷〕の庄吉に刺客の浪人までつけて、寄こし、宗仙の殺害を策していた。
(参照: 〔川谷〕の庄吉の項)

結末:鬼平が庄吉に事情を話して聞かせて大坂へ帰すと、菊右衛門は500両を宗仙に返し、石島精之進を殺害。
お八重もはその前に殺されていた。

つぶやき:男伊達の通し方は、むつかしい。菊右衛門が鬼平の扱いに感動して500両を返して寄こしたのも、鬼平へ伊達ごころを見せたかったからである。

|

« 〔志度呂(しどろ)〕の金助 | トップページ | 仏具屋〔今津屋(いまづや)〕佐太郎 »

109群馬県 」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 〔志度呂(しどろ)〕の金助 | トップページ | 仏具屋〔今津屋(いまづや)〕佐太郎 »