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2006.08.16

文庫 第4巻

より深く楽しむ
『鬼平犯科帳』細見

--項目リストの記号--
◆町・商店・橋・川・寺社など
★襲われた被害店
☆未遂店
△メモ(花・鳥・虫・刀剣など)
◎火盗改メ方
○人物
§盗賊
@剣客

文庫巻4
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[4-1 霧の七郎]寛政5年(1793)の梅雨の明けた夏。年号が
        1年狂っている?
               『オール讀物』1969年10月号

◆松平美濃守(大和郡山藩。15万余石)下屋敷p7 新p7
◆金王八幡宮(渋・渋谷 3- 5-12 tel.3407-1811)稲荷堂
 p8 新p8
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                          図会0259

◆門前の茶店p10 新p10
◆赤羽川p9 新p9               図会0075
◆目白台の屋敷p14 新p15
◆高田四家町p15 新p15
◆深川油堀 船宿p16 新p16
◆市ケ谷 坪井道場p18 新p17
◆熊野窪p18 新p19
◆浅草橋 旅宿〔武蔵屋〕p24 新p25
◆渋谷村・清遠寺p25 新p26(地図になし)
◆巣鴨・追分p31 新p32
△10歳([7-2 隠居金七百両]p42)の辰蔵の入門のときには
 平蔵は桐の箱に白扇五本を入れ、束脩をととのえ、羽織・袴
 に身を正して挨拶p36 新p38
○妻女:久栄p41 新p42
○長男:辰蔵 21歳p15 新p15
◎同心:山田市太郎p38 新p40
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p38 新p40
◎@剣友:岸井左馬之助p36 新p38
○高田四家町・阿部亀七郎の次男:弥太郎p15 新p15
○山内一之進(火の番町・山内庄太郎の子息?)p16 新p16
○道場主:坪井主水 53歳。市ヶ谷左内坂。念流。倉賀野の浪
 人の三男p16 新p17
○巣鴨村の大百姓・三沢仙右衛門p17 新p18
○お順 平蔵の養女。p29 新p30
@上杉周太郎 浪人。5尺そこそこの小男。
 父:馬四郎。信州・屋代に近い村の郷士。p7 新p7
@笹川忠兵衛 念流の名人。上杉馬四郎の師p39 新p40
§近藤(こんどう)勘四郎p11 新p11
§〔霧(なご)〕の七郎 中国筋で50人の手下p11 新p11
§〔小川(おがわ)や〕梅吉 七郎の五つ上の兄p11 新p12
§おすめ 霧の七郎の義母p24 新p24
§船宿〔みのや〕の船頭 深川亀久橋。霧の七郎兄弟の父親
 p32 新p33
§八百屋〔八百茂(やおしげ)〕茂六 元鳥越町。霧の七郎の
 母方の伯父。裏は〔野槌〕の弥平の盗人宿p32 新p34
§怪盗〔野槌(のづち)〕の弥平p32 新p34


[4-2 五年目の客] 寛政5年(1793……と明記)秋
              『オール讀物』1969年12月号

◆船宿〔鶴や〕 深川・石島町。〔小房〕の粂八が預かる。舟
 も操るようになっているp47 新p48
◆船宿〔嶋や〕 浅草・今戸橋近く。気のきいた板前がちょい
 とうまいものを食べさせるp43 新p49
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広重『江戸高名会席尽』の〔今戸橋〕のコピーに彩色
〔嶋や〕はこの絵をモデルしたと推定

◆春慶寺(日蓮宗 墨・業平 2-14- 9)p47 新p49
 春慶寺(しゅんけいじ)と岸井左馬之助

◆今戸橋 p47新装p49             図会0566
◆待乳山聖天宮p 新p52,80          図会0567
◆山之宿p50 新p52
★府中の紙問屋〔伊勢屋〕p51 新p54
◆船宿〔近江屋〕 浅草橋近くp52 新p55
◆新橋 p54 新装p56             図会0058
◆豊島町p54 新p56
◆神田お玉ケ池p54 新p56           図会0024
◆東神田下白壁町p54 新p56
☆旅籠〔丹波屋〕源兵衛 下白壁町。高利貸しもp54 新p56
◆蕎麦屋〔佐野伝〕 神田青物市場に近いp54 新p57
◆神田の青物市場p54 新p57
◆府中で小間物屋〔坂田屋〕平太郎 江口の音吉p57 新p59
★名古屋 味噌問屋〔加賀屋〕五郎兵衛p60 新p63
◆豊島郡岩淵p61 新p64
◆鳩ヶ谷宿 旅籠〔つかや〕忠次郎p61 新p64
◆川口の鍛冶屋p61 新p64           図会0501
◆品川宿の遊女屋〔百足屋〕p62 新p65     図会0102
◆甘酒屋〔三好屋〕 浅草本門寺(本願寺の誤植?)門前p64
 新装p68                   図会0526
◆信州上田p63 新p67
◆浅草花川戸の通りp67 新p70
◆新鳥越町から塩入土手p67 新p70       図会0555
◆玉姫稲荷(台・清川 2-13-20)後ろの木立p67 新p71
                        図会0557

◆宗林寺(浄土宗 現在はない)の土塀p67 新p71
◆船宿〔笹や〕 浅草黒船町p71 新p75
◆正覚寺 門前茶店 嘉平次。田楽。冷酒p71 新p75
                        図会0519
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右手=正覚寺(別称:榧寺)

◆小菅村 与兵衛新田 75 新p79
△脂ののった沙魚を生醤油で鹹めに煮つけたp48 新p49
△赤蜻蛉が群れをなしてp68 新p71
△玉姫稲荷のあたりで露草が藍色の花p68 新p71
○妻女:久栄p46 新p48
◎剣友:岸井左馬之助p45 新p47
◎与力:佐嶋忠介p46 新p48
◎同心:山田市太郎p46 新p48
◎同心:酒井祐助p46 新p48
◎同心:小柳安五郎p75 新p78
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p75 新p86
◎同心:今井助次郎p80 新p84
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p46 新p48
◎密偵:嘉平次p71 新p75
○〔丹波屋〕源兵衛 下白壁町の旅籠の亭主。小柄で貧相な
 50男。高利貸しもしているp55 新p58
○お吉(29歳) 旅籠〔丹波屋〕の後妻。かつて品川宿〔百足
 屋〕で源氏名〔喜蝶〕の遊女。武州・豊島郡・岩淵の生れ。
 12歳で鳩ヶ谷宿の旅籠〔つかや〕で下女奉公。p56 新p58
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江戸近郊地図 青○=左:お吉が生まれた岩淵 右:鳩ヶ谷宿

○旅籠〔大沢屋〕彦七p65 新p68
§遠州の大盗賊〔羽佐間(はざま)〕の文蔵 〔小房〕の粂八
 の元お頭p49 新p51
§〔江口(えぐち)〕の音吉 39歳。〔羽佐間〕の文蔵配下。
 引き込みが巧みp49 新p51
§〔蓑火(みのひ)〕の喜之助 本格の盗人p51 新p53
§〔海老坂(えびさか)〕の与兵衛 本格の盗人p51 新p53


[4-3 密通] 天明8年(1788…と明記)11月末から12月
               『オール讀物』1970年01月号

◆麹町表六番町(ただし天野家はない?)p91 新p95
◆本所林町 遠藤小助の実家。遠藤進之助p93 新p97
◆畳表問屋〔白子屋〕作兵衛 湯島天神門前p97 新p101
                    独案内128,129 丁
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                       図会巻0452
◆数珠屋〔伊丹屋〕与次郎 下谷御徒町p100新p104
◆煙草問屋〔近江屋〕仙右衛門 四谷伝馬町p100 新p104
                      独案内135 丁
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◆赤羽川 p105 新装p109            図会0075
◆森越中守(播州赤穂藩 2万石)下屋敷p105 新p109
◆渋谷の広尾 百姓:孫蔵p105 新p109
◆船宿〔一文屋〕栄助 深川亀久橋p119 新p124
◆相生橋p120 新p126
△「女というものは他家へ嫁いでも実家のことを忘れぬものだ
 そうな」
△広尾の原の木立でしきりに鴉が鳴きわめいている。野鳥p106  新p111
○妻女:久栄p84 新p88
○長男:辰蔵p123 新p128
◎与力:佐嶋忠介p84 新p88
◎同心:竹内孫四郎p103 新p107
◎同心:山田市太郎p104 新p108
◎同心:酒井祐助p104 新p108
◎密偵:岩五郎p103 新p108
◎密偵:〔矢掛〕の仁七p104 新p108
◎火盗改メ:大崎源四郎(架空)p85 新p89
○老中:松平定信p85 新p89
○久栄の父:大橋与惣兵衛親英 200俵どりの旗本。神田小川町
 (史実は外神田和泉橋通)p87 新p91
○久栄の母方の実家:天野彦八郎義盈(架空) 御小納戸衆
  700石。57歳p87 新p91
○天野家の家来:遠藤小助 70俵 2人扶持の次男p89 新p93
○侍女:お元 19歳。湯島天神前・畳表問屋〔白子屋〕作兵衛
 の次女p97 新p101
○用人:中野又左衛門(49歳)の後妻:お米(26歳) 数珠屋
 〔伊丹屋〕与次郎の娘。数珠屋〔坂屋〕へ嫁いだが死別p99
 新装p103
○給人:井上千五郎 p110 新p115
○煙草問屋〔近江屋〕仙右衛門 四谷伝馬町p100 新p104
○小間物屋:伊吉p103 新p108
○百姓:孫蔵(70近い) 広尾p106 新p109
§〔野槌(のづち)〕の弥平p85 新p88
§〔小川(おがわ)や〕梅吉p84 新p88
§〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛p85 新p89
@剣客:浜田礼之進 本所三ッ目に道場p110 新p115

つぶやき:
まったくの余談だが、この篇のデータをつくっていて、煙草問屋が江戸の市中のあちこちに点在していたことを発見した。
煙草はほかの日常買いまわり品とともに商われ、しかも小売をしている主には〔舟形〕の宗平のような老齢者とか脚のよわい女性が多かったからかもしれない(ほら、「煙草屋の看板むすめ」というじゃない---)。
ふつう、同業種の問屋は、近隣の町に集まって店をはっていたものだが。そのほうが仕入する側には都合がよかった。
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そうそう、文庫巻10の[犬神の権三]で、女密偵おまさが、体調がも一つすぐれない義父〔舟形〕の宗平に代わって、湯島横町の煙草問屋〔内田屋〕太右衛門方へ仕入れに行くが、この〔内田屋〕は、上から4段目左端。
もちろん、池波さんは、『江戸買物独案内』(文政7年 1824刊)から〔内田屋〕をピックアップした。

それはいいのだが、「湯島横町」を、「上野の広小路から西へ切れこんだ---」(p27 新p8)としているが、これは湯島天神がらみの町名のような「湯島横町」に目くらましされたせい

「湯島横町」は、神田明神の下、昌平橋北詰のやや西から北へ延びている---つまり、江戸城に対して横に走る町名どおりの小路


[4―4 血闘] 寛政元(1789)年早春。
                オール読物1970年02月号
*おまさの初登場
◆武蔵国南葛飾郡渋江村(葛飾郡東四つ木 3,4丁目あたり)
 p126 新p132
◆西光寺の鐘(真言宗豊山派。葛・宝町37-2)p128
 新p134                    図会0627
 (超越山。天台宗。葛・四つ木 1-25- 8 鎌倉時代、領主:
 葛西三郎清重が住んだと。京成四つ木駅から 200m)
◆居酒屋〔[盗人酒屋〕]鶴(たずがね)の忠助 本所四ッ目
 20余年前、平蔵が20歳か21歳のころ40がらみ。
◆本所三ッ目 長谷川屋敷。p131 新p137
◆広徳寺(臨済宗 練・桜台 6-20-19へ)p40 新p146
                         図会0531
 塔中:徳雲院(臨済宗 台・東上野 4- 1- 4)
 同:宋雲院(臨済宗 台・東上野 4- 1-12)は現存。
 桂徳院、円照院はない。
◆下谷・広徳寺門前の茶店p140 新p146      
◆下谷・坂本裏町〔与助長屋〕 おまさの住まいp141 新p148
◆船宿〔嶋や〕 今戸橋 平蔵が昔からなじみp141 新p150
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広重『江戸高名会席尽』今戸橋東の料亭。〔嶋や〕のモデル

◆入谷田圃p143 1 新p150
◆浅草寺裏p143 p141 新p150
5055
浅草寺裏手の下谷田圃
                             href="http://otonanonurie.image.coocan.jp/2006/03/0505.html">図会0505
最終景の見る
◆山谷堀p143 新p150              図会0566
◆鐘ケ淵p144 新p               図会0623
◆木下(きね)川の薬師堂 p145 新p153     図会0628
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伝教大師作 木下川薬師像

◆御普請奉行:内田下総守(架空)の下屋敷p146 新p153
◆浅草・門跡(東本願寺)前p158 新p166     図会0526
△流行の薩摩絣の着ながしに茶の帯p127 新p133
△粟田口国綱 2尺 2寸 9分の愛刀p128 新装p134
△白粥に梅干p135 新p142
○久栄:妻女p139 新p145
○継母:波津p134 新p137
◎与力:佐嶋忠介p131 新p137
◎同心:山田市太郎 虚無僧姿p140 新p146
◎酒井祐助p157 新p165
◎竹内孫四郎p157 新p165
◎小柳安五郎p157  新p165
◎密偵:おまさ(おまさ)p127 新p133
 平蔵が20歳前後ころ、おまさは10か11の少女p130 新p134
 20余年ぶりに再会。小肥りな少女だったおまさはすっきりと
 「年増痩せ」していた。肌は江戸の女の常で浅ぐろいが荒れ
 てもいず、身なりもきっちりとしてい、黒くてぱっちりとし
 た双眸とおちょぼ口がむかしのおもかげをやどしていた。
 「まき紙、おしろい、元結、せんこう」と書いた紙をはりつ
 けた箱を背負い、「おはぐろ」の壺をさげて小間物行商。
 p139 新p143
◎御用聞き:多吉 坂本町p141 新p148
@剣友:岸井左馬之助p131 新p137
○長谷川屋敷の中間:九五郎p133 新p139
○船宿〔嶋や〕の船頭:由松 30男p143 新p150
§〔鶴(たずがね)〕の忠助 おまさの父親。〔盗人酒場〕の
 親父p130 新p136
§〔法楽寺(ほうらくじ)〕の直右衛門 忠助のお頭p130
 新p136
§〔乙畑(おつばた)〕の源八 おまさのお頭p138 新p144
§〔熊倉(くまくら)〕の惣十 おまさが引き込みをp149 新p156
§〔吉間(よしま)〕の仁三郎p149 新p156
@浪人くずれたちp127 新p

つぶやき:
池波家の菩提寺は、西浅草の西光寺である。
[血闘]の舞台が、同じ寺号の西光寺のある四ッ木が選ばれた経緯を推理した。
                  ↑オレンジ色の西光寺をクリック、右欄の『鬼平犯科帳』関連から、[決闘の舞台が決まった経緯]の[その壱][その弐]をクリック。


[4-5 あばたの新助]寛政元年(1789)春から初夏
             オール読物1970年03月号

◆船宿〔嶋や〕 今戸橋際p161 新p32
◆本願寺前(真宗 台・西浅草 1- 5- 5)p162 新p170
                        図会0526
◆深川熊井町の堀川p163 新p172
◆富岡八幡宮(江・富岡 1-20- 3)前の蓬莱橋p163 新p172
                              図会0570

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◆甘酒屋〔恵比須屋〕 富岡八幡宮の東面p167 新p175
◆二軒茶屋の一つ〔いせや〕p167 新p176     図会0572

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◆船宿〔みよしや〕 深川石島町p170 新p179
◆大島町飛地 三蔵橋の突き当りの水野の屋敷p172 新p181
◆水野土佐守(信濃松本藩  6万石)抱え屋敷p172 新p181
◆正源寺(浄土宗 江:永代 1- 8- 8)富吉町p173 新p182
◆川魚料理店〔ふじや〕 正源寺裏p173 新p182
★袋物屋〔辻屋〕治兵衛 尾張町 2丁目西横丁p177 新p186
                        図会0059
★線香問屋〔半田屋〕彦三郎 瀬戸物町p178 新p187
                      独案内471 丁
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★薬種商〔久保田〕吉兵衛 日本橋釘店p173 新p187
                      独案内296 丁
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★酒問屋〔丸屋〕新兵衛 南茅場町p180 新p189
                      独案内410 丁
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△蛤売りの呼び声p173 新p182
△苗売りの声 物売りp187新p197
?佐々木新助の亡父の組?p165 新p173
?与力 6名と同人30余名が交替で見廻り?p179 新p188
○亡父:宣雄p165 新p173
◎与力:佐嶋忠介p165 新p173
◎同心:佐々木新助 29歳。30俵 2人扶持。
○妻女:お米(与力:佐嶋忠介の姪。媒酌人:平蔵)娘:お芳
 p164 新装p173
○亡父:伊右衛門 ?宣雄の組は先手弓 7番手p164 新p173
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p187 新p196
◎密偵:おまさ(おまさ)p161 新p169
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p179 新p188
◎密偵:伊三次(いさじ)p179 新p188
◎密偵:岩五郎(まめいわ)p179 新装p188
○船宿〔嶋や〕の船頭 由松p161 新p169
○船宿〔嶋や〕の内儀お金p162 新p170
○表御殿医:井上立泉p162 新p170
§お才(さい) 甘酒屋〔恵比須屋〕茶汲女 実は〔網切〕の
 甚五郎の女房?p168 新p175
§〔網切(あみきり)〕の甚五郎p176 新p185
§〔神崎(こうざき)〕の弥兵衛 武州越ヶ谷でお縄にp176
 新p187
§〔文挟(ふばさみ)〕の友吉 〔網切〕の片腕p188 新p198
§彦六 料理屋〔ふじや〕の板前の老爺p191 新p200


[4-6 おみね徳次郎]寛政元(1789)年夏から秋
               『オール讀物』1970年04月号

◆四谷伝馬町 2丁目の裏道にならぶ長屋p199 新p209
◆祥山寺 臨済宗(新・若葉 1- 1- 2)p199  新p209

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四谷伝馬町新1,2丁目かいわい 緑○=祥山寺裏におみねの長屋
その斜めにずっと右下に、おみねと密偵おまさが出会った全勝寺
また、斜め左上には長谷川家の菩提寺の戒行寺
赤○=左・石切横丁 右・車力横丁

◆塩町 3丁目 煙管問屋〔大津屋〕茂兵衛p202 新p213
                      独案内419 丁
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(注)〔房州屋〕の通塩町は日本橋だが、池波さんは「通」取り
はらって、〔大津屋〕が「四谷塩町」にあったように見立てている。

◆市ヶ谷八幡宮(新・市谷八幡15)p207  新p217
                        図会0338
◆境内料理茶屋〔万屋〕p207 新p217
◆仙寿院(日蓮宗 渋・千駄ヶ谷2-24-1)p209 新p218
                        図巻0294
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◆総門前茶屋〔蓑安〕嘉平 草もちが名物p209 新p218
◆石切横丁p210 新装p220
◆酒問屋〔千代倉屋〕栄助 南新堀p213 新装p223
                      独案内409 丁
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◆全勝寺(曹洞宗 新・舟町11- 6 )p214 新p225
◆門前蕎麦屋〔日吉屋〕p216 新p227
◆車力門横丁p221 新p232
◆真英寺(真宗 新・若葉 2- 1 )p224 新p238
◆浄念寺(浄土真宗 台・蔵前 4-18-11) p227 新p238
                        図会0525
◆浄念寺門前茶屋〔ひしや〕p227 新p238
◆福富町二丁目の路地p229 新p240
◆近江・水口の盗人宿〔富や〕善七p232 新p243
◆日本橋・伝馬町の牢屋敷p233 新p245
?おはぐろをして仲居仕事?p198 新p208
△「女という生きものは、みな一色のようでいて、これがちがう。 女に男なみの仕事をさせたときにちがってくるのだ」p235
 新p246
△役宅の内庭に咲く木槿(むくげ)p234 新装p245
※伏線:鬼平は〔網切〕の甚五郎の父の敵p233 新p244
◎与力:佐嶋忠介p218 新p229
◎同心:山田市太郎p223 新p234
◎同心:木村忠吾(ちゅうご)p228 新p239
◎同心:竹内(たけうち)孫四郎p231 新p243
◎おまさ(まさ) 父:〔鶴(たずがね)〕の忠助の〔盗人
 酒屋〕は〔法楽寺〕一味の盗人宿p214 新p226
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八 p220 新p231
◎密偵:伊三次(いさじ)p220 新p231
◎密偵:紋造p226 新p237
◎密偵:〔相模〕の彦十p227 新p238
§〔山彦(やまびこ)〕の徳次郎 まわり髪結い渡世。じつは
 〔網切〕一味p198 新p208
§おみね(みね) 徳次郎の女房。じつは〔法楽寺〕一味
 p198 新装p208
§万蔵 おみねの亡父p211 新p222
§〔網切(あみきり)〕の甚五郎p201 新p211
§〔佐倉(さくら)〕の吉兵衛 連絡(つなぎ)の吉つぁん
 p203 新p213
§〔名草(なぐさ)〕の嘉平 〔法楽寺〕一味p208 新p218
§〔法楽寺(ほうらくじ)〕の直右衛門 p212 新p218
§七五三吉(しめ) 〔法楽寺〕の引き込みp213 新p223
§〔乙畑(おつばた)〕の源八 おまさの元頭p215 新p226


[4―7 敵]寛政元年(1789)晩夏から晩秋
               『オール讀物』1970年05月号

◆三国峠 群馬県利根郡新治村と新潟県魚沼郡湯沢町境にある
 1,244m p236 新p236
◆高杉道場 p236 新p248
                        図会0605
◆越後塩沢 新潟県南西部 南魚沼郡p237 新p249
◆三俣 旅籠〔湯本屋〕 紫蘇の実入りのにぎりめしp238
 新装p250
★駿府城下 笠問屋〔川端屋〕彦兵衛p242 新p254
◆旅籠〔どんでんや〕 名古屋城下p242 新p254
☆呉服屋〔茶屋〕新四郎 日本橋南 1丁目p243 新p255
◆坊主の湯 p243 新p255
★材木商〔須田〕伊左衛門 上州沼田城下p244 新p256
◆春慶寺(しゅんけいじ 日蓮宗 墨・業平 2-14- 9) 岸井
 左馬之助が寄宿p250 新p262
◆如意輪寺(天台宗 墨・吾妻橋 1-22-14)p252 新p265
                        図会0610
◆如意輪寺門前の花屋 p252 新p265
◆目黒村 〔初鹿野〕一家の盗人宿p257 新p270
◆深川・熊井町 蕎麦屋〔翁屋〕 p259 新装p272
                       独案内32丁
Photo_117

◆上野山下・仏店 鰻屋〔大和屋〕 p260 新p273
                       独案内26丁
Photo_116
                        図会0533
◆小梅代地町 p264 新p278
◆業平橋 p264 新p278
◆西尾隠岐守(遠江・横須賀藩 3万5000石)下屋敷p265
 新p278
◆小梅村・真成寺(杉・梅里 1- 1- 1へ大11)p265 新p279
△三国峠の木立に蝉の声p218 新p250
△三国峠で山百合p218 新装p250
△三国峠で駒鳥の声 野鳥p218 新p250
◎同心:酒井祐助p254 新p267
◎同心:竹内孫四郎 p269 新p283
◎剣友:岸井左馬之助 亡父:佐倉の郷士p216新p248,
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p253 新p265
○富田梅右衛門 越後塩沢の町年寄。縮の仲買。70をこえて矍
  鑠。左馬之助の亡父の親友。p237 新p249
§与吉(よきち) 〔五井〕の亀吉の一人息子。25,6歳p2
  新p251
§◎〔大滝(おおたき)〕の五郎蔵 6尺余の巨漢。〔蓑火〕の
 薫陶をうけたp239 新p251
§〔蓑火(みのひ)〕の喜之助p241 新p253
§〔五井(ごい)〕の亀吉 〔蓑火〕の喜之助の元配下。
 〔大滝〕の五郎蔵とならび頭ででつとめを。p241 新p253
§〔牧原(まきはら)〕の富治 〔大滝〕の右腕p243 新p255 §千次郎 〔大滝〕の五郎蔵の配下p243 新p255
§福太郎 〔大滝〕の五郎蔵の配下p255 新p268
§嘉六 〔大滝〕の五郎蔵の配下〔坊主の湯〕小屋の番人p243  新p256
§〔小妻(こづま)〕の伝八 〔大滝〕の配下。押し込むと女
 を犯したp247 新p259
§〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛p253 新p265
§利兵衛 60がらみ。如意輪寺前の花屋亭主。〔大滝〕の配下
 p255 新p267
§〔己斐(こひ)〕の文吉 〔大滝〕のむかしなじみ。p256
 新p269
§〔初鹿野(はじかの)〕の音松p256 新p269
§〔舟形(ふながた)〕の宗平 〔初鹿野〕の盗人宿の番人
 p256 新p269
§為造 〔初鹿野〕の配下p260 新p272
§〔間取(まどり)〕の万三 p264 新p277


[4-8 夜鷹殺し]寛政元年(1789)6月から9月。
               『オール讀物』1970年06月号

◆鮫ケ橋 p273 新p287             図会0291
Photo_121
鮫ヶ橋 迎賓館から東宮御所の正門へ坂をくだる途中。右手に公園

◆本所 p273 新p287
◆浅草堂前 p273 新p287
◆加賀っ原 昌平橋北詰。おもんの殺害現場p274 新p288
                        図会0022
Photo_120
加賀ッ原 石丸電気ビル群と講武所稲荷社のあたり

◆三味線堀 夜鷹の殺害現場p274 新p288
Photo_118
三味線堀かいわい 清洲橋通り三味線堀市場あたり

◆善立寺(日蓮宗 戦災で足・梅田 1-26-10へ)境内 浅草
 夜鷹の殺害現場p274 新p288
◆浄蓮寺(浄土宗 台・入谷 1-12-21「正」静蓮寺)裏の庚申
 堂。夜鷹の死体p276 新p290          図会0537
Photo_119
上野駅坂本口からうぐいす通りの方向へ

◆軍鶏鍋〔五鉄〕三次郎 本所二ッ目橋p278 新装p292
                        図会0592
御輿が渡っているのが二ッ目の橋。その手前左が〔五鉄〕のはず

◆坂本の与助長屋 おまさの住まいp282 新p29
◆両国橋 p283 新装p298            図会0030
◆柳原土手 p283 新p298            図会0026
◆永代橋p284 新p298              図会0050
◆松平出雲守:下屋敷p287 新p301
◆唯念寺(真宗 台・元浅草 2-11- 3)p291 新p305
◆成就院(真言宗 台・上野 3-32-15)p292 新p306
◆法養寺(日蓮宗 大・池上 1-19-25へ明43)p293 新p307
◆下谷練塀小路p293 新p308
◆下谷長者町 煙草屋〔国分屋〕佐吉p296 新p311
◆仲御徒町 医師:福井昌貞p299 新p314
◆芝新銭座 表御番医:井上立泉p299 新p315
◆本郷菊坂の岡場所 〔玉屋〕のおせんp307 新p322
△粟田口国綱 2尺 2寸 9分p306 新p321
○亡父:宣雄p299 新p315
○妻女:久栄p275 新p290
◎密偵:〔相模〕の彦十 56歳p278 新p292
◎密偵:おまさ(まさ) 坂本の与助長屋p282 新p296
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八 p296 新p309
◎密偵:伊三次(いさじ)p298 新p309
○おもん 夜鷹。30歳を越えている。加賀っ原で殺害p273
 新p287
○おつね 夜鷹。浄蓮寺裏の庚申堂に死体。p276 新p290
@川田長兵衛貞俊 書物奉行 200石。51歳。一刀流。p294
 新p309
○のぶ 川田長兵衛の亡妻p295 新p310
○宗太郎 川田長兵衛の一人息子p295 新p310
○おせん 本郷・菊坂の岡場所〔玉屋〕の私娼。宗太郎と心中
 p307 新p322
○医師:福井昌貞 仲御徒町p299 新p314
○井上立泉 表御番医。芝新銭座p299 新p315

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コメント

早い!もう4巻に入りましたね。
読むのが追いつきません。
>広重『江戸高名会席尽』の〔今戸橋〕のコピーに彩色
〔嶋や〕はこの絵をモデルしたと推定<
いつも見ている、雪旦の絵と、趣が違いますね。

投稿: みやこのお豊 | 2006.08.16 15:35

広重は浮世絵師ですからねえ。やはり、艶っぽい構図で描きますね。

『江戸高名会席尽』は、なかなかお目にかかれませんでね。
三谷一馬さんが線描きでリファインしたものをいくつか持ってますが、著作権の関係で掲出できません。

雪旦は、町絵師ですから、どうしても写実が主になります。
そのほうが、後世のぼくたちにはありがたいのですが。

投稿: ちゅうすけ | 2006.08.16 16:12

[4-1 霧の七郎]
熊野窪
山手線大塚駅から巣鴨寄りにある窪地を指しています。
このあたりと推測。
http://map.livedoor.com/map/?ZM=10&MAP=E139.44.9.0N35.43.36.3&SZ=740%2C450
隅田川の支流のさらに神田川の支流で千川上水の長崎村あたりから流れる小石川(千川ともいう)の川跡の周辺のことを指しているのかもしれません。
未確認ですが熊野窪橋と呼ばれるものがあるとか。(山手線のガードのことか橋跡が不明)涼しくなったら探索してきます。

投稿: 豊島のお幾 | 2006.08.24 10:07

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