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2007.04.07

寛政重修諸家譜(3)

池波さんが、[鬼平犯科帳・雑記](未刊行エッセイ集『作家の四季』 講談社)で、1955年(昭和55)からちょっと後に、〔エンジ版=栄進舎版〕 『寛政重修(ちゅうしゅう)諸家譜』を入手し、長谷川平蔵宣以(のぶため)についての基礎的な知識を得たことは、4月5日に記した。

14_64_3『寛政重修諸家譜』を検分することは、鬼平こと長谷川平蔵宣以研究---というと大げさだか、『鬼平犯科帳』を2倍楽しむための第1歩といってもいいすぎではない。
鬼平ワールドの楽しみは、『寛政譜』の長谷川家譜に登場している人物の概略を読みとることから始まる。
池波さんもそうやって、あの、膨大な『鬼平犯科帳』141編を創作した。

1964年から刊行された〔ダイダイ版=(株)続群書類従完成会版}なら、たいていの中央図書館が常備しているはずだから、鬼平ファンを自称しているほどの仁は、いちど手にとってご覧になるといい。
徳川幕臣には、長谷川を名のっている家系は数家ある。
平蔵の長谷川家は、〔ダイダイ版・第14巻〕、左側の95ページの下1段から、3ページ目の上1段まで。
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鬼平こと平蔵宣以の記述は、2枚目のほうの右側96ページの最下段。

ついでだから、92ページの本家から99ページまでコピーする。

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99ページに、養子にいった鬼平の次男・正以(まさため)が載っている。 

ただ、1ページA5判、見開きだとA4判の記述を、何ページもめくって行きつ戻りつしながらの検分は、けっこうわずらわしいく、見逃しも多い。

思いついたのが、長谷川家にあてられている全ページをコピー、A3判用紙に長ながと、そして5段に貼りつけて、一覧性を高めようと。

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ファイリングは、A3判の右側を左へ真半分に折り、つづいてそれを右側へ半分折り返す。
シートは左端にパンチング穴をあけてファイルする。
こうすると、右側につねに検索用の家名がくる・

一覧性を高めた『寛政譜』シートでわかったのは、最上段にある長谷川本家の6代目・太郎兵衛正直が火盗改メに任じられていた期間、分家の銕(てつ)三郎(家督後は平蔵)は、18,9歳であった。
本家の伯父が博徒・火盗改メをしているとき、分家の若い甥が賭博場や岡場所で遊べるか、という疑問が湧く。

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