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2007.01.10

武蔵国 幡羅郡 国済寺村

[22  迷路]p324 新装版p307に、次のような文章がある。

いずれにせよ、明日は、すべての人びとが深谷の手前にある国済寺(こくさいじ)へあつまる手筈になっていた。
国済寺は深谷の東方半里のところにある。
彦十とともにお松を深谷まで尾行してきた同心・沢田小平次が、
「彦十。此処は江戸とはちがう。一時も早く、盗賊改方の根城(ねじろ)を設(もう)けておかぬとだめだ」
こういって、国済寺へ行き、身分をあかしてたのんだところ、
「どのようにも、おつかいくだされ」
と、いってくれたそうな。

手持ちの岸井良衛さん『五街道細見』(青蛙房 1959.3.15再販)は、以下のように「普済寺村」になっているので、その後、「国済寺村」に正され、池波さんは訂正版を所有していたに違いないと推量し、青蛙房に確かめてみた。推量どおりだった。

Photo_3

いつの版からか、「国済寺村」になおっていた。

ちなみに、「普済寺村」は、深谷宿の先の「岡部村」にあり、分村して「普済寺村」となった。

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