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2005.07.11

〔稲沢(いなさわ)〕の倉吉

『鬼平犯科帳』文庫巻19の巻頭におかれている[霧の朝]で、深川・万年町の〔桶富〕の一人息子の幸太郎(4歳)を拐わかした女・お安の相棒。お安は死罪になった凶悪強盗犯・〔蜂須賀(はちすが)〕の為五郎の品川女郎あがりの情婦で、為五郎をお縄にかけた〔桶富〕の富蔵を恨んでいた。
〔稲沢(いなさわ)〕の倉吉は、〔蜂須賀〕の為五郎の弟分だった。

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年齢・容姿:このような出番をつくってもらった悪にしては、珍しくどちらも記述がない。
生国:尾張(おわり)国中島郡(なかじまごうり)稲葉村(現・愛知県稲沢市稲沢町)。
〔蜂須賀(はちすが)〕の為五郎の弟分というので、地縁をたどって稲沢市稲沢町とした。ただし江戸時代には存在しなかった地名で、明治20~22年に稲葉(いなば)村と小沢(おざわ)村が合併して稲沢(いなざわ)村に。明治22年に稲沢町の大字に。市制は昭和33年。
池波さんは(いなさわ)と濁らないルビをふっているが、岩代国安達郡、武蔵国児玉郡、下野国那須郡、いずれの「稲沢村」も(いなざわ)と濁る。

探索の発端:たまたま、鬼平が〔桶富〕に来合わせていたとは、幸太郎の誘拐が知れた。幸太郎はもらい子で、元の親の瓦焼職人夫婦が引きとりたいといってきていた。

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本所・中ノ郷の瓦師(『江戸名所図会』より 塗り絵師:ちゅうすけ)

瓦焼職人は乞食(おこも)になって井関録之助の以前の小屋へ住みこんでいた。品川宿の天妙国寺の門前に座って喜捨をうけている女房が、幸太郎をみかけた。

結末:元瓦焼職人の乞食夫婦が幸太郎をと取りもどしに行ったところ、〔稲沢(いやさわ)〕の倉吉とお安が乱暴をはたらきかけたとき、井関録之助が居合わせて、2人を捕らえた。
その隙に、乞食夫婦が幸太郎をつれて逃げてしまったが、ある霧の朝、返してよこす。

つぶやき:このような人情劇に、偶然が重なりすぎる、などといいたててみてもしかたがない。感情が先にたっているから、読み手は見逃す。それよりも、涙を誘うテクニックのほうを見てあげよう。

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コメント

管理人様
お世話になります。数日前にもコメントを付けさせて頂きましたが、サイト掲載の許可を検討して頂けますでしょうか。

掲載内容については、メールにてお送りします。それでは、ご連絡お待ちしております。

投稿: セカンドステージ@原 | 2005.07.11 12:45

>セカンド・ステージ 原さん

メール、送信しましたが、お手に入ったでしょうか。

当サイトをウエブ欄へご紹介くださるとのことですね。

ありがとうございます。
よろこんで、承知いたします。

よろしく。

投稿: ちゅうすけ | 2005.07.11 13:28

ちゅうすけ様

お世話様です。セカンドステージの原です。
メールをお送り頂いたようなのですが、まだこちらには届いておりません。
お手数ですが、もう一度メールをお送り下さいますでしょうか。よろしくお願いします。

投稿: | 2005.07.11 20:00

原さん

セカンド・ステージの「記事のお問い合わせ」のメールあて、送信したのですが。

それと、数日前に送信いただたという、メッセージが見当たりません。

恐縮ですが、ご趣旨を、faxでいただけませんか。

fax. 03-3816-3914

よろしく。

投稿: ちゅうすけ | 2005.07.12 02:15

ちゅうすけ様

お世話になっております。セカンドステージの原です。ご連絡が遅くなり申し訳ありません。

FAXはの本日中にお送りしますので、ご対応よろしくお願いします。

投稿: 原 | 2005.07.15 03:58

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