梅屋敷
梅屋敷
岡山 鳥『花暦』は、 百花に先駆けて春を告げる「梅屋敷」を、こう記している。
亀戸天満宮より三丁ほど(300m)ひがしのかた、清香菴喜右衛門が庭中に臥竜梅と唱ふる名木あり。実に竜の臥(ふせ)たるが如く、枝はたれて地中にいりてまた地をはなれ、いづれを幹ともさだめがたし。
雪旦は、実をそのまま、仔細に描いてくれているので、いまでもその雄姿を江戸人のように偲ぶことができる。
(塗り絵師・ちゅうすけ 管理者)
広重は、ごつごつとした古梅の枝ごしに、鑑賞者の姿をとらえる。近遠の構図はすばらしい---が、臥竜は影も形もない。どこの梅園にも通じる景色でしかない。
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梅屋敷
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コメント
遠景に描かれている梅樹と桜樹の区別は、枝ぶりで見分けます。梅樹は鋭角。桜花には丸みが。
投稿: ちゅうすけ | 2006.11.10 06:20