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2005.11.28

〔藤や〕源吉

『鬼平犯科帳』文庫巻1の[老盗の夢]の主人公〔蓑火(みのひ)〕の喜之助(67歳)から8年前に、一味の京での盗人宿でもあった五条大橋東詰の旅籠〔藤や〕を、きっぱりと足を洗うなら、とゆずられた源吉は、女房おきさへは「叔父」ということにして、喜之助の残りすくない余生の世話をしぬくつもりであった。
「犯さず、殺さず、貧しきからは盗まず」の本格派の3カ条を守りぬいて引退した〔蓑火〕の、幹部級の配下だった源吉のことゆえ、現役(いまばたらき)時代には、もちろん、いちども縄にかかったことはない。
(参照: 〔蓑火〕の喜之助の項)

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年齢・容姿:どちらも記述はされていないが、40歳すぎか。
生国:数いる配下の中で、〔藤や〕をゆずられたほどだから、信濃・上田出身の喜之助と、地縁があるとみた。で、旅籠名の「藤や」でこじつけてみた。
信濃(しなの)国埴科郡(はにしなこおり)松代町(まつしろまち)中町藤屋小路(現・長野県長野市松代町松代)。
越後(えちご)国蒲原郡(かんばらこおり)藤屋新田(現・新潟県北蒲原郡笹神村藤屋)も考慮したが、喜之助との地縁が薄い。

探索の発端・結末:どちらも、物語の展開には関係がないし、記述もない。

つぶやき:いまは足を洗って、旅籠の亭主にりっぱにおさまっているので見逃してやってもいいかともおもったが、そういう配下を育てた〔蓑火〕の喜之助のみごとな統率力の一例としてとりあげた。
1400
旅籠名〔藤や〕と位置「五条大橋東」は、京都『商人買物独案内』から合成したのであろう。

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コメント

本当に苦心の生国探しですね。

白川沿いの「木津屋」付近は散策したので、今度京都へいったときは「藤や」の五条大橋東辺りを探訪してみます。

投稿: みやこのお豊 | 2005.11.28 22:01

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