今助(いますけ)・小浪(こなみ)夫婦(3)
「ねえ。千浪(ちなみ 42歳)さん、すこし肥(こえ)気味でしょ?」
「裸も拝んだことはないし、抱いたこともないから---しらない」
里貴(りき 37歳)は、さらに両脚をしめ、腰をうかせぎみによせた。
そうしないではいられなくなってきたのだ。
「脚を、あげ、足首を交差、できる、の、かしら?」
言葉が、とぎれはじめた。
7.腰が自然に動くのは、もっと深く入れて、もっと膣のあちこちを突いたり、こすってほしいからです。
「うっ---すっごく、いい---いい」
「こうは---??」
全身、淡かった桜色が濃くなってきていた。
躰を反らせる。
8.躰を反らせ、あげてくるのは、最高潮に達しはじめたしるしです。
「あっ---死ぬ---」
「---桜色がきれいだ---」
「---死ぬ---死ぬ、しぬ---真っ白---頭の中---」
「---ふう---」
9.躰中から力が失せ、手足をどろんと放り投げだしたままなのは、余韻をかみしめているしるし。
10.ようやく正気に戻り、仰向けのまま腕をのばして枕元のはさみ紙をさぐり、接合部にあて、愛液まみれの男のものをぬぐうと、それを自分の股にはさんで、しばらく、頂上までのすべてをおもい返している。
「銕(てつ)さま。すばらしい姫始め、うれしゅうございます」
「『房内篇』どおりであったな」
しばらく、指で遊んでいた平蔵が、
「しまった」
里貴の秘所から引いた。
「どうか、なさいましたか?」
「千浪に、〔大滝(おおたき)〕の五郎蔵(ごろぞう 43歳)への連絡(つなぎ)先を訊いておくのを忘れた」
「もう、お仕事ですか?」
「む---」
里貴の下腹を掌でゆっくりとなぜることで、返事に代えた。
里貴が横向きになり、左腕で平蔵を抱いた。
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コメント
2日つづきの『房内篇』、じっくり堪能させていただきました。ふ、ふふふ。
投稿: mine | 2011.01.17 05:20
>mine さん
堪能? ふ、ふふふ---って、どう、受け取ればいいのでしょう?
いまさらっておもいながら、いやいや、平蔵のイタ・セクスアリアを書くって公言したからには---と、ふみだしました。
投稿: ちゅうすけ | 2011.01.17 19:15