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2006年8月の記事

2006.08.31

Who's Who 31日のハイライト

文庫巻6-2[猫じゃらしの女]をアップ

密偵・伊三次提灯店〔みよしや〕娼婦およねとのつながりは、やがて[五月闇]へとつながっていく。

[五月闇]と関連するものがもう一つ、秘められている。
上野 1丁目蕎麦屋〔福山〕がそれ。 〔型師〕卯之吉、〔福山〕の二階で、〔伊勢野〕の甚右衛門配下の小助彦造との商談が決裂
読み手としては、見逃しできないロケーションである。

[五月闇]で、伊三次〔福山〕を出たところで伊佐蔵に声をかけられたのだから。

タイトルになっている玩具「猫じゃらし」は、銀座のバーの猫を飼っているホステスが、池波さんちの猫のために余分に買ってきて進呈したのがヒントと。

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文庫 第6巻-2

[6-2 猫じゃらしの女]寛政3年(1791)1月から2月
               『オール讀物』1971年02月号

◆広徳寺(臨済宗 練・桜台 6-20-19へ移転)p42 新p45
                        図会0531
◆広徳寺門前のおもちゃやp42 新p45
Photo_150
切絵図でみると、山門は門跡通りに面していたか?
門跡通り、すなわた新寺町通り(?)

◆船宿〔鶴や〕 密偵・伊三次がときに泊まるp43 新p46
◆軍鶏鍋や〔五鉄〕 二ッ目。密偵:伊三次がときに泊まる
 p43 新p46                見取り図
◆岡場所〔みよしや〕 下谷町 2丁目提灯店p43 新p46
                        図会0534
◆肴店p47 新p50
◆新寺町p53新p57
◆菊屋橋p54新p57
◆新堀端p54新p57               図会0528
◆入谷田圃p54 新p57             図会0568
◆新鳥越 4丁目p54 新p57
◆海苔・生布問屋〔遠州屋〕 左衛門河岸p62 新p65
                      独案内318 丁
Photo_149

◆海禅寺(臨済宗 台・松が谷 3- 3- 3)p63 新p67
                        図会0529
Photo_151
海蔵寺、実相寺、新鳥越4丁目

◆実相寺(日蓮宗 震災前、大・池上 2-10-17)p63 新p67
◆旗本・小高只七屋敷(架空)p63 新p67
◆外神田・山本町代地p69 新p74
◆荒物や 新堀端。〔伊勢野〕一味の盗人p70 新p74
☆薬種問屋〔堺屋〕甚兵衛。本郷 5丁目p70 新p74
◆蕎麦屋〔福山〕 上野町 1丁目。二階座敷p70 新p75
△ 1尺 5寸の六角十手 木柄に鍔つきp66 新p70
△飼猫:五郎p72 新p77
△新寺通りの先の武家屋敷から梅の香p76 新p81
◎同心:木村忠吾(うさちゅう)p53 新p56
◎同心:酒井祐助p53 新p56
◎密偵:伊三次(いさじ) 32歳。密偵歴 3年。役宅内に1間
  p41 新p44
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p43 新p46
○政吉 〔鶴や〕の船頭p51 新p56
○およね 提灯店の娼婦p42 新p45
§卯之吉(うのきち) およねの客。型師。30男。外神田の
  経師屋とのふれこみ。p46 新p50
○お吉 提灯店の娼婦p62 新p65
○お吉の客 海苔生布問屋〔遠州屋〕の通い番頭p62 新p65
○旗本:小高只七(架空) 150石。無役p63 新p67
§〔伊勢野(いせの)〕の甚右衛門 上・信州が地盤p69
  新p74
§梅五郎(うめごろう) 鍵つくり。〔伊勢野〕の配下p72
 新装p76
§小助と彦造 〔伊勢野〕の配下p70 新p75
§〔中釘(なかくぎ)〕の三九郎 上州高崎が本拠p69 新p74

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2006.08.30

Who's Who 30日のハイライト

文庫巻6-1[礼金二百両]をアップ。

火盗改メの長は、裕福と見られるが家禄は1,500石以下先手組頭(約34名)をつとめている幕臣の中から選ばれた。

火盗改メの組は、先手組の通常任務である江戸城内の5つの門の警備を免じられて、盗賊・放火犯追捕に専念する。また、格も、先手34組の中で最上位として遇される。

物いりな職務で、長は、幕府からくれる40人扶持の職務手当てではまかないきれない。ひっきょう、持ち出しになる。

この篇は、そのことをわきまえている筆頭与力・佐嶋忠介鬼平の、心をわった交流を描くのが主眼とみる。
佐嶋与力はこの篇ではじめて、心底から、「このお頭となら生死をともにしていい」と決めたのである。

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文庫 第6巻-1

より深く楽しむ
『鬼平犯科帳』細見

--項目リストの記号--
◆町・商店・橋・川・寺社など
★襲われた被害店
☆未遂店
△メモ(花・鳥・虫・刀剣など)
◎火盗改メ方
○人物
§盗賊
@剣客

[6-1礼金二百両]寛政3年(1791)1月
            『オール讀物』1971年01月号
_6_1

◆目白台の私邸p7 新p7
◆小松川・鷹狩p8 新p10
 (1月5日。木下川に放鷹 実紀)
◆麻布広尾 横田大学義郷(架空)下屋敷p16 新p17
◆土筆が岡(筑紫が原)p17 新p17       図会0219

Photo_148
「此辺筑紫ヶ原と云ふ」 港・白金 3丁目あたり(近江屋板)

◆愛宕下p17 新p17                図会0068
◆料理屋〔弁多津〕 芝神明前。「のっぺい汁」が名物p24
 新装p25                       図会0063
△大根、芋、ねぎ、しいたけなどの野菜がたっぷりと入った葛
 仕立ての汁。
◆白金村・増上寺下屋敷p30 新p31
Photo_147
白金の増上寺下屋敷(品・上大崎 1丁目あたり)

◆佐久間小路p33 新p34
◆今里村の荒れ寺 白金に近いp34 新p36
※加役でなく〔本役〕になってしまっているp11 新p11
△新藤五国光  7寸 5分。p21 新装p22
○妻女:久栄p7 新p7
○長男:辰蔵p7 新p7
○養女:お順p7 新p7
○次女:清p7 新p7
○用人:松浦与助 48歳p12 新p12
 (7-2隠居金七百両…寛政 4年 49歳p43 新p45)
◎与力:佐嶋忠介p12新p12
○谷善左衛門 佐嶋与力の叔父(父の妹の亭主)。60歳すぎ
 横田大学義郷(架空。2000石。本邸:愛宕下。40歳すぎ)の
 家来p12 新p12
◎同心:酒井祐助p12 新p12
◎同心:竹内(たけうち)孫四郎p12 新p12
◎同心:木村忠吾(うさちゅう)p26 新p27
◎同心:沢田(さわだ)小平次 一刀流の名手p26 新p28
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p29 新p30
◎密偵:伊三次p29 新p30
○千代太郎 横田大学義郷の長男。12歳p14 新p15
○芳乃 横田大学の母。61歳p17 新p17
○堀内惣兵衛 横田大学の用人p30 新p31
○山本伊助 横田大学の家来p18 新p19
○もよ 山本伊助の妹p30 新p32
§又太郎 もよと先代:横田大学の子。
 〔網切〕の甚五郎の配下p28 新p30
§〔網切(あみきり)〕の甚五郎p40 新p42
@§浪人 3人p18 新p19
○松本兵庫 山本伊助の元主人。廃絶p32 新p 33

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2006.08.29

Who's Who きょうの提案

きょうの提案

きょうの鬼平熱愛倶楽部の教室でのテキスト
『オール讀物』1968年06月号に発表された第7話[座頭と猿]だった。

話したことの一つが、「7話目(正確には6話目)になっても
依然として鬼平の登場場面が少ない」との指摘。

第2話[本所・桜屋敷]を除くと、あとは鬼平寄りの事件の感
じではない。

与力・同心と密偵、盗賊の話……といってもいいが、データを
みるかぎり、密偵も彦十と、豆岩、粂八ぐらい。
せっかく堀帯刀組から借りてきた佐嶋忠介の活躍場面も、ほと
んどない。

第7話[座頭と猿]までの与力・同心と密偵、盗賊のリスト
◎=与力・同心と密偵 §=盗賊

[唖の十蔵]天明7年(1787)の春から
◎同心:小野十蔵(30歳)p7 新p8
◎同心:竹内孫四郎p32 新p33
§〔野槌(のづち)〕の弥平 仮の姿は料亭〔乳熊屋〕清兵衛
 p10 新p10
§下総(しもうさ)無宿の助次郎 弥平の配下p8 新p8
§父:伊助 〔野槌〕の配下p21 新p21
§〔小川(おがわ)や〕梅吉 〔野槌〕の配下。茶漬屋p16
 新p16
§粂(くめ) 〔野槌〕の配下。のち〔小房〕の粂八として密
 偵にp33 新p34

[本所・桜屋敷]天明8(1788)年小正月
◎与力:佐嶋忠介p49 新p52
◎与力:村松忠之進p80 新p
◎同心:竹内孫四郎p49 新p52
◎同心:酒井祐助 妻君からお順がもらい乳p71 新p76
§ふさ(ふさ) 桜屋敷の孫むすめ(当時18歳)p53 新p56
§〔小川や〕梅吉 〔野槌〕の弥平の配下p49 新p51
§〔小房〕の粂八 〔野槌〕の元配下p49 新p52
§@服部角之進 ふさの夫。御家人p61 新p65

[血頭の丹兵衛]天明8(1788)年10月
◎与力:天野甚造p110 新p115
◎同心:酒井祐助 柳剛流の免許持ちp99 新p104
◎同心:山田市太郎p110 新p
◎同心:竹内孫四郎p110 新p115
◎同心:小柳安五郎p110 新p115
§〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛(60歳)p89 新94
§〔簑火(みのひ)〕の喜之助(66歳)p118 新p124

[老盗の夢]寛政元(1789)年の初夏から暮れ
§〔簔火〕の喜之助 67歳p156 新p165
§〔藤や(ふじや)〕源吉p156 新装p165
§〔伊賀(いが)〕の音五郎 火あぶりの刑p157 新p166
§お千代 〔伊賀〕の音吉郎の女房。のち〔簔火〕の情婦。瓜生 山谷間の墓にp157 新p166
§〔血頭〕の丹兵衛p162 新p172
§〔前砂(まいすな)〕の捨蔵 〔夜兎〕の角右衛門の配下
 p170 新p179
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p172 新p181
§〔野槌〕の弥平p172 新p181
§〔印代(いしろ)〕の庄助 30男。〔野槌〕の配下p173
 新p183
§〔火前坊(かぜんぼう)〕権七 30男。元〔野槌〕の配下
 p173 新p183
§〔岩坂(いわさか)〕の茂太郎 30男。元〔野槌〕の配下
 p173 新p183
§貸座敷〔玉や〕の亭主・弥六 元〔野槌〕の配下p180
 新p188
§〔小川や〕梅吉p173 新p183
§座頭:彦の市(ひこのいち) 麹屋横丁p174 新p184

[暗剣白梅香]寛政2(1790)年初春
◎与力:天野甚造p209 新p218
◎同心:酒井祐助p206 新p218
§@金子(かねこ)半四郎 仮住まいは駒込村。38歳p193
 新p204
§〔三の松〕平十(へいじゅう) 根津権現門前の盛り場をた
 ばねるp195 新p206
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p201 新p212
§〔亀穴(かめあな)〕の政五郎 〔蛇〕一味の軍師p201
 新p212
§〔丸太(まるた)橋〕の与平次 深川の顔役p207 新p219
§〔白子(しらこ)〕の菊右衛門 大坂堺筋通り北久宝寺町の
 顔役p209 新p221

[座頭と猿]寛政2(1790)年梅雨のあがった夏
◎同心:酒井祐助 p252 新p266
◎町廻同心:渡辺寅之助 p251 新p265
§〔簔火〕の喜之助 67歳p224 新p237
§〔蛇〕の平十郎p225 新p238
§小間物行商の徳太郎 25歳。〔尾君子(びくんし)小僧〕の
 異名も。〔夜兎()〕の角右衛門元配下p230 新p243
§唐物屋〔白玉(はくぎょく)堂〕紋蔵 麻布飯倉 3丁目p225 新p238
§〔野槌〕の弥平p228 新p241
§〔前砂〕の捨蔵 〔夜兎〕の配下。p233 新p247
§座頭:彦の市 四谷麹屋横丁。〔蛇〕の配下p222 新p235
§〔夜兎〕の角右衛門 p240 新p247
§〔五十海(いかるみ)〕の権平p242 新p256

こうしてリストにして眺めると、池波さんは当初、『鬼平犯科
帳』
を、長谷川平蔵の物語としてではなく、白浪(しらなみ 
盗賊)ものとして
連載するつもりだった……といいうることも
できそうだ。

毎日1篇ずつアップしている各篇の項目データを、このように
使い、ご自分だけの『鬼平犯科帳』論を組み立てるのも一興。

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文庫 第5巻-7

[5-7  鈍牛(のろうし)]寛政2年(1790)12月
               『オール讀物』1970年12月号

◆菓子屋〔柏屋〕留右衛門 深川・相川町p254 新装p167
◆永代橋 平蔵を東へわたるp257 新p270     図会0050
◆御舟蔵、佐賀町、相川町、熊井町p257 新p270
★蕎麦屋〔翁庵〕 深川熊井町p257 新p271   独案内32丁
Photo_145
深川熊井町の蕎麦屋〔翁庵〕

◆船宿〔鶴や〕粂八p259 新p272
◆釣具師:清太郎 深川黒江町。病死p262 新p276
Photo_146
釣具師で、『江戸買物案内』に広告を出したのは2人

◆万年町 3丁目の万治郎店p266 新p279
◆中島町の勝平 御用聞きp266 新p280
◆伝馬町の牢屋敷  3,000数百坪p271 新p285
◆富岡八幡宮(江・富岡 1-20- 3)p277 新p288  図会0570
◆富吉町p279 新p293
◆福島橋p279 新p293
◆十万坪p281 新p296
○妻女:久栄p256 新p269
◎与力:佐嶋忠介p246 新p268
◎同心:田中貞四郎p254 新p267
◎同心:酒井祐助p254 新p267
◎同心:竹内(たけうち)孫四郎p254 新p267
◎同心:小柳(こやなぎ)安五郎p254 新p267
◎同心:木村忠吾(うさちゅう)p254 新p267
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p257 新p270
◎密偵:源助 万年町 3丁目の万治郎店p266 新p
◎密偵:伊三次(いさじ)p276 新p290
◎中島町の勝平 御用聞きp266 新p279
○南町奉行:池田筑後守長恵 900石。岡山藩・鳥取藩主・池田
 家の縁者。目付から天明 7年に京都町奉行。御所炎上のとき
 のはからいのよさが松平定信にみとめられて町奉行。平蔵よ
 りも1歳年少。
 『よしの冊子』では「全体に暴成男」と月旦されている。
 p264 新装p278
○北町奉行:初鹿野河内守信興 46歳。1200石p265 新p279
○津田兵庫守信之(6000石 側衆)p267 新p280
○牢奉行:石出帯刀p272 新p286
○菓子屋〔柏屋〕留右衛門 70歳近いp267 新p267
○お浜 〔柏屋〕留右衛門の老妻p268 新p282
○亀吉 深川相川町の菓子屋〔柏屋〕留右衛門の下男。25歳。
 常陸の鉾田の生まれp254 新p267
○おしの 亀吉の母親。39歳で病死p265 新p275
○おかや おしのの姉。菓子屋〔柏屋〕で下女奉公。夫の釣具
 師:清太郎の死後〔柏屋〕へ戻るp262 新p276
○おさい 〔柏屋〕の下女p268 新p282
§下総無宿の安兵衛(やすべえ) p279 新p293

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2006.08.28

Who's Who 28日のハイライト

文庫巻5-6 [山吹屋お勝]をアップ。

〔夜兎〕の角右衛門という首領は、『鬼平犯科帳』シリーズ『オール讀物』に連載されるほぼ2年半前、『別冊小説新潮』1965年夏号の[白浪看板]で主役をはった。

もちろん、長谷川平蔵もちらっと顔を出すが、特筆すべきは、〔夜兎〕がこの篇で初めてお目見えした、真(まこと)のお盗(つと)め3ヶ条の厳守を心に決めていたこと。

〔夜兎〕の配下だった〔関宿〕の利八も、一味の信条にしたがって身を処しているが、〔山吹屋〕お勝---というか、〔天久(?)〕のおしののほうは、急ぎ盗(ばたら)きをいとわない〔霧}〕の七郎の組へ加わっている。

このあたりの経緯を深読みしながら鑑賞すると、人間の性(さが)が読めて、おもしろい。

蛇足:[白浪看板][看板]と改題されて『谷中・首ふり坂』(新潮文庫)に収録。

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文庫 第5巻-6

[5-6 山吹屋お勝]寛政6年(1794)秋
             『オール讀物』1969年12月号

☆旅籠〔丹波屋〕源兵衛 神田白壁町p218 新p229
◆王子権現社(北・王子本町 1- 1-12)p223 新p233
                             図会0489
◆料理茶屋〔山吹屋〕 王子権現門前。玉子焼p221 新p233
図会0488
◆王子稲荷社(北・岸町 1-12-26)p224 新235 図会0492
◆音無川p224 235 新p235             図会0486
◆飛鳥山p224 新p235                図会0487
◆一本杉神宮(神明)堂p227 新p2         図会0481
481
主題は別当の無量寺だが、中央やや左寄りの石段が一本杉神明。

◆人足寄場p230 新p241              図会0052

052_2
湊稲荷の対岸=石川島。茂みの向うが人足寄場。

◆回向院(浄土宗 墨・両国 2- 8-        図会0582
◆回向院裏 小間物屋 〔夜兎〕の角右衛門p230 新p242
◆横網町 小料理屋〔玉川〕利八p230 新p242
◆湯島天神下 畳表問屋〔白子屋〕勘兵衛。実は〔玉川〕利八
 p231 新p243                     図会0452
◆武州桶川 休み茶屋〔飯野や〕p238 新p250
◆数珠屋〔油屋〕 〔霧〕の七郎の仮の姿。駒込片町p245
 新p258
◆水道橋から水戸屋敷の塀に沿って春日町p247 新p259
◆菊坂p247 新p259
◆追分片町p246 新p259
◆駒込片町p246 2 新p259
◆浄心寺(日蓮宗 文・向丘 2-17- 3)p248 新p260
                         図会0474
◆大円寺(曹洞宗 文・向丘 1-11- 3)p248 新p260
○妻女:久栄 p218 新装p229
○母:お園p219 新p230
◎与力:佐嶋忠介p247 新p250
◎同心:木村忠吾(うさちゅう)p238 新p250
◎同心:山田市太郎p247 新p259
◎同心:酒井祐助p247 新p259
◎密偵:〔夜兎(ようさぎ)〕の角右衛門。回向院裏で小間物
 屋p230 新p58
◎密偵:〔関宿(せきやど)〕の利八〔夜兎〕の元配下。43歳  網町で小料理屋〔玉川〕経営。角右衛門とともに自首p229
 新装p242
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p238 新p250
○三沢仙右衛門 55歳p220 新p230
○みね 三沢仙右衛門の亡妻。5年前に死去p221 新p232
○初造 三沢仙右衛門の長男。31歳p219 新p230
○すみ 三沢初造の妻。三児の母p219 新p230
○おさい 王子権現の〔山吹屋〕の女中p225 新p236
§〔羽佐間(はざま)〕の文蔵 粂八のかつての親分p216
 新p229
§お勝(かつ) 王子の料理茶屋〔山吹屋〕の女中。30がらみ
 実は40。本名:おしのp222 新p233
§〔天弓(てんきゅう)〕の政五郎 錠前外しの名人。おしの
 の父親p240 新p252
§〔江口(えぐち)〕の音吉p240 新p252
§〔簑火(みのひ)〕の喜之助p240 新p252
§〔前砂(まいすな)〕の捨蔵p241 新p243
§〔霧(なご)〕の七郎 41歳p243 新p255
§〔小川(おがわ)や〕梅吉p243 新p255

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2006.08.27

Who's Who 27日のハイライト

文庫巻5-5〔兇賊〕をアップ。

例の、独りばたらきで、芋酒屋の亭主でもある、〔鷺原(さぎはら)〕の九平が活躍(?)する篇。

それはともかく、鬼平ファンで、聖典(単行本か旧版文庫)を所有なさっていたら、ご協力いただきたいのは、
管理者の手持ちの旧版文庫の第5巻初刷りでは、p197で、密偵・伊佐次となっているが、これがいつ、伊三次に改まったか、のリサーチ

お手許の[兇賊]は、単行本か、旧版文庫、それぞれ第何刷か、
記述は伊三次か伊佐次か、

上記、コメント欄へお書き込みいただけると、鬼平学が一歩前進するのだが。

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文庫 第5巻-5

[5-5 兇賊]寛政2年(1790)冬
               『オール讀物』1970年11月号

◆倶利伽羅峠(富山県小矢部市と石川県河北郡津幡町の境)
 p158 新p166
◆石動(富山県小矢部市の中心街区、旧町)p158 新p166
◆加賀国金沢城下から北へ1里の田近谷の里p159 新p167
◆芋酒〔加賀や〕 神田豊島町 1丁目(東神田 2丁目)の柳原
 土手p162 新p170               図会0026
△芋酒…皮をむいた山の芋を小さく切って笊に入れ、熱湯にひ
 たしておき、しばらくして引きあげ、摺り鉢へとってたんね
 んに摺り、ここへ酒を入れる。つまり、ねり酒のようにした
 ものを、もちいるときは燗にして出す。p162 新p171
△芋膾…里芋の子を皮つきのまま蒸しあげ、いわゆる〔きぬか
 つぎ〕をつくり、鯉やすずきなどの魚を細目につくって塩と
 酢につけておき、芋の皮をむいて器にもったものを魚の膾へ
 のせ、合せ酢をかけまわし、きざみしょうがをそえた料理
 p163 新p172
△芋飯 p164 新p172
◆芝・大門 料亭〔八百蓑〕 p166 新p174    図会0061
◆神田川p171 新p177
◆浅草御門p171 新p177
◆郡代屋敷(日本橋馬喰町)p171 新p180     図会0027
◆富松町(日本橋馬喰町)p171 新p180
◆神田橋御門の濠端p172 新p181
◆清水御門p172 新p181
Photo_137
桜花どきの清水御門

★芝・田町 線香問屋〔大嶋屋〕卯兵衛。17名皆殺しp176
 新p185
 ?皆殺しでどうして金額がわかる? 帳簿を調べた?
◆久保町(北青山 2丁目) 居酒屋〔いせや〕吉右衛門 70歳
 p180 新p188
◆浅草観音(浅草寺 台・浅草 2- 3- 1)     図会0505
 p180 新p189
◆浅草田原町 仕出し屋〔木むら〕p181 新p187
◆梅窓院(浄土宗 港・南青山 2-26-38) p186 新p195
 泰平観音堂                  図会0252
252
青山・梅窓院の泰平観音堂
梅窓院は、美濃・郡上八幡藩主・青山家の菩提寺で、
一般の墓はなく、観音堂詣でだけがゆるされていた。

◆青山侯(美濃八幡藩 4万8000石)下屋敷p186 新p195
◆大安寺(曹洞宗 港・西麻布 2-24-23)p186 新p195
◆青原寺(曹洞宗 中野・上高田 1- 2- 3へ震災後)p188
 新p197
★料亭〔大村〕 向島p189 新p198
◆本所石原 寄合衆:最上監物p191 新p200
Photo_143
本所・(上の水色の)大川べりの最上家(5,000石)屋敷。
すぐ右は御厩河岸の渡しの舟着場。
左端=本所御蔵の跡に(相撲)国技館

Photo_144

同上切絵図の拡大 最上家の上屋敷=1,616坪

◆両国橋p193  新p202             図会0030
◆諏訪明神(明40年に白髭神社へ合祀。小石祠は境内に現存)
 p194 新p203
◆旗本:土屋平三郎(昌兪。1710石。先祖は武田につき信州深
 志城を守る) 清水御門外p194 新p204
◆軍鶏鍋屋〔五鉄〕三次郎 のれん〔相鴨・しゃも鍋―五鉄〕
 本所二つ目。土間の入れこみ。夕暮れどきからたてこむ。女
 中が酒をはこんでくる。p195 新p205      見取り図
◆高杉道場p205 新p215             図会0605
◆本法寺(日蓮宗 墨・横川 1-12-12)p205 新p215
△河内守を料亭〔大村〕の亭主に預けるp201 新p201
△倶利伽羅峠で〔網切〕の甚五郎を河内守国助で斬るp216
 新p226
△備前兼光の小刀 1尺 1寸p201 新p211
△鉄条を入りの振棒p206新p216
○久栄・妻女p166新p174
○亡父:宣雄p204 新p214
◎与力:佐嶋忠介p174 新p183
◎同心:酒井祐助p200 新p209
◎同心:沢田(さわだ)小平次 一刀流免許皆伝p214 新p226
 「(平蔵の言)まともに斬りあったら、おれもかなうまい」
 p215 新226
◎同心:竹内(たけうち)孫四郎p214 新p226
◎同心:佐々木(ささき)新助p177 新p185
 (妻女:お米。与力:佐嶋忠介の姪。平蔵が媒酌人。
 むすめ:お芳。亡父:伊右衛門)。
◎密偵:伊三次(いさじ)p197 新p207 (第 1刷では伊佐次)
◎密偵:相模の彦十p204 新p215
@剣友:岸井左馬之助p205 新p215
@剣友:井関録之助p205 新p215
○夜鷹:おもん 縞の木綿に深川髷。40歳近いp166 新p175
§〔鷺原(さぎはら)〕の九平 60歳p158 新p166
○村むすめ:おのよ 九平を捨てるp180 新p188
○藤七 おのよと情をかわすp180 新p188
○山本利右衛門 寄合衆:最上監物(義薄。5000石。寛政 2年
 に26歳。本所石原)の用人p191 新p200
○久栄の母方の実家:天野彦八郎義盈。御小納戸衆。 700石。
 57歳p191 新p200
§〔網切(あみきり)〕の甚五郎 〔土壇場〕の勘兵衛の子
 p177 新p185
§お才(さい) 甚五郎の情婦。甘酒屋の茶汲女p177 新p185
§〔野尻(のじり)〕の虎三 〔網切〕一味の幹部p187 新装
 p195
§〔文挟(ふばさみ)〕の友吉 〔網切〕一味p188 新p197
§〔山彦(やまびこ)〕の徳次郎 まわり髪結い渡世。〔網
 切〕一味。牢死p177 新p186
§〔佐倉(さくら)〕の吉兵衛p177 新p186
§〔板尻(いたじり)〕の吉右衛門 加賀国坂尻の生れ。
 〔大黒〕の吉右衛門とも p180 新p188
§〔土壇場(どたんば)〕の勘兵衛p204 新p214
§〔大崎(おおさき)〕の弥平 両国の香具師の元締p205
 新装p215

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2006.08.26

Who's Who 26日のハイライト

きょうの ハイライト

文庫巻5-4 [おしゃべり源八]をアップ。

探索中に藤沢宿の東はずれ・遊行寺坂で行方不明になった同心・久保田源八の手がかりをつかんだのは木村忠吾ではあるが、その行方知れずを盗賊へ結びつけたのは、密偵〔小房〕の粂八といえる。

手柄の多い粂八だが、彼の目が事件の発端となったはそんなに多くはない。

発端リストを眺めると、粂八の場合は、鬼平からの指示を、手順を按配し、具体化していくことのほうに長けているようにおもえる。

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文庫 第5巻-4

[5―4 おしゃべり源八]寛政2年(1790)02月
               『オール讀物』1970年10月号

◆威徳寺 目黒村p123 新p129
◆目黒不動堂(滝泉寺 天台宗 目・目黒 3-20-26)p124
 新p130                    図会0239
◆菓子屋〔桐や〕 黒飴。目黒名物p124 新p130  図会0238
◆料理茶屋〔稲葉屋〕 不動惣門前。名代:豆腐の田楽p124
 新p130
◆行人坂 p125 新装p131            図会0232
◆旅籠〔米屋〕 平塚宿p126 新p132
◆鰻屋 麻布・一ノ橋近くp127 新p133     独案内27丁
Photo_132
相模殿橋は、四ノ橋の別名

◆松平主殿頭(肥前島原藩 7万石)下屋敷(JR目黒駅辺)
  p130 新p137
◆藤沢宿 旅籠〔長尾屋〕利兵衛 p135 新p141
350_29
境川の左=藤沢宿 右=遊行寺坂

◆清浄光寺 時宗の総本山。別名:遊行寺。藤沢宿の手前p137
 新装p143
Photo_135
清浄光寺(遊行寺本堂)

◆遊行坂 別名:道場坂p137 新p143
◆茶店〔とみや〕仁助 遊行坂p138 新p144
◆旅籠〔米屋〕長兵衛 東海道平塚宿p139 新p147
◆仏具屋〔今津屋〕佐太郎 駿府p142 新p149
◆旅籠〔小倉〕平左衛門 駿府の本陣p143 新p151
★糸物問屋〔布袋屋〕彦治 小石川・仲町p144 新p152
                       独案内 1丁
Photo_139
23人も惨殺された被害店なので、屋号は変えてある。

☆真綿問屋〔村田屋〕伊兵衛 小網町 3丁目p145 新p152
                      独案内 304丁
Photo_140
真綿問屋はほとんど大手呉服問屋の兼営。小網町のように中心部
からはずれ、日用雑貨の問屋が多い町にあるとはおもいがたい。

◆茶屋〔つるや〕忠吉 東海道・南江p148 新p155
◆旅籠〔大崎屋〕嘉兵衛 川崎宿。水除土手下p149 新p157
◆本陣・田中兵庫 p150 新装p158
◆影取の千本松 藤沢宿手前p152 新p160
○妻女:久栄 p124 新p130
◎同心:木村忠吾(うさちゅう)p123 新p129
◎同心:酒井祐助p129新装p135
◎同心:竹内(たけうち)孫四郎p130 新p136
◎同心:久保田源八 人中に大豆大のホクロ。30歳すぎp125
 新p131
○久保田源八の妻:およしp128 新p135
○先手組:美濃部井織組(『柳営補任』に記載なし)
 :小島十右衛門同心
 むすめ:おきの。久保田源八の再婚相手p157
 (美濃部伊織は大番頭。『寛政諸家譜』巻17p256 。罪ありて 家絶ゆ)
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p125 新p132
◎密偵:〔相模〕の彦十 p143 新p150
◎密偵:おまさ(まさ)p143 新p150
○あさ 木村忠吾の亡母p123 新p129
○中山茂兵衛 木村忠吾の叔父。旗本:金森与左衛門の用人。
 p123 新p129
○善十 中目黒村の百姓。久保田源八を寄宿させるp128
 新装p134
○井上立泉 表御番医p132 新p138
○仁助 遊行坂の茶店〔とみや〕の主p138 新p145
○忠吉 東海道・南江の茶店〔つるや〕の主。〔とみや〕仁助
 の妻の実兄p148 新p155
§〔天神谷(てんじん)〕の喜佐松p125 新p132
§伝五郎 〔天神谷〕の引きこみ。川崎宿:旅籠〔大崎屋〕嘉
 兵衛p126 新p132
§梅次郎(うめじろう) 平塚宿旅籠〔米屋〕番頭p140
 新p147
§〔日妻(ひづま)〕の文造 〔天神谷〕配下p145 新p153
§〔海老坂(えびさか)〕の与兵衛 かつて〔小房〕の粂八が
 2年ほど働いた(説明)p145 新p153

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2006.08.25

Who's Who 25日のハイライト

文庫巻5-3[女賊]をアップ。

それまでは、「女賊(おんなぞく)」でなく、「女盗(にょとう)」だった。
語呂のおさまりがよくないと、池波さんも気になっていたことだろう。

連載がはじまって32話目にして、「女賊(おんなぞく)」定着

「女賊」から密偵になった〔おまさ〕だが、密偵としての働きぶり
群を抜いている。

そこで、おまさが盗人を見かけたことが発端となった事件をリスト化してみた。

上の色の変わっている〔おまさ〕をクリックで一覧できる。

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文庫第5巻-3

[5-3 女賊]寛政元年(1789)初夏、梅雨
                 オール讀物1970年09月号

◆宇津谷峠p76 新p80
Photo_136
「つたの細道」とは宇津谷峠。峠の東側=宇津谷村

Photo_138
同。峠の登り口。いまはバイパスができ、廃道となっている。

350_28
東海道の難所の一つ---宇津谷峠を西へ下ると岡部宿

◆岡部宿〔本陣〕脇野九兵衛p76 新p80(街道細見)になし
◆岡部宿 小間物屋〔川口屋〕甚造、おすみp76 新p80
◆岡部宿 専修寺p80 新p84
◆岡部宿 岡部橋p80 新p84
Photo_142

◆岡部宿 旅籠〔銭屋〕p81 新p86
◆浅草観世音の境内 仁王門p84 新p89     図会0505
◆菜飯茶屋〔よしのや〕 浅草寺境内、若宮稲荷前の茶屋
 p87 新p91
◆料亭〔金波亭〕 浅草・今戸p89 新p94   独案内 8丁
Photo_131
『江戸買物独案内・飲食店之部』(文政7年 1824刊)
料亭〔金波楼〕は、広重の『江戸高名会席尽』にも選ばれて
いるが、池波さんが店名をとったのは『独案内』からと推測。

◆数珠屋〔名倉屋〕太吉 下谷・広徳寺門前p90 新p94
                        図会0531
◆乾物問屋〔大坂屋〕伊之助。橘町p90 新p95
                      独案内 111丁
Photo_133

◆出合茶屋〔ひしや〕 上野池ノ端p91 新p96
◆左衛門河岸 旅籠〔松や〕p94 新p99
◆上野広小路p99 新p104
◆湯島切り通し p100新p105
◆金杉水道町角 菓子屋〔井筒屋〕徳右衛門 
 名代「近江落雁」 p100 新p106
                   独案内 202丁
Photo_134

◆甘酒や 上野山下p96 新p101
◆牛天神(北野神社 文・春日 1- 5- 2)別当:竜門寺(現存
 しない)平蔵もかって白梅を見に詣でたp100 新p105
                        図会0383
◆駕籠屋〔由辰〕 上野山下p101 新p106
◆安楽寺(浄土宗 台・根岸 4- 1- 3)金杉上町p102 新p107
                        図会0539
◆細田源蔵 水道町の旗本p109 新p114
◆岡部の宿〔島や藤兵衛〕p120 新p126
△粟田口国綱 p113 新p119
△平蔵が居間で読書p94 新p99
◎与力:天野甚蔵p110 新p116
◎同心:酒井祐助p109 新p114
◎同心:木村忠吾(うさちゅう)p109 新p114
◎密偵:おまさ(まさ) 「まき紙、おしろい、元結、せんこ
  う」と書いた紙をはりつけた箱を背負い手に「おはぐろ」
  の壺をさげて小間物行商p84 新p88
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p99 新p104
◎密偵:〔相模〕の彦十 p99 新p104
○おすみ 小間物〔川口屋〕甚造の後家。元は御油の宿場女郎
 p77 新p81
○お米 おすみの娘。12歳p78 新p84
○北条氏康 牛天神を勧請。p100 新装p105
○加賀の前田侯p100 新p105
§〔瀬音(せのと)〕の小兵衛 老人p77 新p81
§幸太郎 〔瀬音〕の小兵衛の息子p89 新p93
§〔福住(ふくずみ)〕の専蔵 50がらみp82 新p86
§〔乙畑(おつばた)〕の源八 おまさの頭p85 新p90
§〔鶴(たずがね)〕の忠助 おまさの父親。本所四ッ目で
 〔盗人酒場〕p87 新p92
§〔猿塚(さるづか)〕のお千代 40すぎ。菓子屋〔井筒屋〕
 の女主人p92 新p97
§菓子屋〔井筒屋〕の番頭(ばんとう)勝四郎p104 新p109
§定六 〔猿塚〕のお千代の配下p107 新p113
§@浪人:三上(みかみ)p112 新p117

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2006.08.24

Who's Who 24日のハイライト

きょうの ハイライト

池波さん愛用してやまなかったのは、近江屋板切絵図
その近江屋板で、豪農で、鬼平の生母・園の実家---巣鴨本村
三沢家の位置(赤○)を明示したこと。

[2-3 女掏摸(めんびき)お富]に、三沢家の近くの「行人塚」(緑○)が登場、
[4-1 霧(なご)の七郎]では、辰蔵と上杉浪人が「熊野窪」(緑○)を通って三沢家へ達する。

地理が頭に入っていると『鬼平犯科帳』のおもしろさが倍加する---が、
それより、池波さんが天眼鏡で地図を確かめながら執筆している風景が見えてくるではなかろうか。

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文庫 第5巻-2

[5-2 乞食坊主]寛政元年(1789)10月から12月
               『オール讀物』1970年08月号

◆品川宿p42 新p44              図会0102
◆目黒川p42 新p44
◆中ノ橋p42 新p44
Photo_128
赤○=貴船明神(いまは荏原神社として目黒川の左岸に鎮座)
旧東海道に架かる中ノ橋は新品川橋に。(近江屋板)

◆貴船明神(荏原神社 品・北品川 2-30-28)p42 新p44
                        図会0105
◆小間物屋〔吉野屋〕鍋蔵 南品川 2丁目。〔古河〕の富五郎
 の配下p42 新p44
◆質屋〔横倉屋〕忠兵衛 南品川宿西側  2丁目の中ほどp43
 新p45
◆品川宿はずれの八つ山下p47 新p49
◆加藤越中守(明陳 水口藩 2万 5千石)下屋敷p47 新p49
◆遊女屋〔坂本屋〕 南品川 3丁目p48 新p50
◆鰻〔勢川〕 浅草・黒船町。p51 新装p54
★小間物問屋〔伊勢屋〕重右衛門 本所相生町。〔鹿川〕の惣
 助と〔寝牛〕の鍋蔵がいそぎ働きで82両を奪うp54 新p57
◆白銀通りp55 新p58
◆目黒不動堂(天台宗 滝泉寺 目・目黒 3-20-26)p55
 新p58                    図会0239
◆一柳土佐守(末英。播磨小野藩 1万石)下屋敷(品川)p55
 新p58
◆松平陸奥守(重村。陸奥仙台藩62万石)下屋敷(品川)p55
 新p58
◆煙草屋〔勝五郎〕 南品川。質屋〔横倉屋〕の真向いp69
 新p73
◆仕立屋〔与兵衛〕 南品川後地町。質屋〔横倉屋〕の裏p69
 新p73
◆巣鴨の大百姓 三沢仙右衛門p70 新p73
Photo_129
左端の緑○=熊野窪、赤○=本村の三沢家 右緑○=行人塚・箭弓稲荷

◆柳島 源光院(架空?) 菅野伊助が謹慎p70 新p74
◆大崎村p71 新p75
@高杉銀平p51 新p53
◎剣友:岸井左馬之助p57 新p60
@剣友:伊関録之助 40歳p57 新p60
○従兄弟:三沢仙右衛門p70 新p73
◎同心:酒井祐助p72 新p74
◎密偵:〔相模〕の彦十p71 新p74
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p73 新p76
○小僧:茂太郎 〔吉野屋〕p71 新p74
○三沢仙右衛門方の下男:太吉p75 新p79
§〔古河(こが)〕の富五郎p42 新p44
§〔鹿川(しかがわ)〕の惣助 〔古河〕配下。 6尺近い肥体
 p42 新p44
§〔寝牛(ねうし)〕の鍋蔵 〔古河〕配下p42 新p45
§〔羽沢(はねざわ)〕の嘉兵衛 両国一帯を仕切る香具師の
 元締。女房:お豊p52 新p55
§@浪人:菅野伊助p57 新p59

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2006.08.23

Who's Who 23日のハイライト

23日の ハイライト

文庫巻5-1[深川・千鳥橋]をUP。
〔大滝〕の五郎蔵熊の胆(い)売りに変装して、
〔間取り〕の文三を探し出すストーリーだが、
意をつくしたのは、 「熊の胆」を売っていた江戸の薬舗。
3店ほど探索。よほど希少高貴薬だったらしい。

〔大滝〕の五郎蔵年譜ねんぷ)も初公開。

〔大滝〕の五郎蔵の色変わり(ねんぷ)をクリックしたついでに、五郎蔵の項にあるリンク先の一つ---〔蓑火(みのひ)〕をクリックすると、育てた配下の全員にリンクがはられているのが見られる。2人をきょう追加したばかり。

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文庫 第5巻

より深く楽しむ
『鬼平犯科帳』細見

--項目リストの記号--
◆町・商店・橋・川・寺社など
★襲われた被害店
☆未遂店
△メモ(花・鳥・虫・刀剣など)
◎火盗改メ方
○人物
§盗賊
@剣客

文庫巻5
_5


[5-1 深川・千鳥橋]寛政元(1789)年師走
                『オール讀物』1970年07月号

◆茶屋〔大黒や〕 浅草寺境内・奥山p7 新p7
                         図会0505
◆出合茶屋〔ひしや〕 上野不忍池のほとりp7 新p7
                         図会0457
☆呉服屋〔茶屋〕新四郎 日本橋南 1丁目p9 新p9
◆鰻や〔大和屋〕金兵衛 上野山下仏店p12 新p12
                        独案内26丁
Photo_122

 仏店=上野山下 下谷町 2丁目北p25 新p26
                         図会0533
★〔伊丹屋〕三郎兵衛 大坂高麗橋通りp13 新p14
◆増上寺 中門前に万三が捨て子にp15 新p15   図会0061
◆魚屋〔魚伝〕 三ノ輪。〔間取り〕の万三が寄宿p17 新p17
◆本所三笠町 1目の裏長屋。〔相模〕の彦十の住居p23 新p24
◆軍鶏なべ屋〔五鉄〕 本所二ッ目p24 新p25 見取り図
◆〔熊の膏薬売り〕 〔大滝〕の五郎蔵が「熊胆丸」を売る
 p25 新p26              独案内231,233 丁
Photo_123
Photo_124
Photo_125

◆煎餅や〔武蔵屋〕加兵衛・おこう夫婦 纏煎べい。盗人宿。
 加賀町の角店(永代橋東詰を左へ。油堀を右に曲がり、その先
 の右手。西側が道を隔てて竹越侯の下屋敷)p27 新p28
Photo_126
左端から、永代橋、佐賀町、下ノ橋、油堀、加賀町、千鳥橋 
(注)下ノ橋、油堀、千鳥橋はいまはない

◆寿永寺(浄土宗 台・三ノ輪 1-22-15)p32 新p33
Photo_127
赤○=寿永寺 上の道は金杉通り 緑○=新吉原

◆千鳥橋p41 新p43
△池之端の出合茶屋 窓の外で虫が鳴いているp12
◎与力:佐嶋忠介p21 新p22
◎同心:酒井祐助p21 新p22
◎同心:竹内(たけうち)孫四郎p21 新p22
◎同心:木村忠吾(うさちゅう)p36 新p37
◎同心:小柳(こやなぎ)安五郎p40 新p41
◎密偵:〔大滝(おおたき)〕の五郎蔵p15 新p16
◎密偵:〔舟形(ふながた)〕の宗平p21 新p22
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p23 新p24
◎密偵:〔相模〕の彦十p23 新p24
◎密偵:おまさ(まさ)p24 新p24
○万三の女:お元 浅草寺境内・奥山の茶屋〔大黒や〕の茶汲み
 痩せこけていて肌はあさぐろい。ちんまりとした鼻すじ、ぽって りとした厚い唇。見栄えしない。陰気p7 新p7
○〔大芳〕大工の棟梁 捨て子の万三を拾うp15 新p15
§〔間取(まど)り〕の万三 渡り大工。捨て子。51歳p7 新p7
§〔蓑火(みのひ)〕の喜之助p13 新p14
§鰻や〔大和屋(やまとや)〕金兵衛 〔蓑火〕の喜之助の元配下
 p12 新p13
§〔己斐(こひ)〕の文助 独立の錠前外し。〔夜兎〕の元配下
 p15 新p15
§〔夜兎(ようさぎ)〕の角右衛門p15 新p15
§〔鈴鹿(すずか)〕の弥平次 大坂生まれの三代つづいた盗賊
 の棟梁。37歳p20 新p20


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2006.08.16

文庫 第4巻

より深く楽しむ
『鬼平犯科帳』細見

--項目リストの記号--
◆町・商店・橋・川・寺社など
★襲われた被害店
☆未遂店
△メモ(花・鳥・虫・刀剣など)
◎火盗改メ方
○人物
§盗賊
@剣客

文庫巻4
_4_2

[4-1 霧の七郎]寛政5年(1793)の梅雨の明けた夏。年号が
        1年狂っている?
               『オール讀物』1969年10月号

◆松平美濃守(大和郡山藩。15万余石)下屋敷p7 新p7
◆金王八幡宮(渋・渋谷 3- 5-12 tel.3407-1811)稲荷堂
 p8 新p8
259_2
                          図会0259

◆門前の茶店p10 新p10
◆赤羽川p9 新p9               図会0075
◆目白台の屋敷p14 新p15
◆高田四家町p15 新p15
◆深川油堀 船宿p16 新p16
◆市ケ谷 坪井道場p18 新p17
◆熊野窪p18 新p19
◆浅草橋 旅宿〔武蔵屋〕p24 新p25
◆渋谷村・清遠寺p25 新p26(地図になし)
◆巣鴨・追分p31 新p32
△10歳([7-2 隠居金七百両]p42)の辰蔵の入門のときには
 平蔵は桐の箱に白扇五本を入れ、束脩をととのえ、羽織・袴
 に身を正して挨拶p36 新p38
○妻女:久栄p41 新p42
○長男:辰蔵 21歳p15 新p15
◎同心:山田市太郎p38 新p40
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p38 新p40
◎@剣友:岸井左馬之助p36 新p38
○高田四家町・阿部亀七郎の次男:弥太郎p15 新p15
○山内一之進(火の番町・山内庄太郎の子息?)p16 新p16
○道場主:坪井主水 53歳。市ヶ谷左内坂。念流。倉賀野の浪
 人の三男p16 新p17
○巣鴨村の大百姓・三沢仙右衛門p17 新p18
○お順 平蔵の養女。p29 新p30
@上杉周太郎 浪人。5尺そこそこの小男。
 父:馬四郎。信州・屋代に近い村の郷士。p7 新p7
@笹川忠兵衛 念流の名人。上杉馬四郎の師p39 新p40
§近藤(こんどう)勘四郎p11 新p11
§〔霧(なご)〕の七郎 中国筋で50人の手下p11 新p11
§〔小川(おがわ)や〕梅吉 七郎の五つ上の兄p11 新p12
§おすめ 霧の七郎の義母p24 新p24
§船宿〔みのや〕の船頭 深川亀久橋。霧の七郎兄弟の父親
 p32 新p33
§八百屋〔八百茂(やおしげ)〕茂六 元鳥越町。霧の七郎の
 母方の伯父。裏は〔野槌〕の弥平の盗人宿p32 新p34
§怪盗〔野槌(のづち)〕の弥平p32 新p34


[4-2 五年目の客] 寛政5年(1793……と明記)秋
              『オール讀物』1969年12月号

◆船宿〔鶴や〕 深川・石島町。〔小房〕の粂八が預かる。舟
 も操るようになっているp47 新p48
◆船宿〔嶋や〕 浅草・今戸橋近く。気のきいた板前がちょい
 とうまいものを食べさせるp43 新p49
350_25
広重『江戸高名会席尽』の〔今戸橋〕のコピーに彩色
〔嶋や〕はこの絵をモデルしたと推定

◆春慶寺(日蓮宗 墨・業平 2-14- 9)p47 新p49
 春慶寺(しゅんけいじ)と岸井左馬之助

◆今戸橋 p47新装p49             図会0566
◆待乳山聖天宮p 新p52,80          図会0567
◆山之宿p50 新p52
★府中の紙問屋〔伊勢屋〕p51 新p54
◆船宿〔近江屋〕 浅草橋近くp52 新p55
◆新橋 p54 新装p56             図会0058
◆豊島町p54 新p56
◆神田お玉ケ池p54 新p56           図会0024
◆東神田下白壁町p54 新p56
☆旅籠〔丹波屋〕源兵衛 下白壁町。高利貸しもp54 新p56
◆蕎麦屋〔佐野伝〕 神田青物市場に近いp54 新p57
◆神田の青物市場p54 新p57
◆府中で小間物屋〔坂田屋〕平太郎 江口の音吉p57 新p59
★名古屋 味噌問屋〔加賀屋〕五郎兵衛p60 新p63
◆豊島郡岩淵p61 新p64
◆鳩ヶ谷宿 旅籠〔つかや〕忠次郎p61 新p64
◆川口の鍛冶屋p61 新p64           図会0501
◆品川宿の遊女屋〔百足屋〕p62 新p65     図会0102
◆甘酒屋〔三好屋〕 浅草本門寺(本願寺の誤植?)門前p64
 新装p68                   図会0526
◆信州上田p63 新p67
◆浅草花川戸の通りp67 新p70
◆新鳥越町から塩入土手p67 新p70       図会0555
◆玉姫稲荷(台・清川 2-13-20)後ろの木立p67 新p71
                        図会0557

◆宗林寺(浄土宗 現在はない)の土塀p67 新p71
◆船宿〔笹や〕 浅草黒船町p71 新p75
◆正覚寺 門前茶店 嘉平次。田楽。冷酒p71 新p75
                        図会0519
519
右手=正覚寺(別称:榧寺)

◆小菅村 与兵衛新田 75 新p79
△脂ののった沙魚を生醤油で鹹めに煮つけたp48 新p49
△赤蜻蛉が群れをなしてp68 新p71
△玉姫稲荷のあたりで露草が藍色の花p68 新p71
○妻女:久栄p46 新p48
◎剣友:岸井左馬之助p45 新p47
◎与力:佐嶋忠介p46 新p48
◎同心:山田市太郎p46 新p48
◎同心:酒井祐助p46 新p48
◎同心:小柳安五郎p75 新p78
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p75 新p86
◎同心:今井助次郎p80 新p84
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p46 新p48
◎密偵:嘉平次p71 新p75
○〔丹波屋〕源兵衛 下白壁町の旅籠の亭主。小柄で貧相な
 50男。高利貸しもしているp55 新p58
○お吉(29歳) 旅籠〔丹波屋〕の後妻。かつて品川宿〔百足
 屋〕で源氏名〔喜蝶〕の遊女。武州・豊島郡・岩淵の生れ。
 12歳で鳩ヶ谷宿の旅籠〔つかや〕で下女奉公。p56 新p58
350_26
江戸近郊地図 青○=左:お吉が生まれた岩淵 右:鳩ヶ谷宿

○旅籠〔大沢屋〕彦七p65 新p68
§遠州の大盗賊〔羽佐間(はざま)〕の文蔵 〔小房〕の粂八
 の元お頭p49 新p51
§〔江口(えぐち)〕の音吉 39歳。〔羽佐間〕の文蔵配下。
 引き込みが巧みp49 新p51
§〔蓑火(みのひ)〕の喜之助 本格の盗人p51 新p53
§〔海老坂(えびさか)〕の与兵衛 本格の盗人p51 新p53


[4-3 密通] 天明8年(1788…と明記)11月末から12月
               『オール讀物』1970年01月号

◆麹町表六番町(ただし天野家はない?)p91 新p95
◆本所林町 遠藤小助の実家。遠藤進之助p93 新p97
◆畳表問屋〔白子屋〕作兵衛 湯島天神門前p97 新p101
                    独案内128,129 丁
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                       図会巻0452
◆数珠屋〔伊丹屋〕与次郎 下谷御徒町p100新p104
◆煙草問屋〔近江屋〕仙右衛門 四谷伝馬町p100 新p104
                      独案内135 丁
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◆赤羽川 p105 新装p109            図会0075
◆森越中守(播州赤穂藩 2万石)下屋敷p105 新p109
◆渋谷の広尾 百姓:孫蔵p105 新p109
◆船宿〔一文屋〕栄助 深川亀久橋p119 新p124
◆相生橋p120 新p126
△「女というものは他家へ嫁いでも実家のことを忘れぬものだ
 そうな」
△広尾の原の木立でしきりに鴉が鳴きわめいている。野鳥p106  新p111
○妻女:久栄p84 新p88
○長男:辰蔵p123 新p128
◎与力:佐嶋忠介p84 新p88
◎同心:竹内孫四郎p103 新p107
◎同心:山田市太郎p104 新p108
◎同心:酒井祐助p104 新p108
◎密偵:岩五郎p103 新p108
◎密偵:〔矢掛〕の仁七p104 新p108
◎火盗改メ:大崎源四郎(架空)p85 新p89
○老中:松平定信p85 新p89
○久栄の父:大橋与惣兵衛親英 200俵どりの旗本。神田小川町
 (史実は外神田和泉橋通)p87 新p91
○久栄の母方の実家:天野彦八郎義盈(架空) 御小納戸衆
  700石。57歳p87 新p91
○天野家の家来:遠藤小助 70俵 2人扶持の次男p89 新p93
○侍女:お元 19歳。湯島天神前・畳表問屋〔白子屋〕作兵衛
 の次女p97 新p101
○用人:中野又左衛門(49歳)の後妻:お米(26歳) 数珠屋
 〔伊丹屋〕与次郎の娘。数珠屋〔坂屋〕へ嫁いだが死別p99
 新装p103
○給人:井上千五郎 p110 新p115
○煙草問屋〔近江屋〕仙右衛門 四谷伝馬町p100 新p104
○小間物屋:伊吉p103 新p108
○百姓:孫蔵(70近い) 広尾p106 新p109
§〔野槌(のづち)〕の弥平p85 新p88
§〔小川(おがわ)や〕梅吉p84 新p88
§〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛p85 新p89
@剣客:浜田礼之進 本所三ッ目に道場p110 新p115

つぶやき:
まったくの余談だが、この篇のデータをつくっていて、煙草問屋が江戸の市中のあちこちに点在していたことを発見した。
煙草はほかの日常買いまわり品とともに商われ、しかも小売をしている主には〔舟形〕の宗平のような老齢者とか脚のよわい女性が多かったからかもしれない(ほら、「煙草屋の看板むすめ」というじゃない---)。
ふつう、同業種の問屋は、近隣の町に集まって店をはっていたものだが。そのほうが仕入する側には都合がよかった。
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そうそう、文庫巻10の[犬神の権三]で、女密偵おまさが、体調がも一つすぐれない義父〔舟形〕の宗平に代わって、湯島横町の煙草問屋〔内田屋〕太右衛門方へ仕入れに行くが、この〔内田屋〕は、上から4段目左端。
もちろん、池波さんは、『江戸買物独案内』(文政7年 1824刊)から〔内田屋〕をピックアップした。

それはいいのだが、「湯島横町」を、「上野の広小路から西へ切れこんだ---」(p27 新p8)としているが、これは湯島天神がらみの町名のような「湯島横町」に目くらましされたせい

「湯島横町」は、神田明神の下、昌平橋北詰のやや西から北へ延びている---つまり、江戸城に対して横に走る町名どおりの小路


[4―4 血闘] 寛政元(1789)年早春。
                オール読物1970年02月号
*おまさの初登場
◆武蔵国南葛飾郡渋江村(葛飾郡東四つ木 3,4丁目あたり)
 p126 新p132
◆西光寺の鐘(真言宗豊山派。葛・宝町37-2)p128
 新p134                    図会0627
 (超越山。天台宗。葛・四つ木 1-25- 8 鎌倉時代、領主:
 葛西三郎清重が住んだと。京成四つ木駅から 200m)
◆居酒屋〔[盗人酒屋〕]鶴(たずがね)の忠助 本所四ッ目
 20余年前、平蔵が20歳か21歳のころ40がらみ。
◆本所三ッ目 長谷川屋敷。p131 新p137
◆広徳寺(臨済宗 練・桜台 6-20-19へ)p40 新p146
                         図会0531
 塔中:徳雲院(臨済宗 台・東上野 4- 1- 4)
 同:宋雲院(臨済宗 台・東上野 4- 1-12)は現存。
 桂徳院、円照院はない。
◆下谷・広徳寺門前の茶店p140 新p146      
◆下谷・坂本裏町〔与助長屋〕 おまさの住まいp141 新p148
◆船宿〔嶋や〕 今戸橋 平蔵が昔からなじみp141 新p150
350_27
広重『江戸高名会席尽』今戸橋東の料亭。〔嶋や〕のモデル

◆入谷田圃p143 1 新p150
◆浅草寺裏p143 p141 新p150
5055
浅草寺裏手の下谷田圃
                             href="http://otonanonurie.image.coocan.jp/2006/03/0505.html">図会0505
最終景の見る
◆山谷堀p143 新p150              図会0566
◆鐘ケ淵p144 新p               図会0623
◆木下(きね)川の薬師堂 p145 新p153     図会0628
628
伝教大師作 木下川薬師像

◆御普請奉行:内田下総守(架空)の下屋敷p146 新p153
◆浅草・門跡(東本願寺)前p158 新p166     図会0526
△流行の薩摩絣の着ながしに茶の帯p127 新p133
△粟田口国綱 2尺 2寸 9分の愛刀p128 新装p134
△白粥に梅干p135 新p142
○久栄:妻女p139 新p145
○継母:波津p134 新p137
◎与力:佐嶋忠介p131 新p137
◎同心:山田市太郎 虚無僧姿p140 新p146
◎酒井祐助p157 新p165
◎竹内孫四郎p157 新p165
◎小柳安五郎p157  新p165
◎密偵:おまさ(おまさ)p127 新p133
 平蔵が20歳前後ころ、おまさは10か11の少女p130 新p134
 20余年ぶりに再会。小肥りな少女だったおまさはすっきりと
 「年増痩せ」していた。肌は江戸の女の常で浅ぐろいが荒れ
 てもいず、身なりもきっちりとしてい、黒くてぱっちりとし
 た双眸とおちょぼ口がむかしのおもかげをやどしていた。
 「まき紙、おしろい、元結、せんこう」と書いた紙をはりつ
 けた箱を背負い、「おはぐろ」の壺をさげて小間物行商。
 p139 新p143
◎御用聞き:多吉 坂本町p141 新p148
@剣友:岸井左馬之助p131 新p137
○長谷川屋敷の中間:九五郎p133 新p139
○船宿〔嶋や〕の船頭:由松 30男p143 新p150
§〔鶴(たずがね)〕の忠助 おまさの父親。〔盗人酒場〕の
 親父p130 新p136
§〔法楽寺(ほうらくじ)〕の直右衛門 忠助のお頭p130
 新p136
§〔乙畑(おつばた)〕の源八 おまさのお頭p138 新p144
§〔熊倉(くまくら)〕の惣十 おまさが引き込みをp149 新p156
§〔吉間(よしま)〕の仁三郎p149 新p156
@浪人くずれたちp127 新p

つぶやき:
池波家の菩提寺は、西浅草の西光寺である。
[血闘]の舞台が、同じ寺号の西光寺のある四ッ木が選ばれた経緯を推理した。
                  ↑オレンジ色の西光寺をクリック、右欄の『鬼平犯科帳』関連から、[決闘の舞台が決まった経緯]の[その壱][その弐]をクリック。


[4-5 あばたの新助]寛政元年(1789)春から初夏
             オール読物1970年03月号

◆船宿〔嶋や〕 今戸橋際p161 新p32
◆本願寺前(真宗 台・西浅草 1- 5- 5)p162 新p170
                        図会0526
◆深川熊井町の堀川p163 新p172
◆富岡八幡宮(江・富岡 1-20- 3)前の蓬莱橋p163 新p172
                              図会0570

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◆甘酒屋〔恵比須屋〕 富岡八幡宮の東面p167 新p175
◆二軒茶屋の一つ〔いせや〕p167 新p176     図会0572

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◆船宿〔みよしや〕 深川石島町p170 新p179
◆大島町飛地 三蔵橋の突き当りの水野の屋敷p172 新p181
◆水野土佐守(信濃松本藩  6万石)抱え屋敷p172 新p181
◆正源寺(浄土宗 江:永代 1- 8- 8)富吉町p173 新p182
◆川魚料理店〔ふじや〕 正源寺裏p173 新p182
★袋物屋〔辻屋〕治兵衛 尾張町 2丁目西横丁p177 新p186
                        図会0059
★線香問屋〔半田屋〕彦三郎 瀬戸物町p178 新p187
                      独案内471 丁
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★薬種商〔久保田〕吉兵衛 日本橋釘店p173 新p187
                      独案内296 丁
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★酒問屋〔丸屋〕新兵衛 南茅場町p180 新p189
                      独案内410 丁
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△蛤売りの呼び声p173 新p182
△苗売りの声 物売りp187新p197
?佐々木新助の亡父の組?p165 新p173
?与力 6名と同人30余名が交替で見廻り?p179 新p188
○亡父:宣雄p165 新p173
◎与力:佐嶋忠介p165 新p173
◎同心:佐々木新助 29歳。30俵 2人扶持。
○妻女:お米(与力:佐嶋忠介の姪。媒酌人:平蔵)娘:お芳
 p164 新装p173
○亡父:伊右衛門 ?宣雄の組は先手弓 7番手p164 新p173
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p187 新p196
◎密偵:おまさ(おまさ)p161 新p169
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p179 新p188
◎密偵:伊三次(いさじ)p179 新p188
◎密偵:岩五郎(まめいわ)p179 新装p188
○船宿〔嶋や〕の船頭 由松p161 新p169
○船宿〔嶋や〕の内儀お金p162 新p170
○表御殿医:井上立泉p162 新p170
§お才(さい) 甘酒屋〔恵比須屋〕茶汲女 実は〔網切〕の
 甚五郎の女房?p168 新p175
§〔網切(あみきり)〕の甚五郎p176 新p185
§〔神崎(こうざき)〕の弥兵衛 武州越ヶ谷でお縄にp176
 新p187
§〔文挟(ふばさみ)〕の友吉 〔網切〕の片腕p188 新p198
§彦六 料理屋〔ふじや〕の板前の老爺p191 新p200


[4-6 おみね徳次郎]寛政元(1789)年夏から秋
               『オール讀物』1970年04月号

◆四谷伝馬町 2丁目の裏道にならぶ長屋p199 新p209
◆祥山寺 臨済宗(新・若葉 1- 1- 2)p199  新p209

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四谷伝馬町新1,2丁目かいわい 緑○=祥山寺裏におみねの長屋
その斜めにずっと右下に、おみねと密偵おまさが出会った全勝寺
また、斜め左上には長谷川家の菩提寺の戒行寺
赤○=左・石切横丁 右・車力横丁

◆塩町 3丁目 煙管問屋〔大津屋〕茂兵衛p202 新p213
                      独案内419 丁
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(注)〔房州屋〕の通塩町は日本橋だが、池波さんは「通」取り
はらって、〔大津屋〕が「四谷塩町」にあったように見立てている。

◆市ヶ谷八幡宮(新・市谷八幡15)p207  新p217
                        図会0338
◆境内料理茶屋〔万屋〕p207 新p217
◆仙寿院(日蓮宗 渋・千駄ヶ谷2-24-1)p209 新p218
                        図巻0294
294

◆総門前茶屋〔蓑安〕嘉平 草もちが名物p209 新p218
◆石切横丁p210 新装p220
◆酒問屋〔千代倉屋〕栄助 南新堀p213 新装p223
                      独案内409 丁
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◆全勝寺(曹洞宗 新・舟町11- 6 )p214 新p225
◆門前蕎麦屋〔日吉屋〕p216 新p227
◆車力門横丁p221 新p232
◆真英寺(真宗 新・若葉 2- 1 )p224 新p238
◆浄念寺(浄土真宗 台・蔵前 4-18-11) p227 新p238
                        図会0525
◆浄念寺門前茶屋〔ひしや〕p227 新p238
◆福富町二丁目の路地p229 新p240
◆近江・水口の盗人宿〔富や〕善七p232 新p243
◆日本橋・伝馬町の牢屋敷p233 新p245
?おはぐろをして仲居仕事?p198 新p208
△「女という生きものは、みな一色のようでいて、これがちがう。 女に男なみの仕事をさせたときにちがってくるのだ」p235
 新p246
△役宅の内庭に咲く木槿(むくげ)p234 新装p245
※伏線:鬼平は〔網切〕の甚五郎の父の敵p233 新p244
◎与力:佐嶋忠介p218 新p229
◎同心:山田市太郎p223 新p234
◎同心:木村忠吾(ちゅうご)p228 新p239
◎同心:竹内(たけうち)孫四郎p231 新p243
◎おまさ(まさ) 父:〔鶴(たずがね)〕の忠助の〔盗人
 酒屋〕は〔法楽寺〕一味の盗人宿p214 新p226
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八 p220 新p231
◎密偵:伊三次(いさじ)p220 新p231
◎密偵:紋造p226 新p237
◎密偵:〔相模〕の彦十p227 新p238
§〔山彦(やまびこ)〕の徳次郎 まわり髪結い渡世。じつは
 〔網切〕一味p198 新p208
§おみね(みね) 徳次郎の女房。じつは〔法楽寺〕一味
 p198 新装p208
§万蔵 おみねの亡父p211 新p222
§〔網切(あみきり)〕の甚五郎p201 新p211
§〔佐倉(さくら)〕の吉兵衛 連絡(つなぎ)の吉つぁん
 p203 新p213
§〔名草(なぐさ)〕の嘉平 〔法楽寺〕一味p208 新p218
§〔法楽寺(ほうらくじ)〕の直右衛門 p212 新p218
§七五三吉(しめ) 〔法楽寺〕の引き込みp213 新p223
§〔乙畑(おつばた)〕の源八 おまさの元頭p215 新p226


[4―7 敵]寛政元年(1789)晩夏から晩秋
               『オール讀物』1970年05月号

◆三国峠 群馬県利根郡新治村と新潟県魚沼郡湯沢町境にある
 1,244m p236 新p236
◆高杉道場 p236 新p248
                        図会0605
◆越後塩沢 新潟県南西部 南魚沼郡p237 新p249
◆三俣 旅籠〔湯本屋〕 紫蘇の実入りのにぎりめしp238
 新装p250
★駿府城下 笠問屋〔川端屋〕彦兵衛p242 新p254
◆旅籠〔どんでんや〕 名古屋城下p242 新p254
☆呉服屋〔茶屋〕新四郎 日本橋南 1丁目p243 新p255
◆坊主の湯 p243 新p255
★材木商〔須田〕伊左衛門 上州沼田城下p244 新p256
◆春慶寺(しゅんけいじ 日蓮宗 墨・業平 2-14- 9) 岸井
 左馬之助が寄宿p250 新p262
◆如意輪寺(天台宗 墨・吾妻橋 1-22-14)p252 新p265
                        図会0610
◆如意輪寺門前の花屋 p252 新p265
◆目黒村 〔初鹿野〕一家の盗人宿p257 新p270
◆深川・熊井町 蕎麦屋〔翁屋〕 p259 新装p272
                       独案内32丁
Photo_117

◆上野山下・仏店 鰻屋〔大和屋〕 p260 新p273
                       独案内26丁
Photo_116
                        図会0533
◆小梅代地町 p264 新p278
◆業平橋 p264 新p278
◆西尾隠岐守(遠江・横須賀藩 3万5000石)下屋敷p265
 新p278
◆小梅村・真成寺(杉・梅里 1- 1- 1へ大11)p265 新p279
△三国峠の木立に蝉の声p218 新p250
△三国峠で山百合p218 新装p250
△三国峠で駒鳥の声 野鳥p218 新p250
◎同心:酒井祐助p254 新p267
◎同心:竹内孫四郎 p269 新p283
◎剣友:岸井左馬之助 亡父:佐倉の郷士p216新p248,
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p253 新p265
○富田梅右衛門 越後塩沢の町年寄。縮の仲買。70をこえて矍
  鑠。左馬之助の亡父の親友。p237 新p249
§与吉(よきち) 〔五井〕の亀吉の一人息子。25,6歳p2
  新p251
§◎〔大滝(おおたき)〕の五郎蔵 6尺余の巨漢。〔蓑火〕の
 薫陶をうけたp239 新p251
§〔蓑火(みのひ)〕の喜之助p241 新p253
§〔五井(ごい)〕の亀吉 〔蓑火〕の喜之助の元配下。
 〔大滝〕の五郎蔵とならび頭ででつとめを。p241 新p253
§〔牧原(まきはら)〕の富治 〔大滝〕の右腕p243 新p255 §千次郎 〔大滝〕の五郎蔵の配下p243 新p255
§福太郎 〔大滝〕の五郎蔵の配下p255 新p268
§嘉六 〔大滝〕の五郎蔵の配下〔坊主の湯〕小屋の番人p243  新p256
§〔小妻(こづま)〕の伝八 〔大滝〕の配下。押し込むと女
 を犯したp247 新p259
§〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛p253 新p265
§利兵衛 60がらみ。如意輪寺前の花屋亭主。〔大滝〕の配下
 p255 新p267
§〔己斐(こひ)〕の文吉 〔大滝〕のむかしなじみ。p256
 新p269
§〔初鹿野(はじかの)〕の音松p256 新p269
§〔舟形(ふながた)〕の宗平 〔初鹿野〕の盗人宿の番人
 p256 新p269
§為造 〔初鹿野〕の配下p260 新p272
§〔間取(まどり)〕の万三 p264 新p277


[4-8 夜鷹殺し]寛政元年(1789)6月から9月。
               『オール讀物』1970年06月号

◆鮫ケ橋 p273 新p287             図会0291
Photo_121
鮫ヶ橋 迎賓館から東宮御所の正門へ坂をくだる途中。右手に公園

◆本所 p273 新p287
◆浅草堂前 p273 新p287
◆加賀っ原 昌平橋北詰。おもんの殺害現場p274 新p288
                        図会0022
Photo_120
加賀ッ原 石丸電気ビル群と講武所稲荷社のあたり

◆三味線堀 夜鷹の殺害現場p274 新p288
Photo_118
三味線堀かいわい 清洲橋通り三味線堀市場あたり

◆善立寺(日蓮宗 戦災で足・梅田 1-26-10へ)境内 浅草
 夜鷹の殺害現場p274 新p288
◆浄蓮寺(浄土宗 台・入谷 1-12-21「正」静蓮寺)裏の庚申
 堂。夜鷹の死体p276 新p290          図会0537
Photo_119
上野駅坂本口からうぐいす通りの方向へ

◆軍鶏鍋〔五鉄〕三次郎 本所二ッ目橋p278 新装p292
                        図会0592
御輿が渡っているのが二ッ目の橋。その手前左が〔五鉄〕のはず

◆坂本の与助長屋 おまさの住まいp282 新p29
◆両国橋 p283 新装p298            図会0030
◆柳原土手 p283 新p298            図会0026
◆永代橋p284 新p298              図会0050
◆松平出雲守:下屋敷p287 新p301
◆唯念寺(真宗 台・元浅草 2-11- 3)p291 新p305
◆成就院(真言宗 台・上野 3-32-15)p292 新p306
◆法養寺(日蓮宗 大・池上 1-19-25へ明43)p293 新p307
◆下谷練塀小路p293 新p308
◆下谷長者町 煙草屋〔国分屋〕佐吉p296 新p311
◆仲御徒町 医師:福井昌貞p299 新p314
◆芝新銭座 表御番医:井上立泉p299 新p315
◆本郷菊坂の岡場所 〔玉屋〕のおせんp307 新p322
△粟田口国綱 2尺 2寸 9分p306 新p321
○亡父:宣雄p299 新p315
○妻女:久栄p275 新p290
◎密偵:〔相模〕の彦十 56歳p278 新p292
◎密偵:おまさ(まさ) 坂本の与助長屋p282 新p296
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八 p296 新p309
◎密偵:伊三次(いさじ)p298 新p309
○おもん 夜鷹。30歳を越えている。加賀っ原で殺害p273
 新p287
○おつね 夜鷹。浄蓮寺裏の庚申堂に死体。p276 新p290
@川田長兵衛貞俊 書物奉行 200石。51歳。一刀流。p294
 新p309
○のぶ 川田長兵衛の亡妻p295 新p310
○宗太郎 川田長兵衛の一人息子p295 新p310
○おせん 本郷・菊坂の岡場所〔玉屋〕の私娼。宗太郎と心中
 p307 新p322
○医師:福井昌貞 仲御徒町p299 新p314
○井上立泉 表御番医。芝新銭座p299 新p315

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2006.08.14

文庫 第3巻

より深く楽しむ
『鬼平犯科帳』細見

--項目リストの記号--
◆町・商店・橋・川・寺社など
★襲われた被害店
☆未遂店
△メモ(花・鳥・虫・刀剣など)
◎火盗改メ方
○人物
§盗賊
@剣客

文庫巻3
_3

[3-1 麻布ねずみ坂]寛政4年(1792)02月上旬
               『オール讀物』1969年04月号

◆麻布飯倉片町の町医者:中村宗仙p8 新p8
◆麻布鼠坂p12 新p12
◆正源寺(浄土宗 江東・永代1-8-8 )裏p15 新p15
◆深川石島町の船宿〔鶴や〕粂八p15 新装p16
◆京都・東寺境内で料理屋〔丹後や〕女将お八重p21 新p22
                       都p
◆植木屋・重八 飯倉片町。見張り所p27 新p28
◆上杉侯(治広。出羽置賜郡米沢藩。18万7000石)中屋敷番所
 p29 新p30
◆光照寺(西本願寺派 八王子市絹ヶ岡 3-8-1)p35 新p37
△按摩術『古今道引集』p9 新装p9
○妻女:久栄 p8 新p8
○町医:中村宗仙 見上げるほどの大男。62歳。p8 新p8
○お八重 26,7歳。東寺境内の料理屋〔丹後や〕お女将。p21
 新p21
○辻桃庵 宗仙の知人p25 新p26
○表御番医:井上立泉p19 新p20
◎同心:山田市太郎 30俵 2人扶持p8新p8
○山田同心の妻:初p13 新p14
○山田同心の末むすめ:みよ 7歳p12 新p13
○御家人:山川某 金貸し。山田同心へ 5両p12 新p13
◎同心:酒井祐助p19 新p20
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p15 新p16
◎密偵:〔相模〕の彦十p20 新p21
◎密偵: 升造p27 新p28
○太兵衛 両国の〔覗きからくり〕の見せ物師p18 新p19
○五平 中村宗仙方の下男p29 新p31
§〔羽沢(はねざわ)の嘉兵衛 両国で料亭を経営。香具師の
 元締p15 新p16
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p16 新p16
§〔白子(しらこ)屋〕菊右衛門 大坂の香具師の元締。
  新町橋東詰p18 新p19
§〔川谷(かわたに)〕の庄吉 〔白子屋〕の刺客p28 新p33
@§金子(かねこ)半四郎 平蔵暗殺を狙うp19 新装p19
@§井原惣市 〔雷神党〕。浪人くずれp19 新装p19
@§浪人:石島(いしじま)精之進 念流の道場(上州高崎)
 p15 新p15

350_3
石島浪人が念流道場を開いた高崎宿゜ 『中仙道分間延絵図』


[3-2 盗法秘伝]寛政5年(1793)春
               『オール讀物』1969年05月号

◆京都 華光寺p39 新p41

Photo_80
京・千本出水の華光寺山門

◆目白台の私邸p40 新p42
◆宇津谷峠 駿河p43 新p45
◆岡部宿 旅籠〔島や〕藤兵衛p49 新p51

350_11
宇津谷峠を西へ下った岡部宿

◆酒問屋〔升屋〕市五郎 遠州見附p46 新p48

350_4
見付宿 幕府道中奉行作製『東海道分間延絵図』
(注)酒問屋〔升屋〕のある多門小路は、左への折れ道3センチ
手前を左へ入る小路。
  
◆見附宿 西坂町p55 新p58
◆見附宿 旅籠〔なべ屋〕七郎兵衛p55 新p58
◆見附宿 〔多門小路〕p55 新p58

_360_8
(東海道筋の歩道に埋め込まれている多門小路の標板)

◆見附宿 旅籠〔大江戸屋〕 忠吾の宿p55 新p58
◆見附宿 問屋場p56 新p58
◆見附宿 料理屋〔鶴や〕p57 新p60
◆秋葉山p61 新p64
◆天竜川を越えて浜松に近づくp62 新p65

350_12
天竜川(『東海道名所図会』より)
◆遠州 植松村はずれp63 新p66
◆浜松の本陣 〔梅屋〕三郎左衛門p65 新p68

350_13
本陣のある浜松(『東海道分間延絵図』)
◆舞坂宿 旅籠〔みょうがや〕清兵衛p63 新p66
◆舞坂から浜名湖、新居から白須賀手前の汐見坂p71 新p74

350_5

△辛夷の白い花p44 新p46
△小鳥の囀鳴p44 新p46
△蝶が舞っているp74 新p78
○亡父:長谷川宣雄 京都(西)町奉行p39 新p41
    法名「日晴」p82 新p41
○妻女:久栄p39 新p41
○嗣子:辰蔵宣義21歳p40 新p42
○次男:銕五郎 長谷川正満の養子にp40 新p42
○長女、次女:ともに他家へ嫁いでいるp40 新p42
○剣友:岸井左馬之助p42 新p44
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p42 新p44
○老中:松平定信p39 新p41
○奉公人:酒問屋〔升屋〕市五郎 遠州見附p46 新pp48
○奉公人:忠六p60 新p63
○奉公人:おもよp60 新p63
§〔伊砂(いすが)〕の善八 老盗p48 新p50


[3-3 艶婦の毒]寛政5年(1793)春
               『オール讀物』1969年06月号

*平蔵48歳p78 新p82
◆白須賀(京へ55里)手前の汐見坂を出て八日目に京へ入る。
 p75 新p79

350_9
汐見坂をくだると白須賀宿。天保期の戸数613。旅籠27軒と。
幕府道中奉行作製『東海道分間延絵図』白須賀宿(白砂地の意)。

◆山科p77 新p81
◆日ノ岡p77 新p81
◆蹴上 p77 新p81
◆粟田口p77 新p81

350_10
『都名所図会』(以下同じ)

◆三条大橋 p77,101 新装p81

350_6
旅籠〔津国屋〕は橋右(東)詰から10丁ほど東へ行った右手。

◆三条・白川橋に近い 旅籠〔津国屋〕長吉p77 新p81
                    京・独案内148 丁
Photo_76

◆二条城p78 新p82
◆亡父:宣雄の墓 千本出水、華光寺(日蓮宗妙顕寺派末寺)
 p81 新p86
Photo_83
千本出水の華光寺本堂 史実では墓所はなく、葬儀のみ。

◆北野天満宮p82 新p86

Photo_81
兎忠は〔表駒〕から北野天神裏の〔紙庵〕までいざなわれた。

◆料亭〔俵駒〕 鴨川に面すp86 新p91 京・独案内247 丁

Photo_82

◆料亭〔紙庵〕 紙屋川ぞい・北野天満宮の裏。菜飯と田楽が
 売りものp88 新p92         京・独案内 384丁
◆絵具屋〔柏屋〕四郎助 釜座・下立売上ルp90 新p94
                    京・独案内 220丁
Photo_78

◆祇園町 茶屋p92 新p96
◆祇園の社(八坂神社)裏 茶屋〔千歳〕お豊p92 新p90
◆長楽寺p92 新p96
◆知恩院参道p94 新p99
◆伏見稲荷p96 新p101
◆真葛ケ原p99 新p104
◆高瀬川p101 新p106
◆長州屋敷p101 新p106
◆尾張・鳴海p106 新p110
◆料理茶屋〔五分五厘屋〕 誓願寺境内。お豊が茶汲女p107
 新p113                 京・独案内
Photo_79

◆烏丸五条下ル 絵具問屋〔松屋〕庄兵衛。〔柏屋〕の主家
 p108 新装p113         京・独案内

Photo_77

◆東寺の北がわにある百姓家p113 新p119

350_14
東寺

△「白玉餅」 糯米の粉をねった純白のねじり団子に砂糖をか
 けただけのものp92 新p97
○亡父:長谷川備中守宣雄p77 新p81
   (安永元年(1772)10月15日~2年(1773) 6月22日)
○妻女:久栄p91 新p96
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p75 新p79
○京都所司代:牧野佐渡守親成p77 新p81
 (承応 3年 1654 ~寛文元年 1661 )
◎京都西町奉行:三浦伊勢守p120 新p127
◎与力:浦部源六郎p94 新p99
◎与力:浦部源六郎の息:彦太郎p114 新p120
◎同心:和田貢p99 新p103
◎大坂町奉行所の同心:平山亀蔵p96 新p101
§お豊(とよ) 2代目〔虫栗〕の権十郎の妾。〔五分五厘屋〕
 での茶汲みに〔柏屋〕四郎助が惚れたp83 新p87
§〔男鬼(おおに)〕の駒右衛門 茶店〔千歳〕の老爺p96
 新p101
§〔千里(せんり)〕の富平 〔男鬼〕の駒右衛門の元頭p97
 新p102
§〔虫栗(むしくり)〕の権十郎 2代目。55歳。
 もとは〔岩滑(いわなめ)〕の浜造。p101 新p111
§〔氷室(ひむろ)〕の庄七 〔虫栗〕の手下p113 新装p119

[参考:HP掲示板 2004_01_15]


[3-4 兇剣] 寛政5年(1793)の晩春
              『オール讀物』1969年07月号
◆三条白川橋脇の旅籠〔津国屋〕長吉p126 新p132
◆愛宕山:京都の北西4里。鎮火の神p127 新p133

350_15
愛宕山(『都名所図会』)

◆愛宕山の社家へ一泊p127 新p133
◆愛宕山頂より50余丁をくだり、清滝川から試坂をこえると、
 愛宕社一の鳥居p127 新p133
◆鳥居ぎわに風雅な掛け茶屋〔平野や〕p127 新p133
 △鯉の洗い。そぎ身p124 新装p103
 △豆腐の田楽、鯉の飴だきp128 新p134
◆仇野p128 新p134
◆嵯峨・釈迦堂〔清涼寺〕p130 新p136  都・図会
◆五条橋西詰、高瀬川沿いの料理屋〔いけ亀〕p132 新p138
                    京・独案内147 丁
Photo_84

◆石清水八幡宮p152 新p159

350_16

◆歌姫越えして田辺へp155 新p162
◆祝園村p160 新p167

350_17
祝園村(『都名所図会』)

◆祝園村・常念寺に宿泊p161 新p168   都・図会
◆大泉の大庄屋で酒造業:渡辺喜左衛門p166 新p174
△粟田口国綱 2尺 2寸 9分余の大刀。p190 新装p199
△嵯峨野で雲雀が高らかに鳴く 野鳥p128 新p135
○亡父:宣雄p125 新p131
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p124 新p130
◎西町奉行所の与力:浦部彦太郎p136 新p131
○お妙 浦部彦太郎の]むすめ。
 母は美人で蒔絵師:門池太四郎の次女p143 新p149
◎西町奉行:三浦伊勢守(正子 800石)p125  新p131
◎大坂町奉行所の同心:稲垣鶴太郎p174 新p182
◎辻村陣屋の代官:松岡作惣治p200 新p
◎剣友:岸井左馬之助 p197 新p207
○むすめ:およねp137 新p144
○町医:中村宗仙p136 新p142
○お八重 〔白子屋〕の菊右衛門の妾p135 新p142
§〔高津(こうづ)〕の玄丹 60超。大坂・高津・五右衛門町
 に住む香具師の元締。道頓堀川の東、下大和橋の南たもとに
 「讃岐・金毘羅出船所・諸国御宿」の看板をかがげた宿屋
 〔出雲屋〕丹兵衛。雲州・松江の浪人あがりp135 新p141
§〔猫鳥(ねこどり)〕の伝五郎 〔高津〕の配下p131
 新装p138
§〔牛滝(うしたき)〕の紋次 〔闇鴨〕の吉兵衛の実弟
 p132 新装p138
§〔闇鴨(やみがも)〕の吉兵衛 平蔵が斬殺p133 新p139
§〔白狐(びゃっこ)〕の谷松 〔高津〕の配下p143 新p150
§〔大門(おおもん)〕の常八p147 新p154
§〔鯨(くじら)〕の源吉 のちに鬼平の密偵p202 新p212
§針屋〔槌屋(つちや)〕助八p205 新装p
§@大河内(おうこうち)一平 一刀流達人。大和郡山の浪人
 p153 新p160
§〔白子(しらこ)屋〕菊右衛門 新町橋東詰の香具師の元締
 p135 新p141
○おだい 料理屋〔白子屋〕の女将でその女房p148 新p155
§〔川谷(かわたに)〕の庄吉p149 新p
§〔桑名(くわな)〕の新兵衛 〔白子〕の右腕p212
 新装p222x
§女賊お豊(とよ)p2-9 新p220


[3-5 駿州・宇津谷峠] 寛政5年(1793)初夏
               『オール讀物』1969年08月号

◆袋井の宿場の旅籠〔六文屋〕伊兵衛p214 新p224
◆浜松p215 新p225
◆鈴鹿峠p215 新p225
◆関宿p215 新p225
◆天竜川を10余里さかのぼって秋葉神社。大登山秋葉寺p215
 新装p225
350_24
明治20年ごろの地図。天竜市は2005年に浜松市へ合併
350_18
秋葉山(『東海道名所図会』)
↓秋葉神社詣でのリポート
6月3日までスローダウン
◆気田川p215 新p225
◆下総国印旛郡臼井p218 新p228
Photo_85
印旛沼周辺 赤○=臼井 緑○=佐倉
江戸期にもっとも近い明治20年ごろの地図
◆押上・春慶寺p218 新p229
春慶寺と岸井左馬之助
◆本所・高杉道場 p218 新p229        図会0605
◆印旛沼p223 新p233
◆掛川宿p226 新p236
◆中山峠p226 新p237
◆金谷の旅籠〔松屋〕忠兵衛p226 新p237
             (『五街道細見』〔松屋〕忠兵衛)
◆大井川の渡しp228 新p238

350_19
◆島田宿p228 新p239
◆阿知ヶ谷p228 新p239
◆藤枝の本陣:村松富士之助p237 新p248
 (『街道細見』は青嶋治右衛門)
 (駿河・田中4万石、本多家の城下町つづき)
◆岡部 旅籠〔吉見屋〕p239 新p250
◆宇津谷峠p239 新p250
350_20
宇津谷峠(『東海道名所図会』)
350_21
『東海道分間延絵図』右端=峠の東下・宇津谷村

◆岡部川p243 新p254
◆岡部 桂島から朝比奈の山村へp243 新p255
★府中(静岡市)の薬種屋〔神崎屋〕佐兵衛方p244 新p255
350_22
駿府(静岡市)城下 今川以来でさすがに規模が大きい
幕府道中奉行作製『東海道分間延絵図』(部分)
△袋井を出ると田圃で蛙が唄っているp224新p234
△宇津谷峠で夏鶯が鳴きわたる。野鳥p251 新p262
△宇津谷峠の〔十団子〕p251 新p262
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p215 新p225
◎剣友:岸井左馬之助p214 新p224
§〔臼井(うすい)〕の鎌太郎 48歳p218 新p228
 宿帳には相州小田原〔加納屋〕清吉とp221 新p231
§〔二俣(ふたまた)〕の音五郎 刺殺されるp231 新p235
§藤枝・野道の小間物屋の女房:おしげp234 新p243
§〔稲荷(いなり)〕の徳治 〔空骨〕の配下p244 新p255
§〔空骨(からぼね)〕の六兵衛と妾おもん p244 新p255


[3-6 むかしの男] 寛政5年(1793)年初夏
               『オール讀物』1969年09月号

◆宇津谷峠p254 新p266
◆興津宿p275 新p288
350_23
興津宿 戸数300余件 問屋場は東町に。
幕府道中奉行作製『東海道分間延絵図』(部分)
◆目白台p254 新p266
◆雑司ヶ谷・鬼子母神(日蓮宗 豊・雑司ケ谷 3-15-20)
  p254 新p266
398
図会0398
◆門前茶店〔みょうがや〕p254 新p266
◆護国寺 (新義真言宗豊山派 文:大塚 5-40- 1)図会0395
 p261 新p269
◆門前茶屋〔よしのや〕 西青柳町の子育稲荷隣p261 新p269
★吉原〔国田屋〕の歌浜の手引きで近藤勘四郎が金を強奪逃亡
 p269 新p282                 図会0568
◆四谷の組屋敷p272 新p285
◆大塚から駒込、本郷へp276 新p289
◆根津権現(文:根津1-28-9)p276 新p289    図会0470
◆総門前料理茶屋〔日吉屋〕p276 新p289
◆料理茶屋〔日吉屋〕のすじ向かいの菜飯屋p276 新p289
◆巣鴨の庚申塚p277 新p290           図会0409
◆板橋宿p277 新p290              図会0411
◆滝野川村p277 新p290
◆王子稲荷p277 新p290             図会0492
◆岩屋弁天p277 新p290
495
図会0495
◆浅草橋に近い旅宿〔武蔵屋〕伊之助p290 新p304
△水鶏が鳴いている。p262 新p274        図会0562
○亡父:宣雄p258 新p270
○妻女:久栄 41歳。18歳で平蔵の妻に。処女喪失17歳p256
 新p267
○長男:辰蔵p272 新p269
○幼女:お順 6歳p273 新p286
◎与力:佐嶋忠介p274 新p287
◎同心:木村(うさちゅう)忠吾p254 新p266
◎同心:山田市太郎p274 新p287
◎同心:酒井祐助 柳剛流の免許皆伝p274 新p287
◎同心:小柳安五郎p279 新p292
◎同心:竹内孫四郎p279 新p292
○目白台の屋敷の用人:松浦与助p256 新p268
○目白台の屋敷の中間:鶴造47歳 p214 新p266
 ほかに中間 3人 p272 新p284
 鶴造を戸板にのせてかついだ 4人の中間の 1人はどこから?
○目白台の屋敷の門番:亥作p270 新282
○目白台の屋敷の若党:井上武助p272 新p284 ほかに若党 2人。○目白台の屋敷の下女:さわp274 新p286 ほかに下女 2人。
 新装p284
○@剣友:岸井左馬之助p254 新p266
○久栄の父:大橋与惣兵衛 200俵。平蔵より32歳年長の老剣友
 p257 新p270
○お順の実母:おふじp273 新p286
○表番医:井上立泉p273 新p286
○徳川綱吉 五代将軍p261 新p273
○生母:桂昌院 護国寺建立 p261 新p273
○遊女:歌浜 吉原〔国田屋〕p269 新p282
○老中:松平定信p291 新p282
§@近藤(こんどう)勘四郎 浪人。久栄のかつての男p257
  新p269
§おすめ 〔霧〕の七郎の義母。〔みょうがや〕を詐称p288
 新p301
§〔霧(なご)〕の七郎 〔小川や〕梅吉実弟p288 新装p301 §〔野槌(のづち)〕の弥平p273 新p286
§〔虫栗(むしくり)〕の権十郎p289 新p302
§〔高津(こうづ)〕の玄丹p289 新p302

つぶやき:
小説では長谷川平蔵の屋敷は目白台になっているが、史実による
と、目白台にあったのは先手弓の3組の組屋敷であった。
Photo_86
平蔵が組頭をつとめた弓の第2組のそれは、地図の赤く塗った家々
の最右端の家群れであった。
池波さんが平蔵の屋敷を目白台と記憶したのは『大武鑑』の記述に
よるようだ。[火盗改メの役宅]をお読みいただきたい。

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2006.08.11

文庫 第2巻

より深く楽しむ
『鬼平犯科帳』細見

--項目リストの記号--
◆町・商店・橋・川・寺社など
★襲われた被害店
☆未遂店
△メモ(花・鳥・虫・刀剣など)
◎火盗改メ方
○人物
§盗賊
@剣客

文庫巻2
_2

[2-1  蛇の眼]寛政3(1791)年の初夏
              『オール讀物』1968年08月号

◆本所・源兵衛橋(後の枕橋 源森橋)北詰
 蕎麦屋〔さなだや〕庄兵衛p7 新p7      図会0611

611
右端の源森川河口に架かるのが源兵衛橋

◆ここで大盗〔蛇〕の平十郎とすれちがう。p8 新装p7
◆春慶寺 押上村(日蓮宗 墨・業平2-14-9)p7 新p7
 岸井左馬之助が寄宿。
◆中ノ郷(中ノ江と書く)・瓦町p7 新p7     図会0606

606

◆〔さなだや〕のうしろは水戸家・下屋敷p11 新p11
◆成願寺(正:成就寺。天台宗 明治40に江・平井 1-25-33)
 p12 新p13
◆裏の百姓家に住む〔白玉堂〕主人・紋蔵p12 新p13
 本郷の顔役〔三の松〕に平蔵の暗殺を依頼
◆日本橋・高砂町北端〔御印判司…井口与兵衛〕p17 新p17
                       独案内 9丁

Photo_53
江戸の印判師の店サンプル

 浜町堀の川水をへだてた対岸は久松町、橘町p17 新p17
◆菓子舗〔布袋屋〕 隣家。名代「衝羽根だんご」p317 新p32
◆堺町、葺屋町の〔芝居町〕 p24 新装p25   図会0032
◆三ッ俣河岸道から長井能登守(1000石。蠣殻町。
美濃・高須藩 の中屋敷内)屋敷 p25 新p26
◆愛宕権現(港・愛宕 1- 5- 3)門前〔井筒〕の茶汲女おその
 p27 新p28                 図会0068
◆芝・新銭座に住む表御番医師・井上立泉 p27 新p29
◆西の丸下・松平越中守定信の屋敷 p29 新p30
◆目黒不動(天台宗 竜泉寺 目・下目黒 3-20-26)
 p31 新p32                 図会0239
◆目黒不動堂に近い威得寺(現在はない)p35 新p36
◆目黒不動堂前〔茶めしや〕p35 新p36

Photo_54
茶めし屋サンプル

◆行人坂(目黒区下目黒 1- 1 )p36 新装p38  図会0232
◆外神田・佐久間町二丁目 俗に「お灸横丁」p37 新p38
◆湯島裏坂 p41 新p43            図会0452
★道有屋敷 下男下女1 6人、執事 3人みな殺しp46 新p48
△茄子の香のものに溶き芥子 p59 新p62
△金魚売りの声。物売りp22 新p23
○亡父:宣雄p28 新p29
○妻女:久栄p28 新p29
@剣友:岸井左馬之助p7 新p7
○表御番医師:井上立泉p27 新p29
○老中:松平越中守定信p28 新p30
○徒士目付:村田銕太郎昌敷を寄場奉行にp29 新p30
                           図会0052

052_1
右手の向こうが人足寄場が創立された石川島

◎与力:佐嶋忠介 p29 新p31
○針売り:おろく(説明)p12 新p14
○法眼:千賀道栄 24歳。先々代道有、先代道元p17 新p17
○千賀家の下女・おもとp24 新p25
○千賀家の門人の中年医師・大崎杏庵p47 新p
○印判師:井口の隣の竹細工所〔今津屋〕季助p39 新装p40
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎 才槌頭。小男。46歳
 p8 新p8
 大坂西横堀本町印判師・井口林右衛門一人息子p38 新p40
§〔蛇〕の平十郎の妾:お妙p34 新p36
§紋蔵。飯倉の唐物屋〔白玉堂(はくぎょくどう)〕店主
 p12 新p13
§〔志度呂(しどろ)〕の金助 35歳p20 新p20
§〔片波(かたなみ)〕の伊平次 40歳 夜鷹そばp20 新p20
§〔駒場(こまんば)〕の宗六 30歳。金庫破りp20 新p20
§〔鶉(うずら)〕の福太郎 25歳。「牝誑(めたらし)」
 p20 新p21
§〔蛇〕の平十郎の盗人宿の主:久兵衛p20 新p21
§「お灸横丁」長屋の老盲人由造 井口の元内弟子p37 新p38§座頭・彦の市(ひこのいち)p12 新p13
§〔三の松(さんのまつ)〕 本郷の顔役p13 新p13
§平蔵暗殺を狙った金子(かねこ)半四郎 p13 新p13
§〔上蚊野(かみがの)〕の乙五郎p15 新p15
§〔簑火(みのひ)〕の喜之助p18 新p19
§天野(あまの)大蔵 浪人くずれの盗賊p41 新p43
§おその 愛宕権現門前の茶や〔井筒〕の茶汲女p27 新p28


[2-2 谷中・いろは茶屋]寛政3(1791)年晩夏。
               『オール讀物』1968年09月号

◆天王寺(感応寺 日蓮宗 台・谷中 6- 2- 4)p61 新p64
                         href="http://otonanonurie.image.coocan.jp/2006/03/post_2.html">図会0467

Photo_59
明治中期の谷中・天王寺(『風俗画報・新撰東京名所図会』)

◆谷中・いろは茶屋 天王寺門前p61 新p64_up_1

Photo_58
〔いろは茶屋〕(『歳点譜』を彩色 塗り絵師:西尾 忠久)

◆寛永寺(天台宗 台・上野桜木 1-14-11)p61 新p64
                        図会0459
◆芝・神明宮(飯倉神明 港・芝大門 1-27- 7)p62 新p65
                        図会0063
◆芝・神明前〔まつむら〕の「うさぎ饅頭」p62 新p65
◆谷中の寺町が本郷へ下ろうとい善光寺坂p70 新p74
 *数珠屋〔油屋〕乙吉 p71 新p74

Photo_57
数珠あつらえ所のサンプル

◆いろは茶屋への八軒町と茶屋町p73 新p77
◆清水門外の役宅北側の堀川沿いの道を飯田町p77 新p81
                        図会0019
◆水道橋から外神田p77 新p81         図会0020
◆外神田から湯島へp77 新p81         図会0452
◆不忍池から根津 p77 新p81         図会0457
◆根津から善光寺坂p77 新p81
◆一乗寺(日蓮宗 台・谷中 1- 6- 1)横路p77 新p83
◆上聖寺(日蓮宗 台・谷中 1- 5- 3)p80 新p84
★浩妙寺(架空) 280両余p83 新p88
◎同心:木村忠吾(24歳)p62 新p65
◎同心:小柳安五郎p63 新p66
◎同心:酒井祐助p81 新p85
◎密偵:小房(こぶさ)の粂八p84 新p89
○いろは茶屋〔菱屋〕の娼婦・お松p61 新p64
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎 処刑ずみp63 新p66
§武州・川越の大店の主 じつは〔墓火(はかび)〕の秀五郎
 p65,73 新装p69
§数珠屋の乙吉(おときち)と定八p70 新装p74
§〔天神(てんじん)〕の文治 〔墓火〕の秀五郎の配下
 p73新p76
§伊佐蔵 〔墓火〕の秀五郎の配下p73新p76
§〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛p73 新p76


[2-3 女掏摸お富]寛政3年(1791)の夏の陽ざし
               『オール讀物』1968年10月号

◆巣鴨の三沢仙右衛門宅p91 新p96
◆王子権現(北・王子本町 1- 1-12)p91 新p96 図会0489
◆中山道往還(岩ふじ街道は岩ぶち街道。日光御成道)上富士
 p92 新p97                 図会0476
◆加州侯(加賀藩 102万 2千石)巣鴨染井下屋敷p92 新p97
◆上富士前p92 新p97
◆駒込から俵坂p92 新p97
◆飛鳥山p92 新p97               図会0487
◆巣鴨追分の笠屋の女房p93 新p98       図会0408
◆御用聞・文治郎 日本橋・鉄砲町p94 新p99
★茶問屋〔長井屋〕利兵衛 大伝馬町p94 新p99
                       独案内47丁
Photo_56

◆料理屋〔一文字屋〕 神田明神下p94 新p99  図会0447
◆加賀っ原 p94 新装p99           図会0022
★〔松坂屋〕安蔵 浅草・諏訪町p95 新p101
◆浅草観音の境内p95 新p101          図会0505
◆行人塚前(箭弓稲荷社の境内のうち)p97 新p102
◆中仙道・追分p97 新p102
◆一色丹後守(2000石)下屋敷p97 新p103
 *寛政3年時において、丹後守を称したものはいない。
◆浅草観音や湯島天神のお札 p99 新p106    図会0452
◆麻布・宮下町p102 新p108
◆中仙道・板橋宿で古着屋p103 新p108      図会0411
◆巣鴨原町p106 新p113
◆根津権現(文・根津 1-28- 9)p106 新p113   図会0470
◆根津権現の盛り場と総門前の茶屋と岡場所p106 新p113
◆茶店 菜飯ととうふ田楽p107 新p113     独案内20丁
◆上野広小路p107 新p113            図会0456
◆料理茶屋〔若松〕 p109 新装p115
◆千駄木の元根津・権現山 p108 新装p114    図会0472
◆水戸屋敷(35万石。小石川御門外)の裏道p110 新p117
◆板橋宿 p111 新装p118
◆桝形横丁(現;東京服飾専門学校)p111 新p118
◆子育て稲荷(現;文・千石4丁目)の前p113 新p119
◆佃島(石川島)の人足寄場 p115 新装p122   図会0052
◆九段坂p117 新p124              図会0019
◆市ケ谷御門p117 新p124
◆左内坂p117 新p124
◆市ケ谷八幡神社(新・市谷八幡15)p117 新p124 図会0338
◆市ケ谷八幡神社の岡場所と左内坂p117 新p124
◆市ケ谷田町p118 新p127
◆浄るり坂p120 新p127
△白薩摩の夏羽織、袴p77 新p102
△根津権現の境内で蝉の声p108 新p115
△銀製の団扇かんざしp104 新p110
□長谷川平蔵:46歳。火盗改メ長官(本役)在任 2年 9か月目。○亡父:宣雄p91 新p96
○亡母:園p91新p96
○久栄:妻女p90 新p95
◎同心:木村忠吾p90 新p95
◎御用聞き:文治郎 日本橋・鉄砲町p94 新p99
○三沢仙右衛門p91 新p96
○長谷川家の老僕:九五郎p91 新p96
○茶問屋〔長井屋〕利兵衛 p94 新p99
○茶問屋〔松坂屋〕安蔵p95 新p101
○市の爺さん 元掏摸p103 新p109
○笠屋の亭主:卯吉p98,104 新p103
○谷中いろは茶屋の娼妓:お松p90 新p95
§元掏摸:お富p98 新p103
§掏摸の元締:〔霞〕の定五郎・お長夫婦p100 新p106
§〔狐火〕の虎七 2代目〔霞〕の定五郎p102 新p108
§〔岸根〕の七五三造p105 新p111


[2-4 妖盗葵小僧] 寛政3年(1791)初夏から翌4年へ1年
          がかりの事件(史実は3年初夏に解決)
               『オール讀物』1968年11月号

◆深川・石島町 船宿〔鶴や〕粂八p123 新装p130
◆永久橋p126 新装p133             図会0035 href="http://otonanonurie.image.coocan.jp/2006/02/0036.html">図会0035
◆鎧の渡しp126 新装p133            図会 0040
◆江戸橋際の木更津河岸 p126 新装p133  図会0036
◆袋物問屋〔吉野屋〕治兵衛 日本橋万町p127 新p134
                    独案内328,329 丁

Photo_60
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(注)日本橋万町には袋物問屋はない。治兵衛としいう店主もいない

★和漢筆墨所〔竜淵堂京屋〕善太郎 通 4丁目p127 新p134
                      独案内 311丁
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◆深川・富岡八幡宮の境内茶屋p134 新p142    図会0572
◆浅草・観音p135 新p143            図会0505
◆諏訪町、駒形堂の前、並木町通りから雷門を望む茶屋町
 p137 新装p144
◆絵馬屋〔平六〕p137 新p145
◆待乳山聖天宮 聖観音宗(台・浅草 7- 4- 1)p139 新p146
                        図会0567                        
◆山谷堀p139 新p146              図会0566
◆浅草・新鳥越p139 新p147
◆源兵衛橋(枕橋)の北詰の蕎麦〔さなだや〕p141 新p146
                        図会0611
◆浅草・田原町二丁目の畳職・市兵衛の次男p143 新p151
★乾物問屋〔小田原屋〕新助 小日向水道町p147 新装p156
                       図会0384
◆乾物問屋〔伊豆屋〕専右衛門 神田旅籠町p149 新p157
★薬種問屋〔丸屋〕彦之助 新黒門町p153 新p160
★巣鴨本村の島田十左衛門p154 新p162
★硝子細工所〔千切屋〕忠造 芝神明前p155 新装p164
                      独案内 455丁
Photo_64
href="http://otonanonurie.image.coocan.jp/2006/02/0063.html">図会0063
★白粉紅問屋〔村田屋〕勘兵衛 通旅籠町p157 新p166
                       独案内42丁
Photo_65

◆桑原主膳が[加役]の火盗改メ 四谷塩町の自邸を役宅に。
 p158 新p167
★料亭〔高砂屋〕利兵衛。筋違御門外。50両。p159 新p167
                       独案内19丁
Photo_66

図会0022 ◆亀戸天神(江東・亀戸 3- 6- 1)p159 新p168  図会0590 ◆料亭〔玉屋〕喜八 亀戸天神前 p159 新p168 独案内15丁 Photo_67

★小間物屋〔日野屋〕文吉 上野池之端仲町p167 新p177
                      独案内 353丁
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◆上野不忍池p168  新p177           図会0457
◆小間物屋〔松葉屋〕彦八 〔日野屋〕文吉の女房おきぬ実家
 p168 新p177
◆〔日野屋〕の隣 骨董〔尚古堂鶴屋〕佐兵衛p171 新p180
☆傘問屋〔花沢屋〕五郎兵衛 神田佐久間町 3p181 新p191
                      独案内93,4丁
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◆〔花沢屋〕の向い:藤堂和泉守の上屋敷 後:佐竹右京太夫
 と板倉主計頭上屋敷p186 新p197
◆上野仁王門前町・拝領屋敷p182 新p193
◆上野・池之端仲町通 文具屋〔閑静堂〕p183 新p193
◆忍川新土手p186 新p196
◆湯島裏坂p186 新p196             図会0452
◆堀丹波守屋敷p186 新p197
◆御成街道p186 新p197
◆八軒町p186 新197
◆佐久間町 3丁目p186 新p197
△井上真改 2尺 3寸余p190 新p200
△紙の弥次郎兵衛売りの声。物売りp140 新p147
△貸本屋 双子の着物にめくら縞の前かけ。p165 新p174
△空洞の柱で客の声を聞く。仕掛け。p123 新p130
○妻女:久栄p145 新p153
◎与力:佐嶋忠介p157 新p166
◎同心:酒井祐助p146 新p154
◎同心:今井助次郎 負傷ののち死亡p192 新p203
◎密偵:小房の粂八p123 新p130
@剣友:岸井左馬之助p153 新p162
○表御番医師:井上立泉p181 新p191
○袋物問屋〔吉野屋〕治兵衛p127 新p134
○和漢筆墨所〔竜淵堂・京屋〕善太郎p127 新p134
○〔京屋〕善太郎の女房・お千代p125 新p133
○〔京屋〕の手代:幸次郎p128 新p136
○〔京屋〕の老女中:お浜p135 新p143
○戸田内記用人:小沢孫兵衛 屋敷:青山p129 新p135
○畳職:市兵衛p143 幸次郎の兄:庄吉p161 新p170
○乾物問屋〔小田原屋〕新助 内儀:さとp147新p156
○〔小田原屋〕のむすめ:おみな(14歳)p147 新p156
○〔小田原屋〕親族代表:乾物問屋〔伊豆屋〕p149 新p157
○薬種問屋〔丸屋〕彦之助p152 新p160
○〔丸屋〕の女房:お吉p152 新p160
○巣鴨本村の島田十左衛門p154 新p162
○十左衛門の息子の妻p154 新p163
○硝子細工所〔千切屋〕忠造p155 新p164
○〔千切屋〕の妻女、むすめ、下女p155 新p164
○白粉紅問屋〔村田屋〕勘兵衛p157 新p166
○〔村田屋〕のむすめ:お才p157 新p166
○筋違御門外の料亭〔高砂屋〕利兵衛p159 新p167
○〔高砂屋〕の女房:おきさ(27歳)p159 新p168
○〔高砂屋〕の料理人:伊三次p159 新p168
○おきさの実家:料亭〔玉屋〕安七p159 新p168
○〔玉屋〕の料理人:吉太郎p159 新p168
○小間物屋〔日野屋〕文吉p167 新p177
○〔日野屋〕の女房:おきぬp168 新p177
○〔日野屋〕の番頭:与兵衛p174 新p184
○おきぬの実家 小間物屋〔松葉屋〕彦八p168 新p177
○名古屋の水茶屋〔扇や〕の茶汲女:しのぶp177 新p187
○小野川一座の座頭:小野川千之介p176 新p186
○傘問屋〔花沢屋〕五郎兵衛p181 新p194
○〔花沢屋〕の手代卯三郎p184 新p194
○〔花沢屋〕のお小夜(17歳)おみつ(15歳)p185 新p195
§〔赤観音(あかかんのん)〕の久兵衛p144 新p153
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p150 新p159
§葵(あおい)小僧 p154 新p163
§骨董屋〔尚古堂・鶴屋(つるや)〕佐兵衛 芸名・芳之助
 p171 新p180
§〔鶴屋〕の隠居:天野(あまの)大蔵 p172 新p181
§貸本(ほん)やの亀吉p165 新p174
§配下:金ケ崎の松平p181 新p191
§乞食の竹造 p186 新p196


[2-5 密(いぬ)偵]寛政3年(1791)初冬(12月)
               『オール讀物』1968年12月号

◆下谷坂本町 3丁目の一膳飯屋〔ぬのや〕弥市p19 新p207

536
                        図会0536
◆英信寺(浄土宗 台・下谷 2- 5-14)p198 新p209
◆奥州・日光街道道筋 p206 新p214
◆麹町 4丁目の蕎麦や〔瓢箪屋〕佐右衛門p204 新p215
◆玉姫稲荷(台・清川 2-13-20)p210 新p221   図会0557
◆浅草山谷の玉姫稲荷の裏手の畑地 p210,218 新装p221
◆両国の盛り場p211 新p223           図会0030
☆線香問屋〔恵比寿屋〕長兵衛 小網町 3 p211 新p223
                      独案内 475丁
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1_2
(注)線香問屋の多くは薬種問屋の兼業である。しかし小網町のようなやや外れた
商業区だと専業店もあったろう。小網町には図版の3店のみ。
〔恵比寿屋〕の屋号の線香問屋は『買物独案内』にのし掲出されていない。

◆東両国の菜飯や〔明石屋〕p212 新p224    独案内20丁

Photo_74
(注)『買物独案内』に広告を出しているのはこの〔女川(めがわ)と、
   当巻2の第1話の項に引用した〔めがわなめし〕の2店のみ。
   零細な多くの菜めし屋は広告料を惜しんだのであろう。
◆今戸の本意寺(「正」本竜寺 真宗 台・今戸 1- 6-18)
 p214 新装p225
◆山谷堀 p214 新p226             図会0566
◆非人溜から新鳥越橋p215 新p226
◆田町から入谷田圃 p215,6 新装p227      図会0568

568

◆上野山下の〔魚半〕ですっぽんp217 新p229   図会0533

5331

◆坂本裏町から上野山下の寺院が並ぶ道をぬけp221 新p233
◆外神田から昌平橋、柳原の土手と橋本町へp221 新装p233
                        図会0026
◆浜町堀の高砂橋、住吉町の裏河岸…竈河岸p221 新装p233
◆竈河岸道に奈良茶漬が看板の〔巴〕p221 新p233
◆通旅籠町の自身番p222 新装p233
◆水野壱岐守(上総市原郡鶴牧藩 1万5000石)下屋敷p223
 新p235
 *ただし、水野家が安房北条より移封されたのは、文政10年。 それまでは直轄領?
◆入江橋p227 新p239
◆浜町堀p227 新p239
◆三つ俣p227 新p239              図会0035
◆行徳河岸p227 新p240             図会0036
◆稲荷堀p228 新p240
△つけ木売り 物売りp206 新p217
◎火盗改メ長官・堀帯刀(天明6年の春 )なかなかの腕きき
 p198 新p209
◎与力:佐嶋忠介p199 新p210
◎同心:山田市太郎p221 新p232
◎同心:酒井祐助p225 新p236
◎密偵:一膳飯屋〔ぬのや〕弥市 30男。伊三郎と改名。昔は
 〔青坊主〕p196 新装p208
○おふく:弥市の女房 25歳。女ざかりp197 新p208
○おみよ:弥市夫婦の娘  4歳p新p208
○清蔵:〔ぬのや〕の使用人p197 新p208
○おさい:小女p197 新p208
○八百屋の伊助p206 新p218
§〔夜兎(ようさぎ)〕の角右衛門 p199 新装p210
§〔乙坂(おとさか)〕の庄五郎 30男。〔夜兎〕の角右衛門の 元配下p197 新p210
§由松 〔乙坂〕の庄五郎の手下p211 新p234
§〔荒金(あらがね)〕の仙右衛門p198 新p 209
§〔縄(なわ)ぬけ〕源七 40男。〔荒金〕の仙右衛門の配下
 p199 新装p210
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p221 新p233


[2-6 お雪の乳房]寛政4年(1792)晩秋
                 オール讀物1969年02月号

◆芝・横新町 煙草屋〔しころや〕又兵衛p232 新p244
◆金杉通り 寿雲寺(現在はない)裏p237 新p249
◆浅草田原町 1丁目 足袋屋〔つちや〕善四郎p234 新p246
◆田町 3丁目 蕎麦屋〔まきや〕の小僧が使いp237 新p249
◆寿命稲荷(現在はない?)p237 新装p250
◆新堀端の龍宝寺門前 しる粉屋〔松月庵〕p239 新p252
◆谷中 いろは茶屋:お松p239 新p252      図会0467
◆芝神明前〔まつむら〕の「うさぎ饅頭」p240 新p252
                        図会0063
◆深川石島町 船宿〔鶴や〕の〔小房〕の粂八p245 新p258
◆芝浜 魚上場。喜太郎p244 新p258
◆上野山下p248 新装p261            図会0533
◆金杉橋p249 新p262
◆門跡前p252 新装p265             図会0526
◆田町 薩州下屋敷前p253 新p266
◆品川宿p253 新p266              図会0102
◆辻の札p253 新p266
◆飯屋〔錦や〕 名代:蜆汁p254 新p267
◆芝松本町 明樽問屋〔大黒屋〕金次郎p258 新p272
Photo_75
(注)池波さんには珍しく、実在の店を盗賊に狙わせたが、未遂なので
   気ょをゆるめたとも推察。
◆赤羽根橋p258 新p272             図会0075
◆増上寺p258 新p272              図会0061
◆功運寺 聖坂をのぼり左がわp259 新p273    図会0083
 *実は聖坂をのぼると右がわ。
 (曹洞宗 移転:中野・上高田 4-14- 1)
◆三田 5丁目または三田台 松平紀伊守(信道。または信彰。
 丹波・郡亀山藩。 5万石)下屋敷の塀。p260 新p274
◆小田原 笠屋〔湊や〕p261 新p275
◆有馬(筑後・久留米藩。21万石)屋敷辻番所p261 新p276
△栗飯、とうふの汁、甘鯛の味噌漬けp236 新p249
○妻女:久栄 p243 新装p256
○養女:お順p243 新p256 母親:おふじ
○表御殿医:井上立泉p245 新p256
◎与力:佐嶋忠介p256 新p269
◎同心:木村忠吾p239 新p251
◎同心:山田市太郎35歳。p252 新p266
◎同心:佐藤p256 新p269
◎同心:竹内孫四郎p256 新p269
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p245 新p258
◎密偵:〔相模〕の彦十p255 新p266
◎密偵:吉松p245 新p266
@剣友:岸井左馬之助p246 新p259
○およし 〔鈴鹿〕の又兵衛の亡妻p234 新p246
○足袋屋〔つちや〕善四郎 およしの実弟。40男。独身
 じつは〔鴨田(かもだ)〕の善吉p234 新p246
○お雪 〔鈴鹿〕の又兵衛の娘 18歳p233 新p245
○おかね 足袋屋〔つちや〕の飯炊き婆p138 新p251
○谷中いろは茶屋の娼妓:お松p239 新p252
§〔鈴鹿(すずか)〕の又兵衛 異名〔川獺〕。60歳p232
 新p244
§〔梅原(うめばら)〕の伝七 〔鈴鹿〕の右腕p233 新p245
§〔簑火(みのひ)〕の喜之助p232 新p244
§〔夜兎(ようさぎ)〕の角右衛門p232 新p244
§〔葵(あおい)小僧〕p233 新p245
§〔墓火(はかび)〕の秀五郎p239 新p252
§〔野槌(のづち)〕の弥兵衛p245 新p268


[2-7 埋蔵金千両] 寛政4年年(1792)末から翌年初
                 オール讀物1968年03月号

◆千駄ヶ谷・立法寺(現在はない?)裏p269 新p284
◆千駄ヶ谷八幡宮(鳩森八幡神社 渋・千駄ヶ谷 1- 1-24)
 p269 新p284                   図会0297
◆八幡宮の向うの井伊侯下屋敷p269 新p284
◆大番町 医者:辻桃庵p270 新p285
◆武州小金井 貫井橋 p275 新p291     図会0357
(注)富士の前で、玉川上水に架かっているのが貫井橋

◆橋の南の地蔵堂p275 新p291
Photo_94
江戸近郊図 上の青○=貫井村 下方緑○=左から千駄ヶ谷、新宿
中ほどは大宮八幡宮

◆信州・上田城下p276 新p292
◆飯倉片町 指圧師:中村宗仙p278 新p294
◆芝新銭座 表御番医:井上立泉p280 新p296
◆上州 新町p288 新p304
◆倉ヶ野p288 新p304

350_2
倉賀野宿 幕府道中奉行作製『中仙道分間延絵図』

◆中山道 柳瀬川p288 新p304

350_1
左:岩鼻 中;柳瀬川 幕府道中奉行作製『中仙道分間延絵図』
◆板橋宿p289 新p306
◆内藤新宿p289 新p306             図会0290

◆新宿 めし屋〔伊勢や〕p292 新p309
◆高円寺p292 新p309
◆大宮八幡宮(杉・大宮 2- 3- 1)p292 新p309  図会0354
◆柳窪p292 新p309
◆鈴木新田p293 新p311
〇亡父:宣雄p280 新p296
◎与力:佐嶋忠介p298 新p
◎同心:山田市太郎p294 新p310
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p273 新p289
◎密偵:伊助p294 新p310
〇表御番医:井上立泉p280 新p296
〇医者:辻桃庵 大番町p270 新p285
〇指圧師:中村宗仙 飯倉片町p278 新p294
§〔小金井(こがねい)〕の万五郎 備前・岡山浪人:
  太田万右衛門p273 新p288
〇妾:おけい 24歳p268 新p283
§〔須川(すがわ)〕の利吉 小間物屋〔加納屋利兵衛〕
 p284 新p300

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2006.08.09

文庫 第1巻

より深く楽しむ
『鬼平犯科帳』細見

--項目リストの記号--
◆町・商店・橋・川・寺社など
★襲われた被害店
☆未遂店
△メモ(花・鳥・虫・刀剣など)
◎火盗改メ方
○人物
§盗賊
@剣客

文庫巻1
_1_1

[1-1  唖の十蔵]天明 7年(1787)の春から
               『オール讀物』1968年01月号

◆光照寺 浄土宗(切絵図誤記。「正」光照院)p7 新p7
 (台・清川 1- 8 tel.3872-8487)新鳥越町4丁目
◆奥州街道p7 新装p7
◆山谷堀p7 新装p7               図会0566
◆千住大橋 p7 新装p7             図会0547
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◆小間物屋〔越後屋〕助次郎 新鳥越町四丁目p10 新p10
◆御厩河岸 p10 新装p10           図会0520
◆居酒屋〔豆岩〕岩五郎 御厩河岸・三好町角p10 新p10
◆東両国の問屋 p15 新装p16         図会0030
◆加賀っ原 神田・北詰。p16 新装p16     図会0022
  むかし、松平加賀守の屋敷があったための命名。
◆「加賀ッ原」の北側にある茶漬屋〔小川や〕 p17 新p17
                       独案内22丁
◆組屋敷 牛込矢来下(史実は牛込山伏町)p17 新p17
◆芝神明宮(港・芝大門 1-27- 7)p18 新p18  図会0063
◆門前の茶問屋〔亀屋〕吉之助p18 新p18   独案内50丁
★小石川・春日町の薬問屋〔長崎屋〕勘兵衛p22 新p23
◆押上村 日本橋から1里余p23 新p23
◆亀戸 p23 新p24
◆天神川 p23 新p24             図会0590
◆斎藤摂津守(三安。小姓組番頭。6000石)下屋敷裏が百姓:
 喜右衛門宅p23 新p24
◆東両国の小間物屋〔日野屋〕円蔵p25 新p25独案内354丁

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◆目白台の長谷川邸p27 新p28
◆清水門外の役宅p27 新p28
◆本所・三ッ目 元の長谷川邸p27 新p28
◆柳島の妙見堂(法性寺 日蓮宗 墨・業平 5- 7- 7)
                p29 新p30  図会0602
602
◆門前の蕎麦屋〔小玉庵〕p31 新p32
◆柳島橋p32 新p34              
◆堀左京亮(越後蒲原郡村松(安田)藩。 3万石)下屋敷。
                      p34 新p35
◆王子稲荷(北・岸町 1-12-26)p41 新p43   図会0492
◆王子稲荷の裏参道 料理屋〔乳熊屋〕p41 新p43
◆三本杉橋p41 新p43
◆愛宕山下の水茶屋p42 新p44         図会0068
◆大川橋(吾妻橋)p44 新p46         図会0611
◆深川の仙台堀p45 新p47
△鬼平の3尺余の鉄鞭(てつむち)p43 新p45
△乳熊屋への出動は、平蔵は荷馬を引いてp41 新p43
◎堀帯刀 500石?『寛政重修諸家譜』1500石p9  新p9
◎長谷川平蔵(42歳) 400石p27 新p28
 小肥りの、おだやかな顔貌で笑うと右の頬にふかい笑くぼ
                      p27 新p29
○妻女:久栄p47 新p49
◎与力:佐嶋忠介p10 新p10
◎同心:小野十蔵(30歳) 虚無僧に変装p7 新p8
◎同心:竹内孫四郎p32 新p33
○仲人:先手組与力・岡嶋四郎兵衛p18 新p19
○お磯 小野十蔵の女房。実家:茶問屋〔亀屋〕p17 新p18

Photo_35

○お磯のひとりむすめ:おゆみp17 新p18
○下女:おこうp17 新p18
◎密偵:居酒屋〔岩豆(まめいわ)〕岩五郎
p10 新p10
○助次郎の女房:おふじp24 新p26
○おふじのむすめ:お順p29 新p30
○お常 愛宕山下の水茶屋の茶汲女p15 新p16
○押上村の百姓:喜右衛門p23 新p24
○小間物屋〔日野屋〕円蔵p25 新p25
§下総無宿(しもうさむしゅく)の助次郎 弥平の配下
p8 新p8
§父:伊助。〔野槌〕の弥平の配下p21 新p21
§〔野槌(のづち)〕の弥平 料理屋〔乳熊屋〕清兵衛
p10 新p10
§〔小川(おがわ)や〕梅吉 〔野槌〕の弥平の配下
                       p16 新p16
§粂(くめ) 〔野槌〕の弥平の配下p33 新p34


[1-2 本所・桜屋敷]天明8年(1788)小正月
               『オール讀物』1968年02月号

◆横川に架かる法恩寺橋(墨・石原 4~太平 1)p48 新p51
◆津軽越中守上屋敷(信明。陸奥・弘前(津軽)藩。10万石)
                      p49 新p52
◆南割下水 津軽越中守上屋敷の裏通からp49 新p52
◆柳島橋 p49 新p52             図会0602
◆土橋 南割下水p50 新p53
◆長谷川家の元屋敷 本所三ッ目入江町鐘楼前。p51 新p54
◆法恩寺(日蓮宗 墨・太平 1-26-16)p52 新p55図会0605
605b_1
◆目白台 長谷川家屋敷p51 新p54
◆高杉銀平の道場 横川ぞい出村町p52 新p55  図会0605
◆出村の桜屋敷 田坂家p55 新p56
◆春慶寺(日蓮宗 墨・業平 2-14- 9)p54 新p57
◆門前茶屋〔ひしや〕 p60 新p64
☆呉服問屋〔近江屋〕清兵衛 日本橋本町p62 新p66
                       独案内342丁
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◆松井町の岡場所p65 新p69
◆二ッ目橋の軍鶏料理屋〔五鉄〕p66 新p70   図会0592
592_1
御輿が渡っているのがニッ目の橋。その手前左に〔五鉄〕が
あるはずだが、(0592をクリックした)拡大絵では---

◆料理〔八百半〕 万町p70 新p74
◆一ッ目橋、二ッ目橋、三ッ目橋p84 新装p90  図会0581
△鬼平 1尺5寸の十手p77 新p80
△寒鴉 野鳥p52 新p55
△一羽の鳶 野鳥p85 新p89
◎堀帯刀(1500石。小説は 500石)前任者p49 新p52
◎与力:佐嶋忠介p49 新p52
◎与力:村松忠之進p80 新p
◎同心:竹内孫四郎p49 新p52
◎同心:酒井祐助 妻からお順がもらい乳p71 新p76
@高杉銀平(50歳をこえている)佐倉近在の出p52 新p55
 *長谷川平蔵は19歳で入門。23歳ごろp52 新p55
@谷五郎七 高杉道場の中年の門人p60 新p64
@剣友 岸井左馬之助(43歳)p54 新p57
  背が高く、がっしりした体躯で精悍な風貌p54 新p
  佐倉に近い郷士の家の出p60 新p
○田坂直右衛門 出村の10代目の草分名主p53 新p56
○§ふさ 隣の桜屋敷の孫むすめ(当時18歳)p53 新p56
○長谷川伊兵衛宣安 五代目p56 新p59
○長谷川平蔵宣雄 伊兵衛宣安の末弟p51 新p54
○  〃十太夫 宣雄の次兄p56 新p60
○長谷川平蔵宣以の母親…園
 巣鴨村の大百姓・三沢仙右衛門の次女p56 新p59
○平蔵の義母…波津。27歳まで縁談なしp57 新p60
○平蔵の修理…伯父p56 新装59
○永倉正武 宣安の次男が養子へp56 新p59
○永倉亀三郎 縁者。長谷川家の養子にとp59 新装p62
○三沢仙右衛門p56 新p59
○10代将軍:家治 平蔵が御目見p63 新p67
◎密偵:岩五郎(まめいわ)p49 新p52
○相模の彦十(50をこえた)p65 新p69
◎日本橋・鉄砲町の御用聞き:文治郎p69 新p73
○田代主膳 3000石p55 新p58
§〔小川(おがわ)や〕梅吉 〔野槌〕の弥平の配下
                          p49 新p51
§〔小房(こぶさ)〕の粂八 〔野槌〕の弥平の元配下
p49 新p52
§@服部角之進 ふさの夫。御家人p61 新p65


[1-3 血頭の丹兵衛]天明8(1788)年10月
               『オール讀物』1968年03月号

*平蔵が5カ月ぶりに清水門外の役宅へ。
★旅籠〔ふせや〕半蔵 武州・熊谷宿p90 新装p95
★鼈甲小間物問屋〔和泉屋〕幸吉 下谷上野町p90 新p95
                      独案内 38丁
Photo_38

★目黒の谷山村の豪農p90 新p96
★〔吉野屋〕千助 岡崎城下p91 新p97
★紙問屋〔万屋〕彦左衛門 麹町 3丁目p92 新p97
                     独案内79~81丁
◆料理屋〔宇治橋や〕 浅草並木町p96 新p101 独案内18丁
◆三島宿p96 新p101 新装p103
★書籍商〔丸屋〕徳四郎 芝口 2p98 新p103  独案内26丁
◆藤枝宿p99 新p104
◆島田宿 5丁目旅籠〔紋十〕p97 新p103

Photo_41

江戸期の島田宿の東海道筋 右:藤枝
北側(上)緑○=本陣 南側(下)赤○=旅籠〔紋十〕

Photo_42

部分拡大
(島田市教育委員会作成)

◆〔川越役所〕p99 新p104
◆代官橋 三島宿p101 新p107
◆大井大明神 三島宿p101 新p107

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島田宿(部分)幕府道中奉行製作
[東海道分間延絵図]より
折れた道の前方、上左端に大井大明神

◆〔くりぬきや〕 三島宿宮小路p102 新p108
◆煙草や〔三倉や〕三島 7丁目裏。大久保川端p108 新p114
△薩た峠の麓の茶店〔柏や〕 八手の白い花p118 新p124
◎与力:天野甚造p110 新p115
◎同心:酒井祐助 柳剛流の免許p99 新p104
◎同心:山田市太郎p110 新p
◎同心:竹内孫四郎p110 新p115
◎同心:小柳安五郎p110 新p115
◎〔小房〕の粂八p87 新p92
○松平定信(天明 7~寛政 5(1793)年老中)p90 新p95
◎前任者:大崎源四郎p91 新p96
○こう 紙問屋〔万屋〕の次女。18歳p93 新p98
§〔血頭〕の丹兵衛(60歳)p89 新94
§〔簑火〕の喜之助(66歳)p118 新p124



[1-4  浅草・御厩河岸]寛政元年(1799)の夏から秋
              『オール讀物』1967年12月号

◎長谷川平蔵(44歳)p153 新p160
 「50歳まで」と左馬之助が断じる。p154 新p164
 史実:天明 7年(1787) 9月19日~翌8年(1788)4月28日
   火盗改メ 助役
 小説:この間は大崎源四郎(架空)[血頭の丹兵衛]p88
 史実:堀帯刀秀隆が留任
 史実:天明 8年(1788)10月2日~寛政 7年(1795)5月16日
    再任、本役

◆御厩の渡p122 新p129             図会0520

520

◆居酒屋〔豆岩〕岩五郎 三好町角p122 新p130
◆浄念寺 (浄土宗 台・蔵前 4-18-11)p128 新p135
                         図会0525
◆目黒不動(目・下目黒 3-20-26)p129 新装p136 図会0239
◆線香問屋〔醒井屋〕甚助 京橋西紺屋町p131 新p139
                      独案内473 丁
Photo_39

☆醤油酢問屋〔柳屋〕吉右衛門 本郷 1p137 新p145
                   独案内 442,443 丁
Photo_43
(注)池波さんは、被害にあう店は、町名と屋号を
   注意ぶかく合成した

◆回向院(浄土宗 墨・両国 2- 8-10)前p140 新p148
                         図会0582

582

◆竪川p140 新p148
◆二ッ目橋p141 新p149             図会0592
◆甲州・石和 〔いすか〕の喜左衛門本拠p143 新p151
◆下谷新寺町 卯三郎の住まいp145 新p153
△泥鰌鍋 豆岩の郷里の料理p134 新p141
△浄念寺の境内の木立で蝉 p128 新p135
△役宅の庭に虫の声。昆虫p155 新p163
◎与力:佐嶋忠介(52歳)p142 新p148
◎堀帯刀 前任の火盗改メp142 新p150
◎密偵・岩五郎 35.6歳p123 新p130
@剣友:岸井左馬之助(44歳)p153 新p162
○お勝 岩五郎の女房41歳。p123 新p130
○連れ子:宇吉13歳。紙問屋〔大和屋〕丁稚奉公p123 新p130
○おじゅん 岩五郎とお勝のむすめp123 新p130
○お八百 お勝の母親。盲目p123 新p130
○弥吉 高輪北町の大工。お勝の前夫p140 新p
§卯三郎 岩五郎の父親。越中・伏木の生まれ。
 〔中尾(なかお)〕の治兵衛配下から独立p129 新p137
§〔海老坂(えびさか)〕の与兵衛p135 新p143
§彦蔵 浄念寺の寺男。〔海老坂〕配下p128 新p134
§〔布引(ぬのびき)〕の九右衛門p142 新p150
§〔いすか(いすか)〕の喜左衛門p143 新p151
§〔真泥(まどろ)〕の伊之松 〔いすか〕一味p144 新p152


[1-5  老盗の夢]寛政元年(1789)の初夏から暮れ
               『オール讀物』1968年04月号

◆宿屋〔藤や〕源吉 50男。五條橋・東詰p156 新p165

350_7
五条大橋(『都名所図会』)
◆瓜生山ふもと 京都北方p157 新p166
◆一乗寺村 p158 新装p167

350_8
一乗寺村(『都名所図会』)

◆茶屋〔杉野や〕 愛宕郡山端。高野川ぞいp101 新p170

722_1
山端(やまはな)の麦飯茶屋(『都名所図会』)

◆若狭街道p161 新p170
◆武州・蕨の旅籠〔井関や〕p162 新p171
◆さつた峠p162 p172
◆信州・上田 p165 新p174
◆草津の宿 p167 新p177
◆宿屋〔丸屋〕仙太郎 日本橋・十軒店p168 新p178
                           図会0013
◆〔松寿院〕門前の花屋 ただし〔寿松院〕p169 新p
◆菓子舗〔茗荷屋〕の「五色おこし」 下谷新黒門町
                    p169 新装p179
                      独案内 213丁
☆蝋燭問屋〔三徳屋〕治兵衛 四谷御門外p174 新p184
                      独案内171 丁
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◆麹屋横丁(新・新宿 1丁目東ぞいの地)長屋p176 新p186
 座頭の彦の市の住まい
◆天徳寺(浄土宗 港・虎ノ門 3-13- 6)門前町替地
                     p178 新p189
◆谷中・くびふり坂〔長遠寺〕(現存しない)p177 新p187
 天王寺前から千駄木。途中の龍谷寺前の坂[くびふり坂]
 (『谷中・くびふり坂』 新潮文庫)p197
 龍谷寺(日蓮宗 台・谷中 4- 2-35)
 隣・大通寺(切絵図誤植:「正」本通寺 (法華宗 台・谷中  4- 2-23)
◆貸座敷〔玉や〕弥六 四谷・伝馬町 1丁目p178 新p188
                       独案内18丁
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◆尾張さま(中納言 61万9500石)裏 市ヶ谷p179 新p189
◆居酒屋〔豊島〕 鎌倉河岸p181 新装p191   図会0017
◆板新道(多町 2丁目と司町 2丁目間の新道)p181 新p192
◆九段坂 p184 新p195             図会0019
◆旗本:竹本主水正(架空)屋敷 p184 新p195
◎〔小房〕の粂八 鎌倉河岸で味噌おでん屋台店p162 新p172
○宿屋〔藤や(ふじや)〕源吉 50男。元〔蓑火〕の喜之助の配下
 女房:おきさ。p156 新p165
○とよ 山端の茶屋〔杉野や〕の茶汲女。大女p159 新p170
○お幸 武州・蕨の宿屋の女主。〔簔火〕の喜之助の妾。大女。                     p162 新p171
○故・伊与造 お幸の亭主。蝋燭問屋〔三徳屋〕の通い番頭。
                      p175 新p
○おもん お幸のむすめ。p162 新p171
○〔松屋〕伊左衛門 三条柳馬場。p188 新p199
○山伏:黒沢坊 p188 新p199
§〔簔火(みのひ)〕の喜之助 67歳。p156 新p165
§〔伊賀(いが)〕の音五郎 火あぶりの刑
p157 新p166
§お千代 〔伊賀〕の音五郎の女房p157 新p166
 のち〔簔火〕の喜之助の情婦。京都・瓜生山谷間の墓に。
§〔血頭(ちがしら)〕の丹兵衛p162 新p172
§〔前砂(まいすな)〕の捨蔵 〔夜兎〕の角右衛門配下
                        p170 新p179
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p172 新p181
§〔野槌(のづち)〕の弥平p172 新p181
§〔印代(いしろ)〕の庄助 30男。〔野槌〕の弥平配下
                        p173 新p183
§〔火前坊(かぜん〕権七 30男。〔野槌〕の弥平配下
                       p173 新p183
§〔岩坂(いわさか)〕の茂太郎 〔野槌〕の弥平配下
                       p173 新p183
§貸座敷〔玉や〕の亭主・弥六 四谷伝馬町 1丁目
 〔野槌〕の弥平配下p180 新p188
§〔小川(おがわ)や〕梅吉p173 新p183
§座頭:彦の市(ひこのいち) 麹屋横丁の長屋
                       p174 新p184

[1-6  暗剣白梅香]寛政2年(1790)初春
               『オール讀物』1968年05月号

◆会津侯(陸奥会津郡会津。28万石)中屋敷p190 新p201
◆松平陸奥守(仙台藩。62万石)下(上)屋敷p190 新p201
◆汐留橋 p190 新装p201            図会0058
◆脇坂(竜野藩。 5万1000石)上屋敷p190 新p201
◆汐留川p190 新p201
◆浜御殿p190 新p201
◆江戸湾p190 新p201
◆芝新銭座 表御番医師井上立泉 長男・玄庵p190 新p201
◆掘割川の小橋p191 新p202
◆脇坂屋敷の辻番所p192 新p203
◆駒込村 p193 新p204
◆王子権現社(北・王子本町 1- 1-12)へ通じる道を西へ
               p193 新装p205  図会0489
◆根津権現(文・根津 1-28- 9)門前料理茶屋〔釘ぬきや〕
               p195 新装p206  図会0470
◆日蔭町通り日比谷稲荷(港・新橋 4-13- 5)p198 新p209
                        図会0065

065

◆深川石島町 船宿〔鶴や〕利右衛門p199 新p210
◆鎌倉河岸p199 新p211
◆本多(伯耆守正寛。駿河国益津郡田中藩。 4万石)上屋敷
 (神田橋外)の中間p201 新装p213
◆扇橋p202 新p214
◆小名木川 p202 新p214            図会0586
◆大川p203 新p215
◆神田川p203 新p215              図会0020

020

◆昌平橋の北詰の湯島横町の菓子舗〔近江や〕p204 新p215
                        図会0022
 「羽衣煎餅」久栄の好物。p204 新p216   独案内202 丁

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◆池の端仲町〔浪花や〕の「白梅香」p206 新p217
◆入谷田圃p207 新p218
◆上野不忍池p207 新p219            図会0457
◆本石町三丁目の蝋問屋〔葮屋〕専右衛門p207 新p218
                      独案内165 丁
◆〔丸太橋〕の与平次p207 新p219
◆上野広小路 p209 新装p222          図会0456
◆新黒門町の鰻屋〔春木や〕p210 新p222    独案内27丁
◆春慶寺 日蓮宗(墨・業平 2-14- 9)押上村p211 新p223
◆小川町p211 新p223
◆一ッ橋御門外の火除地p212 新p224       図会0018
◆扇橋代地p215 新p227
△刀の銘柄の記述なしp191 新p
△田螺とわけぎのぬたp202 新p214
△白魚と豆腐の小鍋立てp221 新p234
○妻女:久栄 p204 新装p216
◎与力:天野甚造 p209 新装p218
◎同心:酒井祐助p206 新装p218
◎密偵:〔小房(こぶさ)〕の粂八p199 新装p210
◎@剣友:岸井左馬之助 p203 新装p214
○亡父:長谷川宣雄 p190 新装p201
○井上立泉 表御番医  200俵。p190 新装p201
○井上玄庵 立泉の長男。p190 新装p201
○〔鶴や〕利右衛門 深川石島町の船宿の主。じつは森為之介。 
60がらみp203 新p214
○おみち 〔鶴や〕利右衛門の女房。40歳前後p215 新p214
○菓子舗〔近江や〕の内儀p205 新p216
○宗太郎 蝋問屋〔葮屋〕専右衛門の婿。本石町 3丁目p207
 新装p218
○植木屋・甚右衛門p194 新p205
§@金子(かねこ)半四郎 住居・駒込村。38歳p193 新p204
○金子七平 p208 新p220
§〔三の松(
さんのまつ)〕平十 根津権現門前盛場を束ねる
                           p195 新p206
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p201 新p212
§〔亀穴〕(かめあな)の政五郎 〔蛇〕の平四郎の軍師
                        p201 新p212
§〔丸太橋(まるたばし)〕の与平次 深川の顔役p207
                        新p219
§〔白子(しらこ)〕の菊右衛門 大坂堺筋通北久宝寺町の
  顔役p209 新p221


[1-7  座頭と猿]寛政2(1790)年梅雨のあがった夏
               『オール讀物』1968年06月号

◆愛宕下の表御番医師:牧野正庵p224 新p237
◆四谷・麹屋横丁 座頭:彦の市p224 新p237
◆四谷御門外 蝋燭問屋〔三徳屋〕治兵衛p224 新p237
                      独案内 171丁
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◆麻布・飯倉 3丁目 唐物屋〔白玉堂〕紋蔵p225 新p238
◆愛宕権現(港・愛宕 1- 5- 3)門前の茶屋p226  新p239
                        図会0068

◆本所・押上村 線香職人p226 新p239
◆芝の北新網の裏長屋p227 新p240
◆柴井町の蕎麦屋〔東向庵〕p232 新p246
◆浅草鳥越〔松寿院〕門前花屋(「正」寿松院)p233 新p247
◆塩町p237 新p251
◆理性寺(法華宗 大正 3に杉・永福 3-56-29)p238 新p251
◆三十間堀p245 新p259
◆浜町堀の医師・千賀道有p246 新p260
 大川の中州から本町までの堀。川口橋、組合橋、小川橋、
 高砂橋、栄橋が架かっていた。
◎同心:酒井祐助p252 新p266
◎町廻同心:渡辺寅之助p251 新p265
§〔簔火(みのひ)〕の喜之助 67歳p224 新p237
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p225 新p238
§小間物行商の徳太郎 25歳〔尾君子小僧〕の異名をもつ
 〔夜兎(ようさぎ)〕の角右衛門の配下の腕っ利き
                             p230 新p243
§唐物屋〔白玉堂(はくぎょくどう)〕紋蔵 麻布飯倉 3丁目
                             p225 新p238
§〔野槌(のづち)〕の弥平p228 新p241
○お常 愛宕山・門前の茶屋の茶汲女。p228 新p241
§〔前砂(まいすな)〕の捨蔵 〔夜兎〕の角右衛門配下
                             p233 新p247
§座頭:彦の市(ひこのいち) 麹屋横丁〔蛇〕の平十郎配下
                             p222 新装p235
○おその 彦の市の妾。愛宕山門前の茶屋の茶汲女。
 元亭主・線香突きの房五郎。27歳p223 新p236
○与助 おそのの父親。北新網裏長屋。50すぎp227 新p240
§〔夜兎(ようさぎ)〕の角右衛門p240 新p247
§〔五十海(いかるみ)〕の権平p242 新p256
○牧野正庵 表御番医師。愛宕下。 150俵p224 新p237
○お沢 牧野正庵妻。蝋燭問屋〔三徳屋〕姉。p225 新p239
○蝋燭問屋〔三徳屋〕治兵衛 四谷御門外p224 新p237


[1-8  むかしの女]寛政2年(1790)晩夏
               『オール讀物』1968年7月号

◆石川島の人足寄場p255 新p270         図会0052
◆築地の海p256 新p271
◆佃島 p256 新p271               ◆船松町の渡し場と火の見櫓p257 新p272          図会0051
href="http://http://otonanonurie.image.coocan.jp/2006/02/0051.html">図会0051

05c1

◆清水門外p259 新p275
◆入江町p261 新p276
◆浅草菊屋橋p262 p278
◆新寺町 仏具商〔万屋〕幸助p263 新p278
                      独案内326 丁
◆本所四ッ目の裏長屋〔ねずみ長屋〕〔仙台堀〕のおろく住居
                     p264 新p279
◆堀留町 醤油酢問屋〔山崎屋〕大番頭=藤蔵p264 新p280
                      独案内 439丁
                              図会0011

◆本町 1丁目 扇問屋〔近江屋〕番頭=徳太郎p264 新p280
                       独案内 389丁
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◆花川戸 料理屋〔うろこ亭〕兼右衛門p265 新p280
◆仙台堀p265 新281
◆大伝馬町 木綿問屋〔大丸屋〕元手代・万吉。入婿後仁兵衛
            p267  新装p282  独案内 461丁
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図会巻0008
◆柳橋 料亭〔梅川〕p267 新p283       独案内 3丁

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◆亀井町p267 新p283
◆深川黒江町 料理屋〔丸竹〕p267 新p284
◆深川茂森町p269 新p285
◆鉄砲洲の松平遠江守(摂津尼崎藩 4万石)屋敷p270 新p286
◆深川末広町の石置場p270 新p286
◆十万坪埋立地p270 新p286
◆平井新田p270 新p287
◆鉄砲町p275 新p291
◆船宿〔鶴や〕 石島町p276 新p292
◆塩河岸 p276 新装p292              図会0012            
012
(注:↑のオレンジ色をクリックして、大画面の右端中央の[塩河岸」]
に注目)
◆深川・藤ノ棚 専光寺裏…亀久橋東詰p279 新p295
◆専光寺(架空)p279 新p295
◆茶屋〔釘ぬきや〕 根津権現門前。p283 新p299 図会0470
◆砂村新田p287 新p304
◎同心:酒井祐助p284 新p301
◎同心:山田市太郎p284 新p301
◎密偵:〔小房〕の粂八p276 新p292
◎密偵:〔相模〕の彦十 p277 新p293
◎〔鉄砲町〕の文治郎 御用聞きp274 新p291
◎@剣友:岸井左馬之助p262 新p277
○松平定信 老中p256 新p271
○〔仙台堀〕のおろく 針売り。52歳p258 新p273
○おもん 針売りの婆あp264 新p275
○伊七 おもんの元亭主。古着屋p269 新p284
○お松 おもんのむすめ。深川黒江町の料理屋〔丸竹〕の女中。                     p269 新p284
○虎松 お松の亭主。漁師p269 新p285
○伝五郎 虎松の仲間。漁師p270 新p286
○相馬因幡守(祥胤よしたね 陸奥宇多郡中村 6万石)
                     p272 新p288
○船宿〔鶴や〕利右衛門夫婦p276 新p292
§@井原惣市 〔雷神党〕の首領。無外流p271 新p287
§@千葉 〔雷神党〕p272 新p288
§@中瀬 〔雷神党〕p272 新p288
§〔羽沢(はねざわ〕の嘉兵衛 両国一帯の香具師元締
                        p282 新装p298
§駒造 〔羽沢〕の嘉兵衛の子分p282 新p298
§〔三の松(さんのまつ)〕平十p282 新p299
§〔蛇(くちなわ)〕の平十郎p289 新p305

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2006.08.08

〔あきれた奴〕の配慮

『鬼平犯科帳』でぼくがベスト5に入れている一編が、文庫巻8に収録されている[あきれた奴]
太宰 治の[走れメロス]を連想させ、男同士の信義と約束を守ることの大切さを、みごとに描いている。
中学の教科書に載せたいほど。

ところで、時間と手間をすごくかけた盗賊検索リストを、当ブログにアップしながら、面白い発見があった。

[あきれた奴]に登場する盗人3人
〔鹿留しかどめ)〕の又八
その又八へ甥の〔雨畑あまばた〕の紋三を紹介し、
手助けを頼んだ〔八町山はっちょうやま〕の清五郎

オレンジ色の文字をクリックで、3人の生地が読みとれる。

〔八町山〕の清五郎
 山梨県南高麗郡鰍沢(かじかざわ)十谷(じゅっこく)

〔雨畑〕の紋三
 山梨県南高麗郡早川町雨畑

田舎における叔父・甥の関係だから、2人の生地の距離がそれほど離れていてはおかしい。
十谷温泉から道なりに雨畑渓谷まで5里(20キロ)ってところ。
もちろん、どちらも交通がきわめて不便な土地---だが、池波さんは若いときに踏破していると想像できる。
Photo_34
明治20年ごろに作製された山梨県の地図(部分)
上の赤○が十谷 国道52号からそうとう深く山あいに入る。
下は雨畑。こちらも渓谷をかなり入る。

そして、 〔鹿留〕の又八
 山梨県都留市鹿留(ししどめ)

又八は〔蓑火(みのひ)〕の喜之助の下で鍛えられてからひとり働きに。
〔八町山〕の清五郎は〔夜兎(ようさぎ)〕の角右衛門のところから独り立ち。

で、2人は気があっていっしょにお盗めをしたというが、ともにの甲斐国育ち、同じ国ということも、池波さんは意識していたろう。

つぶやき:
ここまで裏読みすると、小説の面白さ、池波さんの周到さがしっかり汲みとれるといえようか。
『鬼平犯科帳』は、深く読めば読むほど、上質の昆布を噛んでいるように滋味がにじみでてくる。

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2006.08.07

盗賊通り名検索あ行

盗賊「通り名(呼び名)」索引

・あ行から、わ行まで、50音順に配列。
・(橙色)のひらがなの「通り名」をクリックで本稿へリンク。
・江戸期の「郡」は(こおり)か(ごおり)か、その県・市の
 教育委員会や郷土史家の教えを俟つ。
・お気付きの誤謬は遠慮なく書き込み欄へ。

行 ★=首領
 〔相川あいかわ]の虎次郎  [24-1相川の虎次郎]
  甲府市の古府中             p130新p121
〔葵小僧あおいこぞう  [2-3 妖盗葵小僧]
   実在した盗賊。ただし逮捕は早かった。
  尾張(名古屋)の役者の子        p123 新p130
 〔青田あおた〕の文四郎  [11-5 密告]p215 新p217
  〔伏屋〕の紋蔵の配下
  *下総国葛飾(かつしか)郡小金牧野村
   (千葉県流山市青田)
 〔青坊主あおぼうず) 〕の弥市 [2-5 密偵] p200新p211 
  *摂津国東成(ひがしなり)郡または西成郡の布屋村
   (大阪市城東区か西淀川区の布屋) 
 〔赤尾あかお )〕の清兵衛  [14-6 さむらい松五郎]
   口合人。上州・高崎          p252 新p260
  *武蔵国入間(いるま)郡赤尾村
   (埼玉県坂戸市赤尾)
〔赤観音あかかんのん〕の久兵衛
                [2-4 妖盗葵小僧 ]
  *陸奥国白川郡薄木           p144 新p153
   (福島県東白川郡薄木の赤観音で知られる馬頭観音)
〔赤堀あかぼり〕の嘉兵衛 [22-7 座頭・徳の市]
  本拠=名古屋              p212 新202
  *伊勢国三重郡赤堀村
   (三重県四日市市赤堀)
 〔朝熊あさくま〕の伊三次 [9-3 泥亀]p111 新p116
  *伊勢国渡会(わたらい)郡朝熊村
   (三重県伊勢市朝熊町)。同名の山の麓に朝熊神社
  伊三次いさじ)の年譜
伊三次(いさじ)が見たのが発端
 〔朝熊あさくま〕の宗次  [22-2 夜鴉]p53 新p51
  〔鎌屋〕富蔵の乾分
  *伊勢国渡会(わたらい)郡朝熊村
   (三重県伊勢市朝熊町)
 〔穴原あなはら〕の与助  [20-7 寺尾の治兵衞]
   〔寺尾〕の治兵衛の盗人宿番      p279 新p289
  *岩代国会津(あいづ)郡穴原
   (福島県南会津郡館岩町穴原温泉)
 〔雨隠れあまがく 〕の鶴吉 [11-7 雨隠れの鶴吉]
   〔釜抜き〕の清兵衞の配下       p265 新p277
  *武蔵国江戸日本橋室町2丁目
〔雨乞いあまご〕庄右衛門 [7-1 雨乞い庄右衛門]
    58歳                p7 新p7
  *甲斐国山梨(やまなし)郡横根村
   (山梨県南巨摩(みなみこま)郡身延町横根中)雨乞岳
 浪人くずれ・天野あまの大蔵[2-1 蛇の眼]
   のちの〔蛇〕の与兵衛を仕込む     p41 新p43
  *不明
 〔雨畑あまばた〕の紋三郎 [8-2 あきれた奴]
   〔生駒〕の仙右衛門の元配下      p85 新p86
  *甲斐国南巨摩(みなみこま)郡雨畑村
   (現・山梨県南巨摩郡早川町雨畑)名硯の産地。
〔雨引あまびき〕の文五郎 [9-1 雨引の文五郎]
    33歳。異名〔隙間風〕。矮躯     p7 新p7
    元〔西尾〕の長兵衛の片腕
  *常陸国真壁郡本木村
   (茨城県真壁郡大和村 雨引観音)
 〔雨彦あまびこ〕の長兵衛 [16-3 白根の万左衛門]
   〔白根〕の万左衛門の片腕       p123 新p128
    むかでに似た小さな虫
 〔網掛あみかけ〕の松五郎 [14-6 さむらい松五郎]
   〔湯屋谷〕の富右衛門の右腕      p239 新p247
  *信濃国更級郡網掛村
   (長野県埴科郡坂城町網掛)
   『真田太平記』の取材でこの辺の地理に詳しい?
〔網切あみきり〕の甚五郎 [4-5 あばたの新助]
   〔土壇場〕の勘兵衛の子        p176 新p185
  *鳥山石燕『画図百鬼夜行』の妖怪
 〔網虫あみむし〕のお吉  [16-2 網虫のお吉]
    35歳。〔苅野〕の九平一味      p55 新p58
  *蜘蛛の異称。
 〔網虫あみむし〕の久六  [10-5 むかしなじみ]
    50越えている。ひとり盗き      p177 新p186
  *同上
 〔荒尾あらお〕の庄八   [10-7 お熊と茂平]
    畳屋。40男。〔今市〕の十右衛門の配下 p271 新p305
  *美濃国荒尾郷(岐阜県大垣市荒尾町)
〔荒金あらがね〕の仙右衛門[2-5 密偵]p198 新p209
  *因幡国小田村字荒金(鳥取県岩美町荒金)
〔霰あられ〕の小助 42歳 [9-6 白い粉]
                      p209 新p218
  *大阪市住之江区安立町 同小学校前に霰松原の碑
 〔有馬ありま〕の久造        [7-2 隠居金七百両]
   〔白峰〕の太四郎の後継者。本拠=上方 P58 新p61
  *摂津国有馬(ありま)郡有馬(兵庫県神戸市北区有馬)
 〔飯坂いいさか〕の音八  [13-2 殺しの波紋]
   〔下津川〕の万蔵配下         p72 新p75
  *岩代国伊達(だて)郡飯坂(福島県大郡川俣町飯坂)
〔飯富いいとみ〕の勘八  [6-5 大川の隠居]
    真の盗賊。62歳で死去。
    上総、下総から江戸が盗め場所    p192 新p202
  *上総国望陀(ぼうだ)郡飯富村(千葉県袖ヶ浦市飯富)
 〔伊賀いが〕の音五郎   [1-5 老盗の夢]
    火あぶりの刑            p157 新p166
  *河内国丹南(たんなみ)郡伊賀村
   (大阪府羽曳野市伊賀)
〔五十海いかるみ〕の権平 [1-7 座頭と猿]
    凶悪な賊 磔            p242 新p256
  *駿河国志太(した)郡藤沢宿五十海
   (静岡県藤枝市五十海)
 〔井草いぐさ〕の為吉   [16-1 影法師]p12 新p12
    流れづとめ
  *信濃国佐久(さく)郡小諸町(長野県小諸市
〔池尻いけじり〕の辰五郎       [22-1 豆甚にいた女]
   〔猫間〕の弟             p10 新p10
  *美濃国大垣在の池尻(岐阜県大垣市池尻)
    司馬遼太郎『功名が辻』巻 4に岐阜の池尻へ家康が。
〔池田屋いけだや〕五平   [21-5 春の淡雪]    毘沙門横丁で薬種店。53歳だが若く見える  p191 新197
   近江国甲賀(こうか)郡池田村(滋賀県甲賀市池田)
〔生駒いこま〕の仙右衛門 [7-2 隠居金七百両]
    大坂の盗賊の頭。62歳(8-4)     p56 新p59
  〔掻堀〕のおけいの後ろ楯(7-4 )
  *大和国平群(へぐり)郡信貴畑村
   (奈良県生駒郡平群町信貴畑)
〔石川いしかわ〕の五兵衛 [21-2 瓶割り小僧]
    27,8歳               p49 新p51
  *武蔵国江戸・麻布あたり
石坂いしざか太四郎 [6-3 剣客
    40歳前後 〔野見〕の勝平一味 p83 新装p89
  *不明
石島いしじま精之進   [3-1 麻布ねずみ坂]
    p15 新p15 30男。〔白子屋〕の金をくすねて
    上州高崎に念流の道場
  *上野国緑野(みどりの)郡藤岡村(群馬県藤岡市藤岡)
 〔井尻いじり〕の直七   [7-2 隠居金七百両]p
   〔淀〕の勘兵衛の配下          p62 新p65
  *摂津国島上(しまがみ)郡井尻村(大阪府高槻市井尻)
 〔印代いしろ〕の庄助   [1-5 老盗の夢]
    30男。元〔野槌〕の弥平の手下     p173 新p183
  *伊賀国阿拝(  )郡印代村(三重県上野市印代)
いすか〕の喜右衛門     [1-4 浅草・御厩河岸]
    甲州一帯を本拠。岩五郎の元お頭    p143 新p151
  *不明
 〔伊砂いすが〕の善八   [3-2 盗法秘伝]p
    ひとり働き              p63 新p66
  *遠江国豊田(とよた)郡伊砂。天竜川上流
    (静岡県浜松市天竜区伊砂)
〔伊勢野いせの〕の甚右衛門[6-2 猫じゃらしの女]
    本拠=武州・深谷           p69 新p74
  *武蔵国埼玉(さいたま)郡伊勢野
   (千葉県八潮市伊勢野)
 〔磯部いそべ〕の万吉        [19-6 引き込み女]
    50に近い。ひとり働き         p265 新p274
  *三河国額田(ぬかた)郡磯辺村(愛知県岡崎市磯辺)
 〔板尻いたじり〕の吉右衛門[5-5 兇賊]p180 新p189
    加賀・板尻生れ 〔大黒〕の吉右衛門とも
  *加賀国石川郡坂尻(石川県石川郡鶴来町坂尻)か
 〔市場いちば〕の太兵衛  [7-7 盗賊婚礼]
   〔鳴海〕の繁蔵の配下          p283 新p297
  *三河国額田(ぬかた)郡市場村(愛知県岡崎市市場町)
 〔市野いちの〕の馬七        [14-5 五月闇]p229 新p236
    ひとり働き
  *遠江国長上(ながかみ)郡市野村(静岡県浜松市市野町)
 〔井筒屋(いづつや)〕の番頭・勝四郎[5-3 女賊]
   女主人〔猿塚〕のお千代の躰に魅せられているp104 新装p109
  *近江国犬上(いぬがみ)郡高宮(滋賀県彦根市高宮)
 〔井戸いど〕の達平        [21-3 討入り市兵衛]p
   〔壁川〕の源内の配下          p151 新p151
  *紀伊国名草(なぐさ)郡井戸村
   (和歌山県和歌山市井戸)
 〔稲沢いなさわ〕の倉吉  [19-1 霧の朝]p45 新p46
    為五郎の弟分
  *尾張国中島(なかじま)郡稲葉村(愛知県稲沢市稲沢)
〔稲谷いなたに〕の仙右衛門[20-3]p124 新p126
    本拠・上方
  *越後国頸城(くびき)郡稲谷村(新潟県上越市稲谷)
 〔稲荷いなり〕の金太郎  [16-5 見張りの糸]
    〔貉〕の豊蔵の弟          p204 新211
  *武蔵野国比企(ひき)郡上貉村
   (埼玉県比企郡川島町上貉)
〔犬神いぬがみ〕の権三郎       [10-1 犬神の権三]p7 新p7
    42,4歳。役者顔
  *近江国犬上(いぬがみ)郡大滝村
   (滋賀県犬上郡多賀町藤瀬)
〔稲熊いなくま〕の音右衛門[9-7 狐雨]p286 新p299
    浅草・駒形の眼鏡屋〔信濃屋〕文七が仮姿
  *三河国額田(ぬかた)郡岡崎在(愛知県岡崎市稲熊町)
 〔今市いまいち〕の十右衛門[10-7 お熊と茂平]
    本拠・宇都宮            p271 新p279
  *下野国都賀(つが)郡今市村(栃木県今市市今市)
 〔今里いまざと〕の源蔵        [20-4 怨恨]p135 新p140
    51歳
  *駿河国駿東(すんとう)馬郡今里(静岡県裾野市今里)
 〔今津屋いまづや〕佐太郎 [5-4 おしゃべり源八]
   駿府の仏具店々主 60前後       p142 新p149
  *近江国高島(たかしま)郡今津村
   (滋賀県高島郡今津町今津)
 密偵:岩吉(いわきち)    [13-3 夜針の音松]
    同心・松永弥四郎が使っている密偵  p117 新装p121
  *不明
 〔岩坂いわさか〕の茂太郎       [1-5 老盗の夢]
    30男。元〔野槌〕の弥平の手下    p173 新p183
  *上総国天羽(あまは)郡岩坂村(千葉県君津市岩坂)
 〔岩屋いわや〕の大六        [9-1 雨引の文五郎]
   〔西尾〕の長兵衛の配下        p28 新p29
  *越中国砺波(となみ)郡井波村字岩屋
   (富山県東砺波郡井波町岩屋)
 〔入間いるま〕の又吉   [19-4 逃げた妻]
    異称・燕小僧。軽業育ち       p164 新p170
  *武蔵国入間(いるま)郡入間村(埼玉県狭山市入間町)
〔牛尾うしお〕の太兵衛  [9-3 泥亀]p87 新p91
    中風になり配下に裏切られる
  *遠江国山名(やまな)郡金谷宿牛尾郷
   (静岡県島田市牛尾)
 〔牛尾うしお〕の又平   [20-1 おしま金三郎]
                      p16 新p17
  *岩代国河沼(かぬま)郡牛尾村
   (福島県耶麻郡西会津町下谷)
 〔牛久保うしくぼ〕の幸兵衛[9-3 泥亀]p117 新p121
   〔牛尾〕の太兵衛の配下
  *三河国宝飯(ほうい)郡牛久保村
   (愛知県豊川市牛久町)
 〔牛久保うしくぼ〕の甚蔵       [14-4 浮世の顔]
    50すぎ。〔大滝〕の五郎蔵が使った。 p171 新p176
  *武蔵国都筑(つづき)郡牛久保村
   (埼玉県坂戸市善無能寺)
 〔牛子うしこ〕の久八   [23-3 荒神のお夏]
   〔峰山〕の初蔵一味          p131 新p127
  *ありじごくの異称
 〔牛滝うしたき〕の紋次  [3-4 艶婦の毒]
    平蔵に殺された〔闇鴨〕の吉兵衛の実弟 p132 新p138
  *和泉国泉南(せんなん)郡牛滝村
   (大阪府岸和田市大沢町)
 〔臼井うすい〕の鎌太郎       [3-5 駿州・宇津谷峠]
    48歳。下総国印旛郡臼井の百姓の子   p218 新p228
  *下総国印旛(いんば)郡臼井(千葉県佐倉市臼井)
 〔鶉うずら〕の福太郎        [2-1 蛇の眼]p20 新p20
    25歳。「牝誑(めたらし)」〔蛇〕の平十郎の配下
  *美濃国厚見(あつみ)郡鶉村
   (岐阜県岐阜市北鶉、南鶉、西鶉、東鶉)
 〔馬返しうまがえ〕の吉之助[13-6 一本眉]p262 新p272
    煮売り酒屋〔次郎八〕亭主。〔清洲〕の甚五郎の右腕
  *駿河国駿東(すんとう)郡水土野
   (静岡県御殿場市水土野)
 〔馬蕗うまぶき〕の利平治 [13-1 熱海みやげの宝物]
    55,6歳。〔高窓〕の久兵衛の嘗役    p10 新p10
  *馬蕗=牛蒡(ごぼう)のように色黒で細い
 〔旅籠番頭〕梅次郎うめじろう)[5-4 おしゃべり源八]
    平塚宿・旅籠〔米屋〕の番頭      p140 新p147
  *不明。ただ〔今津屋〕佐太郎とのつながりで近江国か?
 〔梅原うめばら〕の伝七  [2-6 お雪の乳房]p
   〔鈴鹿〕の又兵衛の右腕         p213 新p245
  *美濃国郡上(くんじょう)郡梅原村
   (岐阜県郡上市美並町梅原)日本の真ん中
 〔江口えぐち〕の音吉   [4-2 五年目の客]
   〔羽佐間〕の文蔵の配下         p49 新p59
  *遠江国豊田(とよだ)郡江口村(静岡県磐田市豊岡)
〔江島えじま〕の由五郎       [18-6 草雲雀]p224 新p232
  *出雲国意宇(いう)郡江島村(島根県松江市八束町)
 〔枝場えだば〕の甚蔵   [7-1 雨乞い庄右衛門]
   〔雨乞い〕の庄右衛門を裏切る      p19 新p19
  *駿河国駿東(すんとう)郡水土野
   (静岡県御殿場市水土野)
〔海老坂えびさか〕の与兵衛      [1-4 浅草・御厩河岸]
                       p135 新p143
  *大坂。出は越中国射水(いみず)郡海老坂村
   (富山県高岡市海老坂)
 〔大亀おおがめ〕の七之助 [7-3 はさみ撃ち]
                       p77 新p83
  *陸前国黒川(くろかわ)郡大亀村
   (宮城県黒川郡富谷町大亀)
@道場主大河内おおこうち一平[3-4 兇剣]p
   一刀流の達人。王仁塚に道場。大和郡山の浪人。
  *大和国添下(そえした)郡郡山城下
   (奈良県大和郡山市
〔大崎おおさき〕の弥平  [5-5 兇賊]p205 新p215
   両国一帯の香具師の元締。
  *下総国猿島(さじま)郡大崎村(茨城県水海市大崎)
〔大滝おおたき〕の五郎蔵 [4-7 ]p241 新p253
   〔簑火〕の喜之助元配下。〔五井〕の亀吉とならび頭
  *近江国犬上郡大滝村(滋賀県犬神郡多賀町大滝地区))
〔大滝おおたき〕の五郎蔵・その2
  *武蔵国秩父郡大滝村(埼玉県秩父市大滝)
 〔大滝おおたき〕の五郎蔵年譜(ねんぶ)
 〔男鬼おおに〕の駒右衛門 [3-3 艶婦の毒]p96 新101
    八坂神社裏の茶屋〔千歳〕の老爺
  *近江国坂田(さかた)郡男鬼村(滋賀県彦根市男鬼町)
 〔岡津おかつ〕の与平   [6-4 狐火]p162 新p171
   〔狐火〕の文吉の配下
  *遠江国佐野郡岡津(静岡県掛川市岡津)
 〔岡ノ井おかのい〕の弁五郎[12-4 密偵たちの宴]
   〔大滝〕の五郎蔵の元配下       p179 新p189
  *因幡国気高郡岡井村(鳥取県気高郡鹿野町岡木)
 〔尾川おかわ 〕の長次  [18-4 一寸の虫]
    小泥棒               p158 新p164
  *駿河国志太郡尾川村(静岡県島田市尾川)
 〔小川やおがわ〕梅吉   [1-1 唖の十蔵]
   加賀っ原でお茶漬け屋         p17 新p17
  *武蔵国江戸・深川
 〔押切おしきり) 〕の駒太郎 [24-1 女密偵女賊]
     錠前外しの名手          p12 新p12
  *不明。押切の地名は多い
 〔押切おしきり 〕の定七  [9-5 浅草・鳥越橋]
     35歳 〔傘山〕の瀬兵衛の配下   p169 新p176
  *不明
〔和尚おしょう〕の半平        [7-4 掻掘のおけい]
    和尚山 802メートル         p126 新p129
  *常陸国多賀郡関本村(茨城県北茨城市関本町小川)
 〔落合おちあい〕の儀十  [6-7 のっそり医者]
    30前後。〔網切〕の甚五郎の配下   p366 新p278
  *武蔵国豊島郡下落合(東京都豊島区下落合)
 〔落針おちばり〕の彦蔵  [9-1 雨引の文五郎]
   〔雨引〕の文五郎に殺される      p23 新p24
  *伊勢国鈴鹿郡落針村(三重県亀山市布気町のうち)
 〔乙坂おとさか〕の庄五郎 [2-5 密偵]p197 新208
    30男。〔夜兎〕の角右衛門の配下
  *越前国丹生(にゅう)郡乙坂村
   (福井県丹生郡朝日町乙坂)
 〔男川おとこがわ〕の久六 [24-3 浪人・神谷勝平]
   〔三河〕の定右衛門配下        p180 新p171
  *三河国額田(ぬかた)郡男川(おとがわ)村
   (愛知県岡崎市大平町)  
〔乙畑おつばた〕の源八  [4-4 血闘]p137 新p144
    おまさのお頭
  *下野国塩谷(しおや)郡乙畑村
   (栃木県矢板市東・西乙畑)
 〔尾羽根(おばね)〕の留吉  [10-1 犬神の権三]
   〔田辺〕の儀十の配下         p17 新p18
  *上総国印旛(いんば)郡大室の川
   (千葉県成田市大室))
 ★ 〔帯川おびかわ〕の源助  [11-3]p96 新p100
    71歳。引退後は京扇店〔平野屋〕源助
  信濃国伊那郡南原村和合帯川郷
   (長野県下伊那郡阿南町和合帯川)

女賊
 お糸おいと)        [24-1 女密偵女賊]
    のち女密偵となり手柄を立てる   p16 新16
  *不明
 下女泥お今おいま)     [8-5 白と黒]p236 新p244
    色黒い30女。
  *不明
 お才(おさい)             [4-5 あばたの新助]
   〔網切〕の甚五郎の女房という触れ込み p167 新p175
  *武蔵国江戸か、その近郊の育ちであろうか
 おしまおしま)       [20-1 おしま金三郎]
   〔牛尾〕の又平一味に愛想をつかす    p9 新p10
  *不明
 お新おしん)        [14-2 尻毛の長右衛門]
   〔尻毛の長右衛門〕の妾         p58 新p60
  *美濃国のどこか(岐阜県のどこか)
 お杉おすぎ)        [10-6 消えた男]
   〔蛇骨〕の半九郎の配下         p233 新p249
  *武蔵野国荏原(えばら)郡目黒村
   (東京都目黒区上目黒)
 おすみおすみ)       [14-2 尻毛の長右衛門]
    お新のむすめ。19歳で引き込みに。   p42 新p43
  *美濃国のどこか(岐阜県のどこか)
 おせつおせつ)       [12-1 いろおとこ]
   〔神子沢〕の留五郎一味。        p27 新p28
  *越中国神川(にいかわ)郡の山間の村
   (富山県下か中か上新川郡のどこか)
 お民おたみ)        [11-7 雨隠れの鶴吉]
  〔雨隠れ〕の鶴吉の女房          p265 新p277
  *武蔵国江戸かその近郊(東京都下)
 情婦・お常おつね)     [1-1 唖の十蔵]
    茶汲み女。〔野槌〕の弥平の情婦    p15 新p16
  *武蔵野国江戸の在のどこか
 お照おてる)        [7-1 雨乞い庄右衛門]
   〔雨乞い〕の庄右衛門の情婦       p10 新p10
  *武蔵国江戸の近在か
 お豊おとよ)       [3-3 艶婦の毒]p92 新90
    かつての平蔵と遊ぶ。忠吾を誘惑
  *尾張国鳴海で捨て子(愛知県名古屋市緑区鳴海)
 悪女おのうおのう)     [14-5 五月闇]p226 新p233
   〔強矢〕の伊佐蔵の女房。伊三次と駆け落ち
  *尾張国名古屋?
 お浜おはま)        [17-1 権兵衛酒屋]p19 新20
    〔権兵衛酒屋〕の女房。自裁
  *武蔵国江戸の町屋(東京都中央区内の商家のどれか)
 おひろおひろ)      [9-5 浅草・鳥越橋]
   〔風穴〕の仁助の女房         p172 新p179
  *不明
 おまさおまさ)      [4-4 血闘]p127 新p133
   〔乙畑〕の源八一味から密偵に
  *武蔵国江戸
 おまさおまさ) 年譜
おまさが見たのが事件の発端
おまさテレビ化
 おみちおみち)      [13-6 一本眉]p246 p新p255
   〔清洲〕の甚五郎の引き込み
  *尾張国春日部(かすかべ)郡清洲村
   (愛知県西春日井郡清洲町)
 おみねおみね)      [4-6 おみね徳次郎]
   27歳。〔法楽寺〕の直右衛門の配下   p98 新p208
  *武蔵国江戸(おまさと幼なじみ)

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2006.08.06

盗賊通り名検索か行

行  @=剣客
 〔海津かいづ〕の滝造   [22-7迷路]p207 新p197
  〔池尻〕の辰五郎の配下。老人
  *越中国射水(いみず)郡海津村(富山県氷見市海津)
 〔貝月かいづき〕の音五郎 [11-7 雨隠れの鶴吉]
  〔稲荷〕の百蔵の引きこみ        p285 新p298
  *美濃国揖斐(いび)郡貝月山麓久瀬(くぜ)村
   (岐阜県揖斐郡久瀬村)  [17-7 汚れ道]
 〔貝野かいの〕の吉松 
  〔名越〕の松右衛門の元配下       p322 新p332
  *伊勢国員弁(いなべ)郡西・東貝野村
   (三重県員弁郡北勢町西・東貝野)
 〔掻掘かいぼり〕のおけい [7-4 掻堀のおけい]
   40歳を越えている。たらしこみの女賊  p115 新p120
  *不明
〔鏡かがみ〕の仙十郎   [12-4 密偵たちの宴]
   53歳                 p187 新p197
  *近江国蒲生(がもう)郡鏡村(滋賀県蒲生郡竜王町鏡)
〔鍵師かぎし〕助治郎   [11-3 ]p104 新p109
   合鍵づくりの名人
  *近江国蒲生(がもう)郡八日市村
   (滋賀県東近江市八日市町)
〔鹿熊かぐま〕の音蔵   [12-1 いろおとこ]
   同心・寺田又太郎を殺害         p11 新p11
  *越中国新川(にいかわ)郡松倉村鹿熊
   (富山県魚津市鹿熊)
〔景信かげのぶ〕の伝吉  [13-4 墨つぼの孫八]
   大工の徒弟をやめた孫八が拾われる   p163 新p170
  *武蔵国多摩(たま)郡恩方村
   (東京都八王子市上恩方町)
〔籠滝かごたき〕の太次郎 [20-7 高萩の捨五郎]
                       p191 新p198
  *『旧高旧領』に「籠滝」はない。
   池波さんの取材先からの推定で、
  *冨山県東砺波(となみ)郡平村籠渡、
   新潟県北蒲原郡安田町籠田も捨てがたい
 〔風穴(<かざあな〕の仁助  [9-5 浅草・鳥越橋]
   35歳。〔傘山〕の瀬兵衛配下      p198 新p176
  *下野国都賀(つが)郡日光村(現栃木県日光市)
    風穴が日光火山群のものとして
〔笠倉かさくら〕の太平  [12-2 高杉道場三羽烏]
   尾張・名古屋の役者あがりのひとり働き  p62 新p65
  *信濃国水内(みのち)郡笠倉村
   (長野県下水内郡豊田村豊津)
〔傘山かさやま〕の瀬兵衛 [9-5 浅草・鳥越橋]
   6尺。木樵あがり。地盤=東海一帯   p169 新p176
  *越中国新川(にいかわ)郡上滝村
   (富山県上新川群大山町上滝)
   「傘山ともよばれて親しまれた」(日本歴史地名大系)
〔傘山(<かさやま)〕の弥太郎 [7-7 盗賊婚礼]
   白山権現裏門前の茶屋〔ふじや〕の主  p258 新p270
   亡父は休み茶屋〔古屋〕弥兵衛として大往生している
  *武州八王子の生まれか
 〔梶ヶ谷かじがや〕の三之助 [9-3 泥亀]p117 新p122
  〔牛尾〕の太兵衛の配下
  *駿河国城東(じょうとう)郡比木村梶ヶ谷
   (静岡県御前崎市比木)
 〔貸本屋かしほん〕の亀吉 [2-4 妖盗葵小僧]
   役者くずれ。声色を使う        p181 新p191
  *尾張国名古屋かその近在
 〔火前坊かぜんぼう〕権七 [1-5 老盗の夢]
   30男。〔野槌〕の弥平の元配下     p173 新p183
  *京都・鳥部山の火葬場(鳥山石燕『画図百鬼夜行』)
 〔片波かたなみ〕の伊平次 [1-5 老盗の夢]
   40歳。〔蛇〕の平十郎配下       p173 新p183
  *丹波国桑田(くわた)郡片波村
   (京都府北桑田郡京北町大字片波)
 〔金井(かない)〕の万吉   [22-1 豆甚にいた女]
   小泥棒                p14 新p13
  *不明           
 〔金ヶ崎(かねがさき)〕の松平[2-4 妖盗葵小僧]
   大坂で唐物屋に偽装。葵小僧配下    p181 新p191
  *不明
 金子かねこ半四郎     [1-6 暗剣白梅香水]
   38歳。仕掛人             p193 新p204
  *伊予国大洲(愛媛県大洲市)
〔壁川かべかわ〕の源内  [21-4 討ち入り市兵衛]
   浪人あがり              p141 新p14
  *紀伊国日高(ひたか)郡壁川崎(かべござき)村
   (和歌山県御坊市名田町野島)
 (かまいたち) 〕の七兵衛 [24 女密偵女賊]p40新p38
  仕掛人の浪人
  *不明
〔釜抜きかまぬ〕の清兵衛 [11-7 雨隠れの鶴吉]
   29歳。本拠・中国筋から上方      p265 新p277
  *「月夜に釜を抜かれる」から? それほど巧みに盗む?
 〔上蚊野かみがの〕の乙五郎[2-1 蛇の眼]
                       p15 新p15
  *近江国愛知(えち)郡上蚊野村
   (滋賀県愛知郡秦荘(はたしょう)上蚊野
 〔神子沢かみこざわ[12-1 いろおとこ]
                      p32 新p33
  *越中国新川(にいかわ)郡神子沢(みこのさわ)村
   (現富山県下新川群入善(にゅうぜん)町神子沢)
 〔亀穴かめあな〕の政五郎 [1-6 暗剣白梅香]
  〔蛇〕の平四郎の軍師         p201 新p212
  *三河国額田(ぬかた)郡亀穴村
   (愛知県額田郡額田町宮崎)
 かめや〕利兵衛       [7-2 隠居金七百両]
   東海道・関宿のうどん屋 85歳で往生 p54 新p57
  *尾張国海西(かいせい)郡亀ヶ池新田
   (愛知県海辺郡十四山村亀ヶ池)
 〔鴨田かもた〕の善吉   [2-6 お雪の乳房]
   40男独身。足袋屋〔つちや〕善四郎   p245 新p246
   〔鈴鹿〕の又兵衛の女房の実弟
  *三河国額田(ぬかた)郡鴨田村
   (愛知県岡崎市鴨田本町、鴨田南町)
 〔空骨からぼね〕の六兵衛 [3-5 駿州・宇津谷峠]
   手下の音五郎と徳治が暗殺       p244 新p255
  *駿河国か遠江国か。
★ 〔苅野かりの〕の九平   [16-2 網虫のお吉]
   60近い                p59 新p62
  *相模国足柄(あしがら)郡苅野村
   (神奈川県南足柄市苅野)
@浪人・河合かわい伝内   [6-4 狐火]p171 新p179
   因州浪人。居合ができる
  *因幡国鳥取城下(鳥取県鳥取市のどこか)
 〔蛙(かわず)〕の市兵衛   [7-4 掻堀のおけい]
                      p112 新p117
  *不明
★〔川獺(かわうそ)〕の又兵衛 [2-6 お雪の乳房] p234新247
 〔鈴鹿(すずか)の又兵衛の容貌からきた別名。
 *伊勢国鈴鹿(すずか)郡伊船(三重県鈴鹿市)
 〔川谷かわたに〕の庄吉  [3-1 麻布ねずみ坂]
  〔白子屋〕菊右衛門が放った刺客     p28 新p33
  *丹波国桑田(くわだ)郡川谷村
   (京都府北桑田郡美山町)
 〔勘行かんぎょう〕の定七 [7-1 雨乞い庄右衛門]p
   30男。〔雨乞い〕庄右衛門に謀反    p11 新p11
  *静岡県静岡市の勘行(かんぎょう)峰1450m
〔神崎かんざき〕の伊之松 [10-2  蛙の長助]
   地盤=関東。〔蛙〕の長助の元お頭   p61 新p65
  *茨城県那珂町か、千葉県市原市
〔神崎(かんざき) 〕の倉次郎 [12-5  二つの顔]
   兎唇                 p238 新p250
  *同上
 〔神戸かんべ〕の柿六   [9-1 雨引の文五郎]p
   〔雨引〕の文五郎と仲良し       p44 新p46
  *播磨国宍粟(しそう)郡神戸村
   (兵庫県宍粟郡一宮町伊和)
〔狐火きつねび〕の勇五郎 [6-4 狐火]p111 新p118
   二代目。4年前に病死した先代の妾の子
  *相模国小田原城下のどこか(神奈川県小田原市)
〔清洲きよす 〕の甚五郎  [13-6 一本眉]p246 新p254
   一本眉。本格派 
  *尾張国春日部(かすがべ)郡清洲村
   (愛知県西春日井郡清洲町清洲)
 〔桐生きりゅう〕の友七  [20-4 怨恨]p136 新p141
   32,3歳。〔磯部〕の万吉の相棒
  *飛騨国大野(おおの)郡桐生村(岐阜県高山市桐生村)
 〔草間くさま〕の貫蔵   [12-4 密偵たちの宴]
   ながれ盗め。〔大滝〕の五郎蔵に見つかる p179 新p188
  *三河国渥美(あつみ)郡草間村(愛知県豊橋市草間町)
〔櫛山くしやま〕の武兵衛 [8-3 明神の次郎吉]
   地盤=関東一円、奥羽。本格派      p93 新p98
  〔明神〕の次郎吉のお頭
  *越後国魚沼(おぬま)郡城山(じょうやま)新田村
   (新潟県魚沼郡大和町城山新田)
〔蛇くちなわ〕の平十郎  [1-5 老盗の夢]
   46歳。小男。大坂の印判師の一人息子   p171 新p181
  *摂津国大坂(大阪府大阪市)
〔久保島くぼしま〕の吉蔵 [22-11引鶴]p347 新p328
  *武蔵国幡羅(はたら)郡久保島村
   (埼玉県熊谷市久保島)
〔熊倉くまくら) 〕の惣十  [4-4 血闘]p149 新p156
   かつておまさが引き込みをつとめた
  *上野国甘楽(かんら)郡熊倉村
   (群馬県群馬郡南牧村熊倉)
〔倉淵くらぶち〕の佐喜蔵 [13-6 一本眉]p246 新p263
   本拠=上州
  *上野国群馬(ぐんま)郡三ノ倉村あたり
   (群馬県群馬郡倉淵村)
 〔栗原くりはら〕の重吉  [16-6 霜夜]p274 新p284
  〔須の浦〕の徳松の配下
  *不明
〔暮坪くれつぼ〕の新五郎 [24-2 ふたり五郎蔵]
   41歳                 p69 新p66
  *越後国蒲原(かんばら)郡暮坪村
   (新潟県中蒲原郡村松町暮坪)
〔黒坂くろさか〕の伝右衛門[7-4 掻掘のおけい]
   駿河が本拠。〔砂井〕の鶴吉のお頭   p117新p123
  *越中国砺波(となみ)郡倶利伽羅峠を黒坂ともいう
   (富山県砺波市の砺波山)
 〔黒灰くろはい〕の宗六  [7-4 掻堀のおけい]
   30男。〔和尚〕の半平の配下      p128 新p134
  *不明
 〔桑名くわな〕の新兵衛   [3-4 兇剣]p212 新p222
  〔白子屋〕菊右衛門の右腕といわれる配下
  *伊勢国桑名(くわな)郡桑名村(三重県桑名市桑名)
〔五井ごい〕の亀吉    [4-7 ]p241 新p253
  〔蓑火〕の喜之助の元配下。〔大滝〕の五郎蔵と並び頭
  *上総国市原(いちはら)郡五井(千葉県市原市五井)
 〔鯉肝こいぎも〕のお里  [9-2 鯉肝のお里]
   〔白根〕の三右衛門の配下       p47 新p49
  *不明
〔神崎こうざき〕の弥兵衛 [4-5 あばたの新助]
   武州越谷で捕縛            p178 新p187
  *下総国香取(かとり)郡神崎本宿
   (千葉県香取郡神崎町神崎本宿)
〔荒神(こうじん)〕の助太郎[23-1 夜鴉の声]
  三か条を守った。おまさを可愛がる    p58 新p56
  *京都市上京区、同・市下京区、長野市、高梁市
   三宝荒神(さんぼうこうじん)の略。仏、法、僧の三宝
   を守る神で、つとめの掟三か条にかけているか。
   日蓮宗などで深く信仰。
   (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)
〔荒神こうじん〕のお夏  [23-3 荒神のお夏]
   25歳。助太郎のむすめ         p138 新p124
  *同上
〔高津こうづ〕の玄丹   [3-4 兇剣]p135 新p141
   60を越えている。大坂・高津・五右衛門町の〔出雲屋〕
   丹兵衛。雲州・松江の浪人あがり
  *出雲国松江城下(島根県松江市)
〔小梅(こうめ)〕の三右衛門 [16-2 網虫のお吉]
  両国の香具師の元締           p80 新p236
  *東京都墨田区
〔古河こが) 〕の富五郎   [5-2 乞食坊主]
                      p42 新p136
  *下総国葛飾(かつしか)郡古河宿(茨城県古河市)
〔小金井こがねい〕の万五郎[2-7 埋蔵金千両]
  ↑(土蜘蛛(つちぐも)の万五郎     p268 新なし
   56歳。仮の名前・太田万右衛門
   〔土蜘蛛〕の金五郎の登場後、(小金井)と改称
 〔五條ごじょう〕の増蔵  [14-3 殿さま栄五郎]
  〔火間虫〕の虎次郎の配下        p119 新p122
  *近江国野洲(やす)郡五條村
   (滋賀県野洲郡中主(ちゅうず)町五條)
 〔小妻こづま〕の伝八     [4-7 ]p247 新p259
    女ぐせが悪い。〔五井〕の亀吉を殺し盗め金を奪う
  *常陸国多賀(たが)郡小妻村(茨城県常陸太田市小妻)
 〔木の実鳥きのみどり)〕の宗八[13-5 春雪]p204 新p211
   61歳。掏摸 
  *サルの別称
 〔己斐こひ〕の文助    [5-1 深川・千鳥橋]
   錠前外し。〔夜兎〕の角右衛門の元配下 p15 新p269
  *越中国婦負(ねい)郡小井波村(富山県西砺市小井波)
 〔小房こぶさ〕の粂八   [1-1 唖の十蔵]
 〔小房こぶさ の粂八が見かけた
  〔飯富〕の勘八の下で修行のあと(p192) p33 新p34
  〔野槌〕の弥平の配下。のち密偵に。雪国の記憶。
  *近江国蒲生(がもう)郡上・下小房
   (滋賀県東近江市桜川)

 〔駒沢こまざわ〕の市之助  [7-1 雨乞い庄右衛門]
   30男。〔雨乞い〕の庄右衛門に謀反   p16 新p20
  *東京都世田谷区南東部
〔駒止こまどめ〕の喜太郎       [19-6 引き込み女]
   45歳。常陸・土浦の浪人あがり     p290 新p300
  *墨田区両国の駒止(留)橋あたり
〔駒羽こまばね)〕の七之助 [9-6 白い粉]p209 新p218
   35歳
  *下総国葛飾(かつしか)郡駒羽根村
   (茨城県猿島郡総和町駒羽根)
 〔駒屋こまや〕万吉    [14-2 尻毛の長右衛門]
   妙義山笠町で旅籠。〔簔火〕の喜之助配下 p73 新p75
  *上野国甘楽(かんら)郡本宿村
   (群馬県甘楽郡下仁田町本宿
 〔駒場こまんば)〕の宗六  [2-1 蛇の眼]p20 新p20
   30歳。金庫破り              
  *信濃国伊那(いな)郡駒場(こまんば)村
   (長野県下伊那郡阿智町駒場)

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2006.08.05

盗賊通り名検索さ行

盗人の呼び名(さ行)


〔坂田さかた〕の金助    [10-3 追跡]p128 新p134
   元火盗改メの御用聞き〔藪の内〕の甚五郎を配下に。
  *尾張国中島(なかじま)郡坂田村
   (愛知県稲沢市坂田町)
 〔鷺田さぎた〕の半兵衛  [7-1 雨乞い庄右衛門]
   60歳近い。〔雨乞い〕庄右衛門の片腕   p10 新p10
  *美濃国本巣郡鷺田村(岐阜県本巣郡巣南町呂久)
 〔鷺原さぎはら 〕の九平  [5-5 兇賊]p158 新p166
   60歳。芋酒〔加賀屋〕をやりながらひとり盗き
  *加賀国河北(かほく)郡深谷村…のち田近郷)
   (石川県金沢市深谷町)
 〔佐倉さくら〕の吉兵衛       [4-6 おみね徳次郎]
   別名・連絡(つなぎ)の吉つぁん     p203 新p186
  *下総国印旛(いんば)郡佐倉村(千葉県佐倉市)
 〔笹熊ささぐま〕の勘蔵  [10-6 消えた男]
  〔野槌〕の弥平の助けばたらきを1年    p238 新p250
  *アナグマの別称
〔笹子屋(ささご)〕の新右衛門[9-3 泥亀]p96 新p100
   木更津。伊三次の元お頭
  *山梨県大月市の南西部。峠
 〔笹子(ささご)〕の長兵衛  [11-5 密告]p206 215
   52,3歳。安房、上総、下総、常陸が縄張り
  *同上
 〔佐沼さぬま〕の久七   [24-1 女密偵女賊]
   70歳の口合人。渋谷・宝泉寺門前で花屋  p10 新p10
  *陸前国登米(とめ)郡佐沼宿
   (宮城県登米郡迫(はさま)町佐沼)
〔鮫洲(さめず)〕の市兵衛  [18-2 馴馬の三蔵]
   品川宿の香具師の元締。お紋の旦那    p49 新p51
  *京浜の地名。鮫洲晴嵐 大森暮雪 羽田帰帆 六郷夕照
   大藺落雁 袖浦秋月 笠島夜雨
〔猿皮さるかわ〕の小兵衛  [7-3 はさみ撃ち]
   73歳。本拠=広島。引退後薬舗〔万屋〕  p90 新p95
  *伊予国風早(かざはや)郡猿川村
    (愛媛県北条市猿川)
〔猿塚さるづか〕のお千代  [5-3 女賊]p92 新p97
   40すぎ。菓子舗〔井筒屋〕の女主人
  *近江国犬上(いぬがみ)郡高宮(滋賀県彦根市高宮)
 〔猿野(さるの) 〕の仙次    [10-7 お熊と茂平]
   〔今市〕の十右衛門の手下        p292 新p307
  *
 〔珊瑚玉さんごだま〕のお百        [11-5 密告]p194 新p202
   41歳。〔笹子〕の長兵衛の女房
  下総国市原(いちはら)郡姉ヶ崎村(千葉県市原市姉崎)
〔三の松さんのまつ〕平十  [1-6 暗剣白梅香]
   根津権現門前門前の盛り場をたばねる   p195 新p206
  *若狭国大飯(おおい)郡三松村
   (福井県大飯郡高浜町三松)
〔塩井戸しおいど〕の捨八  [16-1 影法師]
   熊谷の料理屋で 200両。7人を殺傷
  *   緑野(みとの)郡白石村あたり   p12 新p12
   (群馬県藤岡市白石あたり)
 〔塩井しおのい)〕の卯兵衛  [18-3 蛇苺]p114 新p118
   老人。〔沼目〕の太四郎の盗人宿を預かる
  *大和国宇陀(うだ)郡塩井村
   (奈良県宇陀郡曽爾(そに)村塩井)
 〔鹿川しかがわ〕の惣助   [5-2 乞食坊主]
  〔古河〕の富五郎配下。6尺近い肥体    p42 新p44
  *上野国新田(にった)郡鹿川村
   (群馬県新田郡笠懸村鹿川)ただし「かのかわ」と発音
〔鹿熊(しかぐま)〕の音蔵   [12-1 いろおとこ]
   →(かぐま)              p11 新p11
 〔鹿谷しかだに〕の伴助   [18-4 一寸の虫]
   中年男。〔船影〕の忠兵衛を深く恨む   p129 新p132
  *越前国足羽(あすは)郡鹿谷郷(福井県勝山市鹿谷)
  *シシダニorシシガタニ:1888年まで山城国愛宕郡鹿谷村
   (現京都市左京区の一部)
 〔鹿留しかどめ〕の又八         [8-2 あきれた奴]
   42歳。浅草・六軒町の裏道で数珠師    p59 新p64
  〔簑火〕の喜之助の元配下
  *甲斐国都留(つる)郡鹿留(村
(山梨県都留市鹿留(ししどめ))
 〔鹿間しかま〕の定八    [21-4 討ち入り市兵衛]
  〔蓮沼〕の市兵衛の元配下         p147 新p151
  *伊勢国鈴鹿(すずか)郡鹿間村
   (三重県四日市市鹿間町)
 〔鹿山しかやま〕の市之助  [8-4 流星]p137 新p144
   大坂の〔山家屋〕仙右衛門と組んで悪行を企む
  *武蔵国高麗(こま)郡鹿山(かやま)村
   (埼玉県日高市鹿山)
  座頭〔茂の市しげのいち [13-6 一本眉]
   50がらみ。〔亀屋〕の情報を売り殺される p252 新p262
  *武蔵国江戸 目が不自由だから遠国くではなかろう
 〔志度呂しどろ〕の金助   [2-1 蛇の眼]
   35歳。〔蛇〕の平十郎配下。うろうろ舟   p20 新p20
  *遠江国敷知(しきち)郡志度呂村
   (静岡県浜松市志度呂町)
 〔嶋田しまだ〕の惣七    [20-3 ]p121 新p126
  〔稲谷〕の仙右衛門の軍師。母の故郷・島田で育つ。
  *駿河国志太(しだ)郡嶋田宿(静岡県島田市)
 ★ 〔下津川しもつがわ〕の万蔵[13-2 殺しの波紋]
  *紀伊国日高(ひだか)郡下津川村      p72 新p74
   (和歌山県日高郡印南(いなみ)町美里)
  *新潟県南魚沼郡の下津川の線もある
 〔下山(しもやま)〕の五郎蔵  [24-2 ふたり五郎蔵]
   元〔大滝〕の五郎蔵の配下         p85 新p81
  *愛知県岡崎市から羽布ダムに向かったところにある地名
   (ほかに石川、福井、山梨、京都、愛媛、高知、熊本県にある)
〔蛇骨じゃこつ〕の半九郎  [10-6 消えた男]
   2年間に押し込み先15件。死傷67名    p233 新p244
  *鳥山石燕『画図百鬼夜行』の〔蛇骨〕の妖怪から
  *武蔵国江戸(浅草・田原町3丁目に蛇骨長屋)
 〔数珠(じゅず)の油屋〕の乙吉[2-2 谷中・いろは茶屋]
   善光寺坂に店。足が不自由で老人p71 新p74
  *不明
 〔常念寺じょうねんじ〕の久兵衛 [16-6 霜夜]p274 新p284
  〔須の浦〕の徳松一味の40男  
  *伊勢国飯南(はんなん)郡松坂・常念寺小路
   (三重県松坂市中町)
〔白子しらこ屋〕菊右衛門  [1-6 暗剣白梅香]
   大坂堺筋通り北久宝寺町         p209 新p221
   香具師元締
  *伊勢国菴芸(あんき)郡白子(しろこ)村
   (三重県鈴鹿市白子))郡
   山形県西賜置(にししおき)郡小国町白子(しらこ)は
   大坂には遠すぎる
〔白駒しろこま〕の幸吉   [9-5 浅草・鳥越橋]
   本所二ツ目で小間物屋。         p169 新p187
  *上総国望陀(もうた)郡白駒郷(千葉県君津市白駒)
〔白根しらね〕の三右衛門       [9-2 鯉肝のお里]
   水戸城下へ住みつく           p51 新p52
  *下野国都賀(つが)郡白根山麓
   (栃木県日光市湯元あたり)
「白い峰」の意味。
〔白根しらね〕の万左衛門  [16-3 白根の万左衛門]
   72歳                  p105 新p110
  *信濃国上高井(かみたかい)郡白根山麓
   (長野県下高井郡白根山の西麓)
〔白峰しらみね〕の太四郎 [7-2 隠居金七百両]
   72歳。本拠=上方。江戸での隠居を準備  p53 新p55
  *讃岐国阿野(あの)郡青海(おうみ)村
   (香川県坂出市青海町)
〔尻毛しりげ〕の長右衛門  [14-2 尻毛の長右衛門]
   52歳。本拠=駿河・三河・遠江、江戸   p42 新p43
  *美濃国方県(かたがた)郡尻毛(しっけ)村
   (岐阜県岐阜市尻毛)
〔神取じんとり〕の為右衛門 [14-4 浮世の顔]
   急ぎ働きが得意な首領          p163 新p169
  *甲斐国巨摩(こま)郡上神取村
   (山梨県北巨摩)郡明野村上神取)
 〔須賀すが〕の笠右衛門   [14-5 五月闇]
   本拠=大坂               p201 新p207
  *河内国石川(いしかわ)郡須賀村(大阪府富田林市須賀)
 〔須川すがわ 〕の利吉    [2-7 埋蔵金千両]p284 新p300
   仮の姿は〔加納屋〕利兵衛 信州上田城下 p284 新p300
   48歳。〔土蜘蛛〕の万五郎の配下。
  *群馬県北西部の川。岩手県の温泉。秋田県南東部の川
 〔須坂すさか〕の峰蔵    [14-6 さむらい松五郎]
                       p240 新p247
  *信濃国高井(たかい)郡須坂村(長野県須坂市須坂)
〔鈴鹿すずか〕の又兵衛        [2-6 お雪の乳房]
   異名〔川獺(かわうそ)〕        p232 新p244
   「川獺」は鳥山石燕『画図百鬼夜行』にある
  *伊勢国鈴鹿(すずか)郡伊船(三重県鈴鹿市)
〔鈴鹿すずか〕の弥平次   [5-1 深川・千鳥橋]
   大坂生れの三代続いた盗賊の棟梁。37歳  p20 新p20
  *大坂のどこか
 〔泥亀すっぽん〕の七蔵 
   52歳。〔牛尾〕の太兵衛の元配下    [9-3 泥亀]p84 新p88
   →泥亀(どろかめ)
  *上野国佐波(さわ)郡玉村(群馬県佐波郡佐波町玉村)
 〔砂井すない〕の鶴吉    [7-4 掻掘のおけい]
   〔蛙の市兵衛〕の息子          p111新p116
  *下総国猿島(さしま)郡上砂井村
   (茨城県古河市上砂井)
 〔砂蟹すながに〕のおけい[12-2 高杉道場・三羽烏]
   〔野槌〕の弥平の元配下         p57 新p64
  *備中国哲多(てつた)郡石蟹(いしが)村
   (岡山県新見市石蟹)
 〔強矢すねや〕 の伊佐蔵  [14-5 五月闇]
   女房を寝取った伊佐次の命を狙う    p196 新装p201
  *越後国蒲原(かんばら)郡暮坪村
   (新潟県中蒲原郡村松町暮坪)
〔須の浦すのうら〕の徳松 [16-6 霜夜]p274 新p284
   地盤=上方から北陸道
  *若狭国遠敷(おにゅう)郡須野浦
   (福井県小浜市西田烏(にしたがらす))
〔墨斗すみつぼ)〕の孫八  [13-4 墨つぼの孫八]
   50に近い大工あがりの盗賊。小柄     p146 新p152
  *大工や石工が直線を引くときに使う道具の一つ。
 〔諏訪すわ〕の文蔵    [8-3 明神の次郎吉]
   〔明神〕の次郎吉の父親。        p93 新p98
  *信濃国諏訪(すわ)郡大和(おおわ)村あたり
   (長野県諏訪市大和)
 〔関沢せきざわ〕の乙吉  [9-3 泥亀]p87 新p91
   ひとり働きの錠前外しの名手
  *上野国利根(とね)郡下沼田村(群馬県沼田市下沼田)
 〔関宿(せきやど)〕の利八  [5-6 山吹屋お勝]
   中年。〔夜兎〕の角右衛門と密偵に p229 新p241
  *下総国葛飾(かつしか)郡関宿
   (千葉県東葛飾郡関宿町)
〔瀬田せた)〕の万右衛門  [18-2 馴馬の三蔵]
    本拠=上方から近江          p74 新p77
  *近江国坂田(さかた)郡瀬田村(滋賀県大津市瀬田)
 〔瀬戸川せとがわ〕の源七 [6-4 狐火]p114 新p121
  〔狐火〕の勇五郎の配下。新宿(にいじゅく)の茶店の主
  *静岡県の藤枝・焼津両市を流れる川
〔瀬音せのと〕の小兵衛  [5-3 女賊]p77 新p81
   岡部に引退している老盗賊
  *近江国甲賀(こうか)郡瀬音(せのおと)
   (滋賀県甲賀市瀬音)
〔三河そごう〕の定右衛門 [23-3 荒神のお夏]
   〔荒神〕のお夏の亡父の盟友の巨盗    p146 新p141
  *丹後国加佐(かさ)郡三河(そごう)村 
   (京都府加佐郡大江町字三河
 〔袖巻(そでまき)〕の半七   [23-1 夜鴉の声]p68 新p67
   〔荒神〕の助太郎の一味にいた
  *不明

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2006.08.03

盗賊通り名検索た・な行

盗人の呼び名(た行)


〔鷹ノ巣たかのす〕の新十郎[21-5 春の淡雪]
   他の盗賊が立てたプランを横取り     p222 新p230
  *武蔵国男衾(おぶすま)郡鷹巣村
   (埼玉県大里郡寄居町鷹巣)
 〔高萩たかはぎ 〕の捨五郎 [20-5 高萩の捨五郎]
    50を3つ4つこえた。ひとり働き    p173 新p179
  *甲斐国八代(やつしろ)郡高萩村
   (山梨県八代郡三峰町高萩)
 元同心・高松たかまつ繁太郎[10-6 消えた男]
  〔蛇骨〕一味を探っていて組に愛想づかし p218 新p229
  *武蔵国江戸・牛込の組屋敷(新宿区山吹町)
〔高窓たかまど〕の久兵衛 [13-1 熱海みやげの宝物]
    70を越え卒中で死去。本拠・上方    p10新p10
  *大和国平群(へぐり)郡白毫寺(びゃくごうじ)村
   (奈良県奈良市白毫寺町)
 〔高山たかやま〕の治兵衛 [20-1 おしま金三郎]
  〔牛尾〕の又平の右腕           p17 新p18
  *近江国浅井(浅井)郡高山村
   (滋賀県東浅井郡浅井町高山)
 〔鷹田たかんだ〕の平十  [14-2 尻毛の長右衛門]
   57歳。口合人。三崎坂、法住寺門前花屋  p51 新p52
   女房:おりき。53歳。品川の女郎あがり
  *江戸
 〔滝尻たきじり〕の定七  [6-3 剣客]p83 新p88
   30男。〔野見〕の勝平の配下
  *三河国額田(ぬかた)郡滝尻村
   (愛知県額田郡額田町滝尻)
 〔竹尾たけお〕の半平   [22-7 座頭・徳の市]
  〔法妙寺〕の九十郎の配下         p187 新p178
  *和歌山県伊都郡高野口町竹尾
 〔竹森たけもり〕の彦造   [6-4 狐火]p144 新p153
  〔狐火〕の文吉の手下
  *備後国奴可(ぬか)郡竹森村
   (広島県比婆(ひば)郡東城町竹森)
 〔鶴たづがね) 〕の忠助   [4-4 血闘]p130 新装p134
   女密偵おまさの父親。〔盗人酒屋〕の亭主
  *下総国印旛(いんば)郡佐倉村
   (千葉県佐倉市のどこか)
 〔棚釜(たながま)〕の重四郎 [12-6 白蝮]p287 新p310
   浪人くずれ。津山薫一味。
  *播磨国多可(たか)郡多棚釜村
   (兵庫県多可郡加美(かみ)町棚釜)
  密偵・蛸坊主たこぼうずの五郎 [16-1 影法師]
   37歳。伊三次がいた長屋に       p37 新p38
  *伊豆国加茂(かも)郡八幡野(やわたの)村
   (静岡県伊東市八幡野町)
 〔田辺たなべ〕の十松   [10-1 犬神の権三]
   密偵の〔雨引〕の文五郎が刺す      p17 新p18
  *和歌山県田辺市。京都府綴喜郡田辺町
 〔玉村たまむら〕の弥吉  [21-6 男の隠れ家]
   ひとり盗き。のち密偵に         p228 新p236
  *上野国佐波(さわ)郡玉村(群馬県佐波郡玉村町)
〔血頭ちがしら〕の丹兵衛 [1-3 血頭の丹兵衛]
   本格派から急ぎ働きに転じた頭目     p87 新p92
  *駿河国志太(しだ)郡島田宿(静岡県島田市)
 〔地蔵(ぢぞう)〕の八兵衛  [7-5 泥鰌の和助始末]
  →〔地蔵(じぞう)〕           p156 新p163
 〔千代ヶ崎ちよがさき〕の源吉[10-6 消えた男]p248 新p260
   同心・高松繁太郎と消えた女賊お杉の亡父
  *いまの目黒区内に菩提寺
 〔塚原つかはら〕の元右衛門[16-4 火つけ船頭]
   口合人                 p167 新p196
  *常陸国鹿嶋(かしま)郡塚原村
   (茨城県鹿島市のどこか)
 〔津川つがわ〕の弁吉   [14-5 五月闇]p200 新p206
   ひとり働き。〔強矢〕のことを伊佐次に告げた
  *越後国蒲原(かんばら)郡津川村
   (新潟県東蒲原郡津川町)
〔土蜘蛛つちぐも〕の万五郎[2-7 埋蔵金千両]
  →(小金井(こがねい)の万五郎      p268 新なし
   56歳。仮の名前・太田万右衛門
   〔土蜘蛛〕の金五郎の登場後、(小金井)と改称
〔土蜘蛛つちぐも〕の金五郎[11-2土蜘蛛の金五郎
   金杉で一膳飯屋を営んで偽装      p51 新p53
  *地蜘蛛の異称
 〔津村つむら〕の喜平   [8-4 流星]p167 新p177
  〔生駒〕の仙右衛門の配下として江戸へ下向
  *摂津国大坂・船場津村町(大阪市中央区通称・西横堀)
@男装剣客・津山つやま  [12-6 白蝮]p258 新p270
   じつは森初子。レスビアン
  *美作国西西条(にしさいじょう)郡津山城下
   (岡山県津山市の藩士屋敷)
 〔寺尾てらお〕の治兵衞  [20-7 寺尾の治兵衞]
   口合人。〔簔火〕の喜之助の元配下    p252 新p261
  *駿河国庵原(いはら)郡寺尾村
   (静岡県庵原郡由比町寺尾)
 〔天弓てんぎゅう〕の政五郎[5-6 山吹屋お勝]
   錠前外しの名人。女賊おしのの父親    p240 新p252
  *虹の別名
 〔天神(てんじん)〕の文治  [2-2 谷中・いろは茶屋]
  〔墓火〕の秀五郎の配下          p73 新p76
  *下野国河内(かわち)郡宇都宮城下・天神
   (栃木県宇都宮市天神)
   (ただし天満宮、天神は全国いたるところに勧請されて
    いるから特定は困難)
〔天神谷てんじん〕の喜佐松[5-4 おしゃべり源八]
   久保田同心を傷めつけた盗賊の首領    p125 新p132
  *能登国鳳至(ふげし)郡天神谷村
   (石川県鳳至郡穴水町天神谷)
 〔天徳寺てんとくじ〕の茂平[23-5 盗みの季節]
   50がらみ。〔峰山〕の初蔵の片腕     p217 新p210
  *江戸・芝西久保の寺(港区虎ノ門 3-13-6 浄土宗)
〔稲荷とうが〕の百蔵  [11-7 雨隠れの鶴吉]p300 新p314
   日本橋室町の茶問屋〔万屋〕へ引き込みを p300 新p314
  *稲荷を(とうが)と訓じる土地は未詳
  (稲荷(いなり)なら日本全国に点在)
★〔堂ヶ原どうがはら)〕の忠兵衛 [16-5 見張りの糸]p209 新p217
  15年ほど前に足をあらい、江戸へ出て芝田町の三田八幡社の前で小じんまりした仏具店を、息子夫婦、小頭だつた太助と開いていた。ところがたまたま、八幡社門前の茶店が〔稲荷〕の金太郎一味の盗人宿だったことから、その見張り所へ借りられ、招待がばける。
 〔戸田(とだ)〕の房五郎   [10-2 蛙の長助]
  〔神戸〕の伊之助配下。〔蛙〕の長助の同輩 p79 新p84
  *埼玉県戸田市
 〔土壇場どたんば〕の勘兵衛[5-5 兇賊]
   平蔵に殺された〔網切〕の甚五郎の父親   p204 新p214
  *武蔵国江戸・本所の御家人屋敷
 〔殿貝とのがい〕の市兵衛 [6-3 剣客]p93 新p90
  〔野見〕の勝平の引きこみ。飯炊。大男
  *三河国加茂(かも)郡殿貝津村
   (愛知県豊田市貝町・大清水町・清水町)
 〔鳥羽とば〕の彦蔵    [18-6 草雲雀]p224 新p232
    左の耳朶切断
  *三重県東部、志摩半島にある市。京都市南部の一地区
 〔戸祭とまつり〕の九助  [24-2 ふたり五郎蔵]
  〔暮坪〕の新五郎の配下          p79 新p75
  *下野国河内(かわち)郡戸祭村(栃木県宇都宮市戸祭)
 〔鳥坂とりさか〕の武助  [10-4 五月雨坊主]
   女房を寝取った頭領〔荷頃〕の半七を刺殺 p169 新p177
  *越後国北蒲原(きたかんばら)郡鳥坂山
   (新潟県北蒲原郡中条町野中の鳥坂山麓あたり)
〔鳥浜とりはま〕の岩吉  [24-1 女密偵女賊]p31
   52歳。〔押切〕の駒太郎が助け働き    p31 新p30
  *不明
 〔泥亀どろかめ〕の七蔵 
   52歳。〔牛尾〕の太兵衛の元配下    [9-3 泥亀]p84 新p88
   →泥亀(すっぽん)
  *上野国佐波(さわ)郡玉村(群馬県佐波郡佐波町玉村)

盗賊通り名検索な行


〔中尾なかお〕の治兵衛  [1-4 浅草・御厩河岸]
  卯三郎の元お頭              p130 新p137
  *越中国射水(いみず)郡氷見町(富山県氷見市))
〔中釘なかくぎ〕の三九郎 [6-2 猫じゃらしの女]
   本拠=上州・高崎            p69 新p74
  *武蔵国足立(あだち)郡中釘村
   (埼玉県大宮市大宮区中釘)
 〔長久保ながくぼ〕の佐助 [12-3 見張りの見張り]
   元〔簑火〕の喜之助の配下        p114 新p121
  *信濃国小県(ちいさがた)郡長久保村
    (長野県小県郡長門町長久保)
〔長坂(ながさか)〕万次郎  [16-1 影法師
   浪人くずれ              p12 新p13
  *不明
 〔長嶋ながしま〕の久五郎 [7-7 盗賊婚礼]
   二代目〔鳴海〕の繁蔵の配下       p262 新p274
  *紀伊国桑名(くわな)郡長島(三重県桑名市長島)
 〔長尻ながしり〕のお兼  [24-2 ふたり五郎蔵]
   ひとり働き               p87 新p83
  *
 〔長沼ながぬま〕の房吉  [14-3 殿さま栄五郎]
   〔火間虫〕の虎次郎の配下        p94 新p93
  *鳥山石燕『画図百鬼夜行』にある
 〔長虫ながむし〕の松五郎 [9-2 鯉肝のお里]
    煙管師                p52 新p55
  *煙管の異称。
 〔名草なぐさ〕の嘉平   [4-6 おみね徳次郎]
  〔法楽寺〕の直右衛門の一味。       p208 新p218
  *上野国足利(あしかが)郡名草村
   (栃木県足利市名草上・中・下町)
 〔名草なぐさ〕の与八   [18-4 一寸の虫]
   ながればたらき 〔鹿谷〕の伴造を助ける p151 新p156
  *伊勢国三重(みえ)郡名草村
   (三重県三重郡楠町北五味塚)
〔霧なご〕の七郎     [4-1 霧の七郎]7
   中国筋では50人からの配下。〔小川や〕梅吉の実弟 
  *武蔵国江戸・深川 p7 新p
〔名越なごし〕の松右衛門 [17-7 汚れ道]
   本格派                 p318 新p329
  *伊勢国のどこか、しかわからない
 〔名瀬なせ〕の宇兵衛   [13-4 墨つぼの孫八]
   〔墨斗〕の孫八の配下          p165 新p172
  *相模国鎌倉(かまくら)郡名瀬町
   (横浜市戸塚区名瀬町)  
 〔雪崩なだれの清松   [21-5 春の淡雪]
    42歳。小心。博打で身すぎ       p178 新p183
  *
〔名幡なばた〕の利兵衛  [9-4 本門寺暮雪]
    小さな痩せこけた香具師の老元締。   p147 新p154
  *越中国砺波(となみ)郡蟹田(かんだ)郷
   (富山県小矢部(おやべ)市名畑)
 〔奈良山ならやま〕の与市 [7-2 隠居金七百両]
  〔白峰〕の太四郎の元配下         p56 新p59
  *大和国平群(へぐり)郡若井村
   (奈良県生駒郡平群町若井)
〔鳴海なるみ〕の繁蔵 初代[7-2 盗賊婚礼]
   尾張・三河から上方が舞台の本格派    p265 新p273
  *尾張国愛知(あいち)郡鳴海村
   (愛知県名古屋市緑区鳴海町)
〔鳴海なるみ〕の繁蔵二代目 [7-2 盗賊婚礼]
   急ぎ盗賊。江戸への進出を計る      p265 新p273
  *尾張国愛知(あいち)郡鳴海村
   (愛知県名古屋市緑区鳴海町)
 〔馴馬なれうま〕の三蔵
   左官上がり。一人ばたらき [18-2 馴馬の三蔵]
                       p42 新p44
  *常陸国稲敷(いなしき)郡馴馬村
   (茨城県龍ヶ崎市馴馬町)
 〔縄なわ)ぬけ〕の源七   [2-5 密偵]p199 新p210
   40男。〔荒金〕の仙右衛門配下
  *
〔荷頃にごろ〕の半七   [10-4 五月雨坊主]
  〔羽黒〕の九兵衛と兄弟分         p168 新p176
  *越後国古志(こし)郡荷頃村
   (新潟県栃尾市荷頃、西谷川畔、温泉)
〔西尾にしお〕の長兵衛  [9-1 雨引の文五郎]
   伊勢の桑名が本拠            p23 新p24
  *三河国幡豆(はず)郡西尾城下
   (愛知県西尾市鶴ヶ崎)
〔西浜にしはま〕の甚右衛門[18-5草雲雀]p231 新p240
   本拠・上方
  *近江国高島(たかしま)郡西浜村
   (滋賀県高島郡マキノ町西浜)
@浪人盗賊・西村にしむら虎次郎[16-4 火つけ船頭]
  30がらみ。船頭の女房と密通        p162 新p168
  *不明。江戸育ちの浪人か。
〔布引ぬのびき]の九右衛門[1-4 浅草・御厩河岸]
   豆岩の手引きで捕縛           p142 新p150
  *近江国蒲生(がもう)郡布引丘陵
   (滋賀県東近江市の旧八日市市側の丘陵)
 〔布目(ぬのめ〕の伊助   [14-2 尻毛の長右衛門]
   半太郎の父親。〔簔火〕の喜之助の配下  p47 新p48
  *越中国婦負(ねい)郡布目村(富山県富山市布目)
 〔布目ぬのめ〕の半太郎  [14-2尻毛の長右衛門]
   28歳。〔尻毛〕の長右衛門の配下     p42 新p43
  *越中国婦負(ねい)郡布目村(富山県富山市布目)
 〔布屋ぬのや〕久太郎   [13-1 熱海みやげの宝]
    28歳。〔高窓〕の久兵衛の一人息子   p28 新p29
  *摂津国大坂東成(ひがしなり)郡か西成(にしなり)郡
   の布屋村(大阪市城東区か西淀川区の布屋)
〔沼目ぬまめ〕の太四郎  [18-3 蛇苺]p88 新p108
    42,3歳。眉がうすく、眉間に黒子
    *信濃国上高井(かみたかい)郡沼目村
     (長野県須坂市沼目)
 〔寝牛ねうし〕の鍋蔵
   30男。〔古河〕の富五郎の配下[5-2 乞食坊主]
   撫牛に同じ。横に伏した牛の形のつくった置物。商家が
   神棚に飾り、背中をなでて吉事を祈る   p42 新p45
   東京・小石川の牛天神下に〔寝牛〕の石があった
  *下総国岡田(おかだ)郡横曽根村
   (茨城県水海道市大生郷(おおのごう)
 〔猫鳥(ねこどり) 〕の伝五郎  [3-4 兇剣]p131 新p138
  〔高津〕の玄丹の配下
  *ふくろうの異称。かもめの異称
〔猫間ねこま〕の重兵衛   [22-1 豆甚にいた女]
   むかし御家人・木村源太郎        p33 新p30
   扇の親骨(猫骨)の透彫( すかしぼり) の一種
 〔野柿のがき〕の伊助    [13-6 一本眉] 4
  〔倉淵〕の佐喜蔵の配下          p254 新p264
  *上野国高崎城下の近郊?(群馬県高崎駅からバス)
 〔野尻のじり〕の虎三    [5-5 兇賊]p187 新p195
  〔網切〕の甚五郎の幹部
  *越中国砺波(となみ)郡野尻野村
   (富山県東砺波郡福野町野尻)
〔野槌のづち〕の弥平   [1-1 唖の十蔵]
   料理屋〔乳熊屋〕清兵衛を装う      p10 新p10
  *野の神。蝮、蝎の類。口ばかりの妖怪
   鳥山石燕『画図百鬼夜行』に収録
〔野見のみ〕の勝平     [6-3 剣客]p92 新p98
   おまさが引きこみとして働いていた
  *尾張国碧海(あおみ)郡野見村(愛知県豊田市野見町)
  

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2006.08.02

盗賊通り名検索は・ま行

盗人通り名検索は行


 〔灰谷はいたに〕の菊松  [16-3 白根の万左衛門]
  〔白根〕の万左衛門の配下         p121 新p126
 *山城国乙訓(おとくに)郡灰谷村
  (京都府京都市西京区大原野石作町))
〔墓火はかび〕の秀五郎 [2-2 谷中・いろは茶屋]
  50男。武州・川越の大店の主を偽装     p65 新p69
 *武蔵国埼玉(さいたま)郡粕壁宿
  (埼玉県春日部市粕壁)
 白玉堂はくぎょくどう)紋蔵 [2-1 蛇の眼]
  〔蛇〕の平十郎の軍師格          p12 新p13
 *摂津国大坂の育ちか
@剣客医師・堀本伯道はくどう)[15 雲竜剣]
  盗んだ金で各地に報謝宿を建てる
  *近江国滋賀(しが)郡本堅田村(滋賀県大津市堅田)
〔羽黒はぐろ〕の九兵衛  [10-4 五月雨坊主]
  越後・信濃で名高い            p162 新p170
  *越後国蒲原(かんばら)郡羽黒村
   (新潟県北蒲原郡中条町羽黒)
〔羽佐間はざま〕の文蔵  [4-2 五年目の客]
  〔小房〕の粂八の10年前の元親分      p49 新p51
  *駿河国志太(しだ)郡羽佐間村
   (静岡県志太郡岡部町羽佐間)
〔初鹿野はじかの〕の音松[4-7 ]p256 新p269
  〔舟形〕の宗平が配下に
  *甲斐国山梨郡初鹿野村(山梨県東山梨郡大和町初鹿野)
 〔橋本はしもと〕の万造  [12-3 見張りの見張り]
  〔万福寺〕の長右衛門一味         p137 新p127
 *山城国綴喜(つづき)郡橋本村(京都府八幡市橋本)
〔蓮沼はすぬま〕の市兵衛 [21-4 討ち入り市兵衛]
   79歳 道端の石の地蔵のよう       p138 新p150
  *武蔵国豊島(としま)郡蓮沼村(東京都板橋区蓮沼)
 〔蜂須賀はちすか〕の為五郎 [19-1 霧の朝]
   為五郎の情婦お安が桶富の子を誘拐    p44 新p45
  *尾張国海東(かいとう)郡蜂須賀村
   (愛知県海部郡美和町蜂須賀)
 〔八町山はっちょうやま〕の清五郎         [8-2 あきれた奴]p83 新p69
  〔簔火〕の喜之助の元配下。引退後、品川台町で煙草屋
  *甲斐国南高麗(みなみこま)郡鰍沢(かじかさわ)村
   (山梨県南高麗郡鰍沢町十谷)
〔花輪はなわ〕の万蔵   [9-6 白い粉]p209 新p218
   35歳 小集団同士で平蔵の命を狙うの盗賊の頭
  *甲斐国巨摩(こま)郡東花輪村か西花輪村
   (山梨県中巨摩郡田富町東・西花輪)
〔羽沢はねざわ〕の嘉兵衛 [5-2 乞食坊主]
  両国一帯の香具師の元締          p52 新p55
  *下総国葛飾(かつしか)郡羽沢(はねさわ)
   (埼玉県富士見市羽沢)
 〔浜崎はまざき〕の友蔵 [6-5 大川の隠居]
   68歳。船宿〔加賀や〕の船頭:友五郎   p189 新p198
  *武蔵国新座(にいざ)郡浜崎村
   (埼玉県朝霞(あさか)市浜崎)
 〔針ヶ谷(はりがや)〕の友蔵[7-3 はさみ撃ち]
   32歳。貸本屋。女だまし専門の引きこみ  p77 新p80
  *武蔵国埼玉(さいたま)郡針ヶ谷村
   (埼玉県さいたま市浦和区針ヶ谷
〔日影ひかげ〕の長右衛門 [8-2 あきれた奴]
   逮捕出動時に小柳同心の妻が死産死    p48 新p50
  *信濃国水内(みのうち)郡日影村
   (長野県上水内郡鬼無里(きさな)村)
 〔尾君子びくんし)〕徳太小僧郎
   〔夜兎〕の角右衛門の配下[1-7 座頭と猿]p230 新p243
  *上総国夷隅(いすみ)郡深谷村
   (千葉県夷隅郡夷隅町深谷)
〔彦島ひこじま)〕の仙右衛門[12-7 二人女房]
   55,6歳の大男。本拠=尾張、駿河     p303 新p317
  *遠江国山名(やまな)郡彦島村(静岡県袋井市彦島)
 座頭・彦の市ひこのいち)  [1-5 老盗の夢]
  〔蛇〕の平十郎から貸し出される      p174 新p184
  *目が不自由なので江戸か江戸近郊育ちと推察
 〔日妻ひづま)〕の文造   [5-4 おしゃべり源八]
   中年。〔天神谷〕の喜佐松の配下      p145 新p153
  *不明
 〔日野ひの〕の源太郎   [21-5 春の淡雪]
   40前後                 p178 新p183
  *東京都日野市、そのほか所々
〔火間虫ひまむし〕の虎次郎[14-3 殿さま栄五郎]
   口合人〔鷹田〕の平十を痛めつけた首領  p89 新p91
  *鳥山石燕『画図百鬼夜行』に記載の妖怪
 〔氷室ひむろ〕の庄七   [3-3 艶婦の毒]
  〔虫栗〕の権十郎の手下          p113 新p119
  *尾張国愛知(あいち)郡氷室村
   (愛知県名古屋市南区氷室町)
 〔白狐びゃっこの谷松  [3-4 兇剣]p143 新p150
  〔高津〕の玄丹の配下。白なまずのような肌
  *山城国紀伊(きい)郡深草村
   (京都府京都市伏見区深草稲荷榎木橋町)
 〔瓢箪(ひょうたん)屋〕の勘助 [7-7 盗賊婚礼]
  〔傘山〕の弥兵衛の右腕。p254 新p267
  *出羽国山本(やまもと)郡高畑村(秋田県大曲市高畑)
 〔平尾ひらお〕の徳次郎  [16-2 網虫のお吉]
  〔苅野〕の九平一味            p64 新p68
  *武蔵国多摩(たま)郡平尾村(東京都稲城市平尾)
 〔平瀬ひらせ〕の音吉   [21-5 春の淡雪]
   60前後。ひとり働き           p192 新p198
  *飛騨国大野(おおの)郡平瀬村
   (岐阜県大野郡白川村平瀬)
 〔福住ふくずみ〕の専蔵  [5-3 女賊]p82 新p86
   50がらみ
  *播磨国明石(あかし)郡福住村(兵庫県加西市福住)
 〔袋井(ふくろい)〕の富造  [18-4 一寸の虫]
                       p151 新p156
  *遠江国山名(やまな)郡袋井宿(静岡県袋井市)
 マドンナふさふさ)     [1-2 本所・桜屋敷]
  元は銕三郎たちのマドンナ         p62 新p66
  *武蔵国江戸・本所出村(東京都墨田区太平)
 〔藤坂ふじさか〕の重兵衛 [14-2 尻毛の長右衛門]
  〔尻毛〕の長右衛門の配下         p59 新p60
  *三重県度会郡南島町の北に藤坂峠
 旅籠〔ふじや〕源吉   [1-5 老盗の夢]
   〔蓑火〕の喜之助の元幹部。〔藤や〕を譲られる p156 新p165
  *信濃国埴科郡(はにしな)松代町中町藤屋小路
    (長野県長野市松代町松代)。
〔伏屋ふせや〕の紋蔵   [11-5 密告] p184 新p192
   30そこそこ
  *武蔵国江戸深川。育ちは上総国木更津の旅籠〔笹子屋〕
 〔二俣ふたまた〕の音五郎 [3-5 駿州・宇津谷峠]
   袋井をでた街道で鎌太郎に刺殺される   p231 新p235
  *遠江国豊田(とよた)郡天竜村(静岡県浜松市二俣)
〔不動(ふどう)〕の勘右衛門 [18-4 一寸の虫]
   浪人くずれ               p129 新p134
  *不動の滝……宮城、栃木、新潟、福島・檜枝村、原町市
   磐梯市、北塩原村、富山、長野県
★〔船影ふなかげ〕の忠兵衛 [18-4 一寸の虫]
   52歳。宝船の模型を置く         p135 新p140
  *信濃国(長野県)本妻の住まいからの推察
 〔舟形ふながた〕の宗平  [4-7 ]p257 新269
   〔蓑火〕の配下を経て〔初鹿野〕の盗人宿番。
  *羽前国最上(もがみ)郡舟形村
   (山形県最上郡舟形町舟形)
 〔船明ふなぎら〕の鳥平  [11-1 男色一本饂飩]
   寺内武兵衛の盗人宿の主。        p45 新p46
  *遠江国豊田(とよた)郡船明村(静岡県浜松市舟明)
〔舟見ふなみ〕の長兵衛  [12-1 いろおとこ]
   女賊おせつりのお頭           p31 新p33
  *越中国下新川(しもにいかわ)郡舟見(ふなみ)村
   (富山県下新川郡入善町舟見 宇奈月の北の温泉
 〔文挟ふばさみ〕の友吉 [4-5 あばたの新助]
  〔網切〕の甚五郎の片腕          p188 新p198
  *下野国都賀(つが)郡文挟宿(栃木県今市市文挟町)
 〔不破ふわ〕の惣七    [7-5 泥鰌の和助始末]
   45,6歳。でっぷり。役者くずれの料理人   p162 新p162
  *美濃国不破(ふわ)郡のどか(岐阜県南西部の郡)
〔法妙寺ほうみょうじ)〕の九十郎
   上方が地盤の首領  [22-1 豆甚にいた女]p41 新p39
  *山城国相楽(そうらく)郡上有市(かみありち)村
   (京都府相楽郡笠置町大字有市)
〔法楽寺ほうらくじ〕の直右衛門
  〔鶴〕の忠助の頭      [-4 血闘]p130 新p136
  おまさがいっとき配下に
  *富山県小矢部郡
 〔堀切ほりきり)〕の次郎助 [7-2 隠居金七百両]
  〔白峰〕のお頭の隠居金を預かる     p53 新p55
  *下総国葛飾(かつしか)郡堀切村
   (東京都葛飾区堀切)
@剣客盗賊・堀本ほりもと虎太郎[15 雲竜剣]
   剣客医師・伯道の息子         p327 新p339
  *備前国御前(みまえ)郡伊福村(岡山県岡山市伊福町)


盗賊通り名検索ま行


 〔前砂(まいすな〕の捨蔵  [1-5 老盗の夢]
  〔夜兎〕の角右衛門の配下         p170 新p179
  浅草鳥越の松寿院門前で花屋
  *武蔵国足立(あだち)郡前砂(まえずな)村
   (埼玉県北足立郡吹上町前砂)
 〔牧原まきはら〕の富治  [4-7 ]p243 新p255
  〔大滝〕の五郎蔵右腕
  *甲斐国巨摩(こま)郡牧原村
   (山梨県北巨摩郡武川村牧原)
 〔馬越まごし〕の仁兵衛  [8-1 用心棒]p19 新p19
   高木軍兵衛の昔なじみ
  *三河国八名郡(やな)郡馬越村
@剣客・松岡まつおか)重兵衛 [7-5 泥鰌の和助始末]
   50歳前後。高杉道場の食客        p157 新p154
  *信濃国更級(さらしな)郡大豆島(まめじま)村
   (長野県長野市大豆島)
 〔松倉まつくら〕の清吉  [12-1 いろおとこ]
   〔舟見〕の長兵衛の配下         p44 新p46
  *越中国新川(にいかわ)郡松倉村
   (富山県新倉川郡立山町松倉)
 〔松戸(まつど)〕の繁蔵   [21-4 討ち入り市兵衛]
   50なかば。〔蓮沼〕の市兵衛の片腕    p120 新p123
  *下総国葛飾(かつしか)郡松戸村(千葉県松戸市)
 〔間取りまどり〕の万三  [5-1 深川・千鳥橋]
   51歳。労咳。わたり大工         p17 新p17
  *武蔵国江戸で捨て子
 〔真泥まどろ〕の伊之松  [1-4 浅草・御厩河岸]
  〔いすか〕の喜左衛門の配下       ]p144 新p152
  *伊賀国山田(やまだ)郡真泥(みどろ)村
   (三重県阿山郡大山田村真泥)
 〔馬伏まぶせ〕の茂兵衛  [11-3 ]p97 新p102
   40がらみ。〔平野屋〕の番頭に
  *遠江国磐田(いわた)郡浅羽村馬伏塚
   (静岡県袋井市浅羽)
 〔豆岩まめいわ〕の岩五郎   [1-1 唖の十蔵]
   身の丈5尺。密偵に           p10 新p10
〔丸太橋まるたばし〕の与平次 [1-6 暗剣白梅香]
   深川の顔役。              p207 新p219
  *江戸・深川の大島川西支川に架かる橋
〔万馬まんば〕の八兵衛    [10-5 むかしなじみ]
   名古屋の盗賊             ]p184 新p194
  *尾張国海東(かいとう)郡万場村
   (愛知県名古屋市中川区万場))
〔万福寺まんぷじ〕の長右衛門[12-3 見張りの見張り]
   本拠=上方。〔大滝〕の五郎蔵と親蜜   p125 新132p
 *山城国宇治・五箇荘
   (京都府宇治市にある黄檗派の大本山)〕
 〔三雲みくもの利八   [20-2 二度あることは]
   40前。〔簔火〕の喜之助の元配下     p69 新p72
    役者にしたいほどのいい男
  *近江国甲賀(こうか)郡三雲
   (滋賀県甲賀市甲西地区三雲)
 〔三沢みさわ〕の磯七   [14-4 浮世の顔]
    40すぎ。〔陣取〕の為右衛門一味    p142 新p147
  *甲斐国八代(やつしろ)郡三沢村
   (山梨県西八代郡下部町三沢)
 〔水越みずこし〕の又平   [10-5 むかしなじみ]
   でっぷり。深川田島町のよろずの屋店主  p201 新p213
  *陸前国登米(とめ)郡水越村
   (宮城県登米郡中田町水越)
 〔峰崎(みねざき)〕の音七  [14-3 殿さま栄五郎]
  〔尻毛〕の長右衛門の配下         p91 新p94
   一味の逮捕時に辛ろうじて逃げた
〔峰山みねやま〕の初蔵  [23-1 夜鴉の声]
  (荒神)のお夏をだまして乗っ取りを策す  p55 新p53
  *丹後国中(なか)郡峰山(京都府中郡峰山町)
〔簑火みのひ〕の喜之助  [1-3 血頭の丹兵衛]
   66歳。多くの盗賊を育てる        p118 新p124
  *『画図百鬼夜行』所載。畑で燃える簑
   簑を着て火事場へ=危険を承知で行動する
   信濃国小県(ちいさがた)郡上田(長野県上田市)
 〔蓑虫みのむし〕の久   [1-2 本所・桜屋敷]
  〔相模〕の彦十と顔なじみ。        p72 新p76
  *相模国のどこか
〔妙義みょうぎ〕の團右衛門[19-2 妙義の團右衛門]
   60歳。色好み              p52 新p54
   *上野国甘楽(かんら)郡妙義村
    (群馬県甘楽妙義町妙義)
 〔明神みょうじん〕の次郎吉[8-3 明神の次郎吉]
   30男。〔櫛山〕の武兵衛の配下      p90 新p95
  *信濃国諏訪(すわ)郡下の諏訪(長野県諏訪郡下諏訪)
〔妙法寺みょうほうじ〕の牛松[11-1 男色一本饂飩]
   本拠・上方               p47 新p49
  *近江国神崎(かんざき)郡妙法寺村
   (滋賀県西近江市妙法寺町)
〔虫栗むしくり〕の権十郎 二代目[3-3 艶婦の毒]p
  浪人・栗田と。本拠=駿遠一帯       p105 新p111
  *
〔狢むじな〕の豊蔵       [16-5 見張りの糸]
  ひょうきんなお頭 彦十の知り合い     p203 新p210
  *武蔵国比企(ひき)郡下・上狢村
   (埼玉県比企郡川島町上狢・下狢)
   『画図百鬼夜行』に所載
 〔室留(むろどめ)〕の倉八     [8-3 明神の次郎吉]
   押し込みの連絡(つなぎ)役       p119 新p126
  *
 〔翻筋斗もんどり) 〕の亀太郎
    27歳。〔門原〕の重兵衛の配下 [8-5 白と黒]
  *杉並区堀ノ内にある日蓮宗の寺      p215 新p227
〔門原もんばら〕の重兵衛 [8-5 白と黒]p
   同篇にほんの1行登場の首領
  *信濃国伊那(いな)郡門原村
   (長野県下伊那郡阿南町富草 門原)

  

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2006.08.01

盗賊通り名検索や・ら・わ行

や行
 〔八百茂やおしげ〕の茂六 [4-1 霧の七郎]p32
  〔霧〕の七郎兄弟を盗みの世界へ引き入れる   新p34
  *浅草橋で八百屋を表看板にしていたから江戸育ちかと
 〔薬師やくし〕の半平   [7-2 隠居金七百両]
   〔白峰〕の太四郎の隠居金を江戸へ運ぶ  p59 新p62
  *近江国蒲生(がもう)郡薬師村
   (滋賀県蒲生郡竜王町薬師)
 〔矢野口やのぐち〕の甚七 [22-4 人相二枚書]
  〔猫間〕の重兵衛の配下。小柄。狸顔    p127 新p121
  *武蔵国多摩郡市矢野口村(東京都稲城市矢野口)
 〔藪塚やぶづか〕の権太郎 [14-4 浮世の顔]
   30がらみ。非道なひとり働き       p143 新p147
  *上野国新田(にった)郡藪塚
   (群馬県新田郡塚本町藪塚)
 〔藪の内やぶのうち〕の甚五郎[10-3 追跡]
   元・火盗改メの御用聞き。        p97 新p102
  〔坂田〕の金助の配下
  *武蔵国江戸・浅草の山の宿の一画
   (東京都台東区花川戸1丁目)
 〔藪原やぶはら〕の伊助  [8-4 流星]p149 新p157
  〔鹿山〕の市之助一味 船頭・友五郎を強請る
  *信濃国筑摩(ちくま)郡藪原村
   (長野県木曽郡木祖村藪原)
 〔山市やまいち市兵衛   [12-1 いろおとこ]
   同心・寺田兄弟と関ある女賊おせつの伯父 p33 新p34
  *越中国新川(にいかわ)郡の山あいの村
   (富山県下の上か中新川郡のどこかの村)
 〔山彦やまびこ〕の徳次郎 [4-6 おみね徳次郎]
   まわり髪結い渡世。〔網切〕の甚五郎配下 p291 新p208
  *肥前国松浦(まつら)郡山彦村
   ( 佐賀県東松浦郡北波多村大字山彦)
 〔闇鴨やみがも〕の吉兵衛 [3-4 兇剣]p133 新p139
   京・三条で平蔵に斬殺された浪人ふうの一人
  *不明(旧高旧領…間鴨も無。愛宕(あたぎ)郡に下鴨が
      あるのみ)
 〔湯舟(ゆぶね)〕の松蔵   [8-5 白と黒]p237 新p250
    小泥棒
  *下野国那須(なす)郡湯船村(福島県東白川郡塙町山形←元湯舟村
〔湯屋谷ゆやだに) 〕の富右衛門[14-6 さむらい松五郎]
   地盤=上方から中国           p240 新p247
  *近江国甲賀(こうか)郡信楽村湯屋谷
   (滋賀県甲賀市湯屋谷)
〔夜兎ようさぎ〕の角右衛門[1-5 老盗の夢]
  〔蓑火〕の喜之助と並ぶ巨盗        p169 新p179
  *不明。1歳のときに遠江・浜松で捨て子
 〔夜鴉(よがらす)〕の仙之助 [23-2]p89 新p87
  *気味の悪い白い顔。おまさをなぶる
  *不明
 〔横川よこかわ) 〕の庄八  [13-1 熱海みやげの宝物]
   30男。〔高窓〕の久兵衛の引き込み役    p16新p16
  *遠江国豊田(とよだ)郡横川(静岡県浜松市横川)
 〔吉間よしま〕の仁三郎  [4-4 血闘]p149 新p156
   不逞の浪人たちの連絡(つなぎ)役
  *常陸国真壁(まかべ)郡吉間村(茨城県筑西市明野)
〔四ッ屋よつや〕の島五郎 [14-5五月闇]p196 新p202
   伊三次が捕縛された時のお頭
  *信濃国更級(さらしな)郡四ッ屋村
   (長野県長野市川中島町四ッ屋)
〔淀よど    [7-2 隠居金七百両]
   上方の盗賊の頭             p62 新p65
  *山城国乙訓(おとくに)郡淀(京都府伏見区の旧町名)
 〔夜針よばり〕の音松   [13-3 夜針の音松]
   小男。小人数の臨時編成で急ぎ盗め    p102 新p106
  *不明
〔万屋よろずや〕小兵衛  [7-3 はさみ撃ち]
  →〔さるかわ〕の小兵衛 薬舗店主     p77 新p81
  *伊予国風早(かぜはや)郡猿川村(愛媛県北条市猿川)


〔轆轤ろくろ)首〕の藤七  [14-6 さむらい松五郎]
   本拠・上州から常陸           p252 新p260
  *不明。鳥山石燕『画図百鬼夜行』に所載
 〔蝋燭屋ろうそくや〕六兵衛[10-6 消えた男]
  〔笹熊〕の勘蔵の伯父。品川宿の外れに店   p242 新p254
  *遠江国のどこか(静岡県

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